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DEAD  作者: 鼻セレブ
5/17

5.侵入

隆「どうやって開けるんだ?鍵もでかいし。」

 一樹はバックから携帯のガスバーナーを出しそれを着火させるとそれを錠前に当て続けて真っ赤になったところでミネラルウォーターをかけた。冷えて固まった錠前にまたガスバーナーを当て続け真っ赤になった所でミネラルウォーターをかけた。そこで錠前に異変が起こった!バキッ!とゆう音を立てて割れたのだ!それを金属バットで軽く叩くと錠前は脆くも崩れ去った。

一樹「入るぞ!」

隆「何でそんな簡単に壊れたんだ。」

正志「なんかTVで見たことありますよ、金属はかなりの温度高低差が何度も起きると金属疲労を起こして脆くなるって。」

一樹「そぉゆうこと。俺もそのTV見てたんだよ、まさかこんなに上手くいくとは思わなかったけどな。」

隆「なんだよ出来るって分かってなかったのかよ!出来なかったらどぉしてたんだよ!」

一樹「まぁなんとかなったから結果オーライで。」

 そう言って一樹がニューナンブを手に先頭で敷地内に入って行くのを正志は腰に木刀を差し後ろを着いて行く。呆れた顔の隆が金属バットを握り後ろを振り向きながら警戒し中に入って行った。三人は正面右側にガラスで出来た両開きの大きな入り口を見つけたが中から机や椅子等で作られたバリケードを見つけた。

一樹「バリケードがあるって事は少なくとも中には生存者がいたって事だな。だけどこのバリケードを壊すとゾンビも中に入り込んでくる可能性もあるからここはダメだな。」

正志「生存者がいたって何で過去形なんですか?何処か別の場所に避難したってことですか?」

隆「それもあるかもしれないが中にいた何人かがゾンビになって全滅したって事かもな。さっき俺等が外であんだけ大きな音立ててたのに誰も窓から覗いてないのは不思議だろ?」

 それを聞いた正志は生唾を飲み込み冷や汗が一筋額から頬に垂れた。

一樹「隆、あの二階の窓の回りはバリケードもないし破ってもゾンビはあそこから入ってこれないから、あの窓から入るか。」

隆「そぉだな。」

正志「どうやってあそこまで行くつもりですか?ハシゴか何かないと無理ですよぉ。」

 一樹は窓側の壁から離れると壁に走り出し壁を走るかのように一歩、二歩と蹴り上げると窓の下にある出っ張りを掴むとそこに軽やかに上りきった。

一樹「隆!」

 一樹に呼ばれると隆も壁から離れると壁に走り出し壁を一歩駆け上がると差し出された一樹の手を握りいっきに上りきった。

一樹「正志!大丈夫だ来い!」

 正志も壁に走り出し壁を蹴り上げるが伸ばされた手には届かなかった。裏から呻き声と共に何かが滴り落ちる音が聞こえてきた。

一樹「急げ!」

 正志は一心不乱に走り壁を蹴るが手には届かず背中から地面に落ち木刀も落としてしまった。タイミング良く一体のゾンビが正志に近づいてきた。

隆「正志!早く木刀を拾え!」

 正志は中々体勢が直せず木刀を見つけられない!ゾンビが正志に覆いかぶさろうとした瞬間!パーーーン!!乾いた音が鳴り響きゾンビの右頭部に小さな穴が開きゾンビはそのまま倒れこむ。

一樹「初めて撃ったけど反動も軽いしエアーガンと大して変わらないみたいだな。」

 窓の所でニューナンブを構えた一樹が言った。一樹はそこから飛び降りると正志に手を差し出し起き上がらせた。

一樹「さっきの車の貸しは返したからな。」

 笑いながら言うと正志もつられて笑った。二人は窓の下まで行き一樹は正志の腰を持ち正志が跳ぶのと同時に上に放った!正志は隆の手を取り上った。一樹は落ちていた木刀を拾うと正志に投げて渡した。

一樹「もぉ落とすなよ。ってか正志身長が低いんじゃねぇか?」

一樹は身長180cmぐらいで隆は170cm後半はあったが正志は170cmあるかないかぐらいだった。

正志「家系なんですよ身長低いのは!ほっといてくださいよぉ。」

 正志は口を尖らせて言った。一樹は窓側の壁から離れると壁に走り出し壁を走るかのように一歩、二歩と蹴り上げると窓の下にある出っ張りを掴むとそこに軽やかに上りきった。

一樹「悪かったよ謝るよ。じゃぁさて入るか。」

 隆が部屋の中にゾンビがいないかを確認すると、鍵の部分を金属バットで叩き割ると同時に建物内に警報が鳴り響いた。

隆「やっべ!」

一樹「やっぱりな、多分こうなると思ってた。」

隆「だったら先に言えよマジ心臓止まるかと思っただろ!ってかこの音マズイんじゃねぇか?ゾンビ共が集まってきちまうぞ!」

一樹「そぉだな急ごう!」

 窓には犯人逃走防止のパイプが付いていたがなんとか中に入る事ができた。鳴り響いていた警報は鳴り止んだ。

隆「誰が消したんだ。」

一樹「自動的に時間で消えるか生存者が消したんだろう。ここにはゾンビはいなそうだな、ここは何の部屋だ?まぁいい何か使える物がないか探すぞ。」

 三人は机の中や棚の中を調べた。

正志「一樹さんは何かスポーツとかやってたんですか?運動神経かなりいいし普通二階に何もなしで上れないですよ。」

隆「こいつ子供の頃病弱で運動とかしちゃいけなかったらしいよ、写真見るとガリガリで笑えるぞ。」

一樹「ほっとけ!」

隆「中学から一緒にいるんだけど部活はお互いやらなかったけど中三の時に体育の時100m走と幅跳びで日本新記録を越して色々話題になって大変だったよな。あとは喧嘩の時も人並外れた動きでだいたい一撃で決めてたもんな。」

正志「失礼ですけど二人は不良なんですか?」

隆「不良か懐かしい響きだね一樹君、ってか今は違うから過去形にはしてほしいなぁ。」

一樹「無駄口叩いてる時間なんてねぇぞ!」

 昔話しが恥ずかしいのか会話を無理やり止めさせるかのように声を上げた。そこで正志が奥の部屋で壁に架かっているBOXの中に鍵を見つけた。

正志「鍵の束見つけましたけど役に立ちますか?」

 一つ一つには所長室や倉庫等がしるされていた。

一樹「大収穫だ、よくやったな。」

 ふと奥の机の下から片足だけだが靴が見えた。一樹はそれに気づくとホルダーからニューナンブを抜くと机に標準を合わせながら近づいていった。

正志「人?ゾンビ?生きてる?」

一樹「わからんがゾンビかもしれないから気をつけろよ。」

 机の後ろに回ると警官が頭から血を流して倒れていた。一樹は机の上にあった灰皿をその警官に投げつけ当たりはするものの反応がない。

一樹「死んでるみたいだな、あたまを何かで何度も殴られてる様子からこいつはゾンビにでもなったか?」

 一樹はニューナンブをホルダに収め警官を観察したら腰にはあるはずの拳銃は無理やりワイヤーを千切られた跡があった。

隆「何やってんだ?こっちは懐中電灯と警棒とタバコぐらいしかなかったぞ。」

一樹「じゃぁここを出て地下1階に行くぞ!」

隆「なんで地下?」

一樹「さっき壁に建物の構造部が書いてあったんだが3階と2階と1階は全てが部署とかそうゆう部屋しか書いてなかったが地下1階には何部屋か空欄があった、正志が見つけた鍵には地下って書いてあるからどれかがそれっぽいだろ?多分どれかが拳銃の保管場所だ。」

正志「頭良い〜。」

一樹「さぁいくぞ、大体構造は頭に入れたけど何があるかわからないんだ、気をつけろよ。」

 三人は部屋を出ると廊下にはどこからか風に乗っていくつかの呻き声が聞こえた。その時時計の針は16:20を指していた。

隆「うじゃうじゃいたらやばいな。」

正志「警察署ですからかなり人がいたでしょうからもしかするとかなりの数がいるかも。」

三人は階段に向かうと前から二体警官のゾンビが向かってきたが一体は一樹が頭部に上段蹴りを入れそのまま地面に叩きつけ絶命させた。もう一体は正志の腰から一閃に放たれた木刀はゾンビの首を切り落とした。

一樹「居合いってすげぇな木刀なのに首切り落とせるのかよ。ってか始め会った時よりなんか逞しくなってないか?」

正志「そりゃ最初は怖くてたまらなかったんですけど二人を見てると何か勇気とゆうか自信が出てきて。こいつらに殺されてたまるか!みたいな気持ちになったんです。後居合いは用はタイミングとスピードですよ、一樹さんも少しやればこのぐらい簡単に出来ますよ運動神経良いし。」

 何もしなかった隆は倒れているゾンビを何かゴソゴソとしている。

隆「ラッキー!拳銃二丁見っけ!両方とも弾丸満タンだぜ!」

 そぉ言うと一つを正志に渡した。

正志「僕当てられる自信ないですよぉ〜、一樹さんが持ってた方が役に立つんじゃないですか。」

一樹「あれ?勇気?自信?ん?」

正志「わかりましたよやりますよやればいいんですよね!」

 半ば投げやりになる正志に隆はゾンビから取ったホルダーを渡した。

隆「出来るなら俺には銃口向けないでくれよな。」

 笑いながら隆はホルダーをベルトにホルダーを取り付けニューナンブを収めた。

正志「ゾンビと間違えなければ大丈夫じゃないですかぁ〜。」

 正志も笑いながら答えるとベルトにホルダーを取り付けニューナンブを収めた。階段を下りていくと一階の正面玄関とお客様窓口のプレートが見えた。そこには想像よりも多くのゾンビが群がっていた。

隆「マジかよ中には警官のゾンビもいるけどあんなにいたら拳銃奪ってるうちにやられちまうぞ!」

一樹「今なら階段の回りには一体もいないから素早く下りれば見つからないで行けるだろ。」

正志「もし見つからず下りれても帰りはどうします?またタイミング良く階段回りにはいないですかね?」

一樹「さぁな、だけどここまで来たら行くしかないだろ。」

 三人は沈黙の中頷き合って目で合図を送るとタイミングをみて一斉に下の階段まで駆け下りた。運良く見つからず下りる事ができたが階段の途中で一樹の目の前にゾンビが現れ咄嗟に跳びゾンビの頭を両手で鷲掴みにすると顔面に右膝入れてそのまま1階と地下1階の間の踊り場まで一緒に跳んで行くと地面にそのまま叩きつけた!ゾンビの頭から足を退かすと半分以上も潰れていた。

一樹「行くぞ!」

 三人は地下1階に下りると目の前には一本の廊下があったが奥には数体のゾンビがいた。

一樹「多分今ゾンビがいる辺りが拳銃の保管場所だな。あそこに集まってるって事は中に先客がいるかもな。」

隆「とりあえず行って見るしかないだろ。今は拳銃は使わない方がいいな、上の奴等が下りてきたら俺等終わりだぜ。」

 真っ直ぐに廊下は伸びていたので隠れる場所もなかった三人は奇襲をかけた!一樹は一体を右、左、右と殴りつけるとその奥にいる奴を隆が金属バットで脳天を叩き割り、その隣にいた奴を正志が下から上に木刀を跳ね上げるとゾンビの頭前半分が床に落ちる前にその後ろの奴に左肩から胸まで切り裂いた。だがそのゾンビは物ともせず正志に掴みかかる!正志は途中で止まってしまった木刀を離し後ろに退くと横から一樹が飛び出しその木刀を掴み力尽くで下まで切り落とすと、腰に木刀を引き一瞬止まったかと思ったらゾンビの首は床に落ち廊下に静寂が訪れた。

一樹「これで全部か?」

 呆気に取られていたのか少し間があり隆は答えた。

隆「あ...あぁそぉみたいだな。」

 倒れていたゾンビの中に警官はいたが拳銃は奪われていた。

一樹「じゃぁここから入ってみるか。」

正志「一樹さんどっかで居合い習ってたんですか?僕にも太刀筋どころか抜刀したのでさえ見えなかった。」

一樹「いや、喧嘩で何度か使った事あるぐらいだよ。これサンキュー。」

 木刀を正志に返すと鍵を取り出していた。

正志「じゃぁなんで僕と同じ居合い、いや僕よりも無駄がない居合いが出来るんですか!?」

一樹「ただ正志がやってるのを見てなんとなく出来そうだったから真似しただけだよ。そしたら出来た。」

 小刻みに震えだし正志は声を上げた。

正志「一樹さん凄いよ!もし無事にこの問題が解決したら一緒にやりませんか?」

一樹「バカ!静かにしろ!...まぁ考えとくよ。」

正志「はい!」

隆「いつからお前等は熱血君になったんだよ。」

 隆はやれやれといった表情をした。一樹は鍵穴にいくつか鍵を指すと鍵穴が回転しカチャとゆう音が鳴る。

一樹「いきなりゾンビが出るかもしれないから気をつけろ。あと生存者がいたら俺等を撃ってくる可能性もあるからな!」

 警戒しドアを開けるとそこには10畳くらいの部屋だった。中には誰もいなく左右と正面に両開きの頑丈そうなロッカーがあった。人が荒らした痕跡はなく一樹が手前のロッカーに手をかけるが鍵がかかっていて開かなかった。

一樹「くそ!ここまできてこれか、この鍵は俺開けられねぇぞ!この中にあるかもしれねぇのに!」

 すると隆が鍵穴をじっくり見てなにやらバックから取り出し鍵穴をいじっている。

一樹「何やって...」

 小さな音が鳴り隆は一樹に言った。

隆「開いたぞ。」

一樹「はっ?」

 一樹は目を丸くして驚いていたが扉に手をかけると見た目とは裏腹に軽い力で開き中が見えた。

一樹「ビンゴ!!隆他のも頼む!」

 ロッカーの中にはニューナンブ三丁《装弾数5発》、コルト・ガバメント三丁《装弾数7発》、コルト・ガバメント用マガジン六個、弾丸38口径50発入り×2、45口径50発入り×2、防弾チョッキ六着、バック一個。

隆「全部開いたぞ、やったじゃん弾丸もいっぱいあるから一安心だな。」

 他のロッカーも同じ物が入っていた。三人は慣れない手付きですべてに装弾させると各自同じく分けた。一樹は着ていた服の下に防弾チョッキを着込み手にはニューナンブを持ち、腰のホルダーにコルト・ガバメントを入れ、ズボンの前にニューナンブを差し、バックにコルト・ガバメント二丁ニューナンブ二丁を入れマガジン三個と余った弾丸ポケットにしまった。

 正志は服の上から防弾チョッキを着込み、左側のベルトに木刀を差し、コルト・ガバメントを腰のホルダーに入れ、ズボンの前にもコルト・ガバメントを差し、ニューナンブ四丁、コルト・ガバメント一丁をバックに入れ、マガジン三個と残りの弾丸をポケットに入れた。

 隆は防弾チョッキを着ていた服の中に着込み、左手にニューナンブを持ち、右手には金属バットを握り、腰のホルダーにコルト・ガバメントを入れ、ズボンの前にもコルト・ガバメントを差し、ニューナンブ三丁、コルト・ガバメント一丁、をバックに入れ、マガジン三個と残りの弾丸をポケットに入れた。

隆「結構重装備になって安心は出来るがちと動き辛いな。」

 各々の用意が終わると一樹が違う部屋から音がするのが聞こえた。

一樹「二人ともオートの方は装弾させてセーフティかけとけよ。あと他の部屋も見てみるぞ、生存者がいるかもしれないしな。」

隆「おい、目的は果たしたんだ!他の奴等に構ってる暇なんてないだろ?正志の家に向かうぞ!」

一樹「なんか気になるんだよ、一応国家公務員だろ警察ってさ、警察の生き残りがいればもしかすると何でこうなったか分かるかもしれないだろ。

正志「その可能性はありますね、じゃぁ急ぎましょう。」

 隆は不満そうな顔をしていたが渋々二人に着いて行った。

 三人は部屋を出ると近くにあるドアに近づく。

一樹「押収物、保管庫?」

 鍵を開け中に生存者やゾンビがいないのを確認すると辺りを見回した。中には棚が幾つか並んでいてダンボールが所狭しと並んでいた。

隆「押収物って事はやばい粉とか薬とかもあんのかなぁ?」

 隆はダンボールの中を覗いたりして言った。

一樹「ここには用はない次行くぞ!」

 その部屋の向かいにある最後の部屋のドアに立ち鍵穴に鍵を差し込みカチャッとゆう音が鳴ってドアノブに手をかけた時、中からガタンとゆう音が聞こえた。

正志「誰かいますね確実に、ゾンビだったりして。」

一樹「入って見なけりゃ分からんな。」

一樹はゆっくりとドアを開けるとパーンと乾いた音が部屋中と廊下中に鳴り響いた!一樹は右胸に衝撃を受け後ろに倒れた!

正志「一樹さん!一樹さん!」

 正志の呼びかけに一樹は反応がない。

隆「大丈夫だ俺はゾンビじゃない!助けに来たんだここから一緒に逃げよう!」

*「いやぁ〜来ないで!」

 *は部屋の奥から何度もこちらに向けて発砲した!全ての弾丸は壁等に当たった。何度目かにカチッカチッとゆう音が鳴り弾丸が尽き今度は拳銃を投げてきた。

隆「わかった銃は捨てていくからゆっくりそっちに行く!良いな!」

 隆が部屋の中に入ると奥の棚に後ろを向き震えて隠れている婦人警官がいた。隆はゆっくり近づくと後ろからやさしく抱きしめて言った。

隆「大丈夫、もぉ心配いらないよ。さぁここから出て家に帰ろう。」

 そうすると婦人警官は隆の方を振り向き胸の中で声を出して泣いた。隆はやさしく肩と頭に手を回し抱きしめてなだめていた。

一樹「隆!急げ銃声を聞いて一階の奴等が下りてきやがった!」

婦人警官が放った銃弾は右胸に当たってはいたが先ほど着た防弾チョッキの部分に当たっていた。だが衝撃が強かったのか軽く咳き込んでいた。

隆「もぉ平気なら少し急いだ方がいいみたいだ走れるかな?」

 隆は婦人警官に聞くと少し落ち着いた婦人警官は頷いた。

隆「よしじゃぁ行こう!」

 隆は婦人警官の手を取り廊下に走り出た!

正志「隆さぁ〜ん!こっちだぁ〜!急げぇ!」

 正志は通路の真ん中にあるエレベーターの扉を開けて大きく手招きしていた。隆と婦人警官は全速力で走った!だがゾンビの大群の方がエレベーターに着くのは早かった。一番先に着いたゾンビを一樹がズボンから出したコルト・ガバメントで頭を打ち抜いた!

一樹「早くまだ間に合う!急げ!」

 一樹はホルダーから出したコルト・ガバメントも持ち掴みかかってくるゾンビの額を打ち抜いた!それでもまだ押し寄せて来るゾンビの大群に正志もコルト・ガバメントを持ち応戦するが押されつつあった。

隆「一樹!先に行っててくれ!後から必ず行く!」

 隆は走るのを止めて言った。

一樹「何バカなこと言ってんだよ急げ!」

隆「正志!一樹を頼んだぞ!」

 そう言うと隆は婦人警官を連れてUターンして走って言った。

一樹「隆〜〜〜〜〜!!!」

 正志は両手でコルト・ガバメントを持ちゾンビに撃ち続けるが弾が尽きた、一樹はゾンビなんか構いもしないで隆の所に走り出す所を正志が止めてエレベータの中に入れ、閉じるボタンを押した!閉じるドアに一体のゾンビが近づいてきが正志が一樹からコルト・ガバメントを無理やり奪うとゾンビに残弾全てをを撃ち込んだ!ゾンビが吹き飛ぶのと同時にドアが閉まり。正志は二階のボタンを押した。

一樹「何で隆を見捨てた!ふざけんなよ!てめぇ!隆...行かなきゃ...助けに行かなきゃ...あいつ待ってるから行かなきゃダメなんだよぉ〜!」

 正志に掴みかかり罵倒し目には涙が溜まっていた。正志は急に一樹の頬を殴りつけた!一樹は後ろの壁までよろめくとそこに座り込んだと同時にエレベーターのドアは二階に着き開いた。

正志「殴ってすみません。でも隆さんが...隆さんが僕に一樹さんを頼むって言ったんだ!だから僕は何があっても隆さんの代わりに一樹さんを護らなくちゃいけないんだ!」

 ドアが閉じようとするのを正志が手でそれを阻止した、その目からは涙がこぼれ頬をつたっていた。

正志「一樹さん、隆さんは簡単にやられる人じゃない!短い間だけどあの人はそうゆう人だ!もし万が一隆さんが戻らなかったとしても、一樹さんは直美さんだって助けに行かなくちゃならないんだ!だからこんなのあなたらしくないですよ。」

 座り込んでいた一樹がスッと立ち上がりシャツの袖で顔を拭うと、正志を見て言った。

一樹「六つも年下に説教されるようじゃ俺も落ちぶれたな。正志!今から車に戻って隆を17:30まで待つ!もしそれまでに来なければ先に進むぞ!」

正志「一樹さぁ〜ん。」

 正志は立ち直った一樹を見て泣き崩れた。

一樹「泣いてる暇なんかないぞ!拳銃に装弾も済ましておけよ。」

正志「自分だってさっきまで泣いてたくせに。」

一樹「何か言ったか?」

正志「いえ何も。」

 二人は来た道を戻り車に向かった。現在17:05


何か小説について気になる点やこうなったら面白い等思うことがありましたらメッセージを頂けたら幸いです。

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