2.始まり
どんどん掲載していくので寄ってってください。
喉の渇きで目が覚め目の前にあったミネラルウォーターを飲み干しタバコに火をつける。
一樹
「そっか昨日あのまま寝ちまったか。」
テーブルには昨日飲み明かしたままのビールの缶等が散らかったままで、その横では隆が寝ていた。
一樹
「隆、起きろよ。休みだからっていつまでも寝てんな。もぉ夕方前だぞ。」
隆
「ん〜も..少し...寝かせ...」
まだ昨日の酒が抜けてなく夢心地の隆に一樹は尻に軽く蹴りを入れる。
一樹
「起きないと段々強くなってくるぞぉ。」
隆
「わかったよぉ起きるって。」
強引に起こされた隆は電源の入っていないTVをボーっと見ている。
一樹
「直美と信は?」
頭が回らないのか少し考えてから口を開いた。
隆
「あぁあいつ等?お前が寝て少しして直美が帰るってんで信が送ってったよ。あいつ等今日仕事だしな。」
一樹
「そっか...」
一樹は隆にタバコを差し出し火をつける。
隆
「一樹〜コーヒー飲みたいなぁ〜。」
一樹
「自分で入れろ!」
隆
「ほら人の家だから勝手にやるの悪いじゃん。」
一樹
「じゃぁ人の家に勝手に入るのはいいんかぃ!」
そぉ言いながらもキッチンに立ちコーヒーを入れようとする一樹。
隆
「あっ俺砂糖抜きミルク多めで。」
一樹
「わがまま言うな!だったら自分でやれ!...あっコーヒー切れてた。」
隆
「え〜マジ〜!」
一樹
「いいよ丁度タバコも買いたかったしそこのコンビニまで行ってくるよ。」
隆
「よろしく〜、ついでに肉まんも買ってきてねぇ、俺は再び夢の中にぃ〜。」
隆は話しながら横になり携帯をいじっていた。
一樹
「わかったよ、ってか少し片しとけよ」
隆
「へぇ〜い。」
聞いているのかわからないような返事をした隆を見て軽くため息をつく。
部屋を出て100mぐらい行った所にコンビニはあってほぼ毎日通る道だったがいつもと何か少し感じがおかしかった。
一樹
「休みだってのになんか騒がしいな、どっかで祭りでもやってんのか?」
さほど距離も長くなかったのですぐにコンビニに着きかごを手に取り雑誌やインスタントコーヒーを入れレジに向かった。
一樹
「すいませぇ〜ん。」
レジに店員がいなかったので大きくもなく小さくもない声で店員を呼んだが少し待ってもこないのでさっきよりも大きな声で呼んだ。
一樹
「すいませぇ〜ん!」
そうすると奥の従業員以外立ち入り禁止の扉が勢いよく開き何かが一樹めがけて飛び出してきた。
一樹
「!?」
一樹はそれにカウンターで殴りつけるといつもの見慣れた高校生のバイト店員が倒れていた。
一樹
「あっ悪い咄嗟だったし急に掴みかかってくるのも悪いんだぜ。」
一樹がそぉ言うと店員はすぐに飛び起き一樹の肩を掴んだ。
店員
「大変なんです!外が!倉庫が!人が!ワ〜って!」
店員は殴られた事なんか意に介しないまま一樹になにかを言ってはいるが焦っているのか一樹は意味が良く分からないが落ち着かせた。
一樹
「分かったから落ち着け!まず俺はかごの中とタバコと肉まんを買いに来て店員がいなかったからお前を呼んだんだ。そこまではわかるな?」
店員は落ち着きを取り戻したのかさっきよりは表情も落ち着いていた。
店員
「はい、わかります。」
一樹
「よし、じゃぁ何があったんだ?外とか倉庫ってなんだ?落ち着いて話せよ。」
店員
「外にはなんか異常者みたいのがどこもかしこもいて襲ってくるんです。それで店長が朝出勤して来る時にその異常者に腕を噛まれたみたいだったんですが傷が深くなかったんでそのままにしておいたんです。そしたら昼頃になんかおかしくなって僕に襲い掛かってきたんです!咄嗟に倉庫に逃げて鍵を閉めて閉じ込めたあと怖くなってトイレに隠れてました。
一樹
「まさか言いたくないんだが...ゾンビじゃないよな?」
店員
「多分そうかも...」
一樹は深く深呼吸をして外を隠れながら見て話した。
一樹
「ふぅー。それでそいつらは走ったりするの?あと、この辺にはゾンビいないみたいだけど嘘じゃないよな?」
店員
「こんな嘘つかないですよ!」
一樹
「だな、嘘のが嬉しいか。じゃぁまず倉庫のやつをやっつけてみるしかないか!」
店員
「嫌ですよ、閉じ込めたんだしもう害はないじゃないですか!!」
一樹
「相手を色々知ってた方が生き残る確立は上がるんじゃないか?実際だと映画とかとは勝手が違って頭を攻撃しても無駄かも知れないしな。」
店員
「僕はやりませんんからね、とゆうか多分無理です。」
一樹
「期待してないよ、鍵開けてくれるだけで十分。あとなんか武器ある?」
店員がレジの裏からゴルフのアイアンを取り出し一樹に渡した。
店員
「店長のこのぐらいしか。」
一樹
「まぁないよりはマシか」
二人は辺りを見回しながら店の奥にある倉庫の前に着いた。倉庫はモーター音だけが響いていて中に人がいるようには思えなかった。
一樹
「マジ中にいんのか?まぁいいや鍵開けて。」
店員は黙って鍵を開けると一樹がアイアンを握り締めながら静かに扉に近寄り一気に扉を開けた。なんと扉の目の前にそれは立っていて扉が開いた途端に一樹に掴みかかってきた。
一樹
「マジか!...ウラァ!!」
一樹は掴みかかる手をアイアンで受け腹に強烈な蹴りを放ち、それは後ろに激しい音を立てて吹っ飛んだ!
一樹
「ビビッたぁ!話しはマジみたいだな!」
それはゆっくりと起き上がり呻き声をあげて一樹に近寄ってきたが一樹の持っているアイアンが頭部に炸裂したがアイアンはくの字に曲がってしまった。
一樹
「やっぱ曲がるよなぁ〜。」
それはアイアンの一撃が効いてなく止まらずに襲い掛かってきたが横面に蹴りが入り倒れこむとそれの頭部を何度も踏みつけた...次第に痙攣と共に動かなくなった。
一樹
「なんとかやれるらしいな、走らないからなんとかなったけどほかの奴はどぉかな。」
店員がそれを輝いた目で一樹を見ていた。
店員
「すごい...」
一樹
「あっ近寄るなよ、大抵殺したと思って近づくと噛まれたりするからな!はぁ〜...こうゆう事なら外はゾンビ共で溢れてるのは間違いないな、まず隆の所に戻るか。」
店員
「あの...僕も連れてってもらえないでしょうか?」
一樹は少し考えて言った。
一樹
「携帯使えるか?こうゆう時は大体使えなくなってるんだが・・・」
店員はポケットを探り携帯を出す。
店員
「大丈夫です圏外じゃないです。」
一樹
「だけど隆を電話で訳を話しても信用しないで無用心にここに来たら危険だ!だから俺が迎えに行く。あんたは正面のシャッターを下ろして裏口に待機しててくれ。」
店員
「もぉ一人にしないでください、それなら僕も行きます。」
一樹
「バ〜カ危険になるのは一人でいいし俺携帯持ってきてないから誰の番号もわかんねぇんだよ。まぁシャッター下ろしとけば安全だろ。あと誰でもいいから連絡しとけよ家族とかな、心配だろ?」
店員
「分かりました、気をつけてくださいね。」
一樹
「OK行って来る。」
そう言って警戒しながら自宅に戻っていった。
何か小説について気になる点やこうなったら面白い等思うことがありましたらメッセージを頂けたら幸いです。