サブ
別視点で。
季節は夏。
寝苦しい。
うちにはエアコンがない。扇風機はあるが、正直役に立たない。今夜も記録的な暑さを叩き出したと、テレビで誰かが言ってた気がする。
暑い中で、何とか寝ようとベッドに横になってはいるが、いつになったら寝れるやら。
ぶ~ん。
イラッ。
瞼も重くなり、微睡んできたときに限ってこれだ。
家には網戸がないから仕方ないかもしれないが、イライラするものはする。
あ、なんか腕がムズムズする。刺されたか。寝返りをうって、蚊の位置を確認しようと思い目をあけてビックリした。
蚊、蚊、蚊、蚊、蚊。
どれだけいるかわからない。視界一面に蚊の大群。
「うへぇあ」
思わず変な声が出てしまった。
何でこんなにいるんだ!?
軽くパニックになって腕を振り回す。
何匹か当たった感触はあったが、減っている気がしない。
去年買った殺虫スプレーを思い出す。
取り出して周りへ一気に振り撒いた。
次々と墜ちていく蚊。
すると、まるで統率者がいるかのごとく、一気に逃げ始めた。
「一匹も逃すものか!」
また来たら嫌という思いと、眠りを妨げられた怒りで殲滅していく。
何故か一匹だけ逃げずに周りをうろちょろと飛び回るが、とりあえずほっておく。
逃げ出そうとしたやつを始末したとこでスプレーの中身がなくなった。
「ちっ。まぁ、一匹くらい手でやってやる」
バチッ。
「ふぅ」
ため息をついて辺りを見渡す。
「うわぁ……。蚊の死骸だらけだ。掃除めんどくせぇ……」
ぼやきつつ掃除機をとりだすのであった
読んでいただきありがとうございました。
蚊の生態とかよくしらず、想像です。