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夢奥七色  作者: 夕霧沙織
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終章 夢の果て



 世界は無慈悲な程白かった。

「終わっちゃった」

「クゥン」

 “蒼の幻望”が収まって皆の夢が覚め、私とコリー以外影さえ無い世界。

「まだ橇できるよね?雪解けてたら嫌だな」

 屈んでふさふさの首に両腕を回した。温かかった。

「私あんまり見た夢覚えてないタイプだけど、この夢は起きても覚えてるといいな」

「クゥン」

 コリーの口がもぐもぐ。

「少なくとも私には最高の夢だったよ」先手を打って囁く。「楽しかった」一欠片も怖いなんて思わなかった。元々感じないけど。

「キュウン……」

 コリーの毛並みがキラキラ輝き始める。

「そろそろ魔法が解ける時間かな」

「クゥン」

 撫でる私の手も星のように瞬いている。目がチカチカして落ち着かない。

 顔の下半分の筋肉を動かし、さっきより上手く笑おうとした。

「やっぱり変な顔だ」

 見せるのが恥ずかしくて再び首根っこを抱き締めた。


「―――Have a Good Nice Real、My Dear Guardian」




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