第8話『初めての炎上配信、コメント欄は戦場』
放課後の西高屋上。
夕陽が校舎を赤く染め、遠くの街並みまでオレンジ色に溶けていく。
風に舞う桜の花びらが、空中でゆらゆらと揺れ、まるで時間が止まったかのような美しさだった。
「……やっぱり、コメントが止まらない」
ユウトはノートパソコンの画面に目を凝らす。
昨日投稿したミアの動画は、予想をはるかに超えて再生数が伸び、コメント欄は嵐のように荒れ始めていた。
『ミア可愛い!』
『ユウト天才か!?』
『ライバルのルナも強すぎw』
『カイトも負けてない!』
カイトはスマホを操作しながら笑った。
「うわ、コメントがマジで戦場だな。俺の動画も伸びてる」
ルナは風に揺れる髪をかき上げ、クールに微笑む。
「まあ、予想通りね。視聴者はすぐに騒ぎたがる」
ミアがスマホを手に、屋上の端から夕陽を見つめる。
「ふふ、炎上もバズも、こうやって戦うのね」
ユウトが横で小声でつぶやく。
「でも…このコメント欄、マジで炎上状態だ…」
ミアがユウトに目を向ける。
「大丈夫よ、ユウトくん。あなたが編集してくれてるから、私は全力で配信できる」
ユウトは深呼吸し、キーボードを打つ指に力を込めた。
(よし…テロップもコメント反応に合わせて入れる…BGMも微調整…完璧だ!)
屋上に吹く風が少し冷たくなり、桜の花びらを舞わせる。
遠くに見える街のネオンが、夕陽に溶け込むように輝いている。
その光景を見ながら、ユウトは心の中で決意する。
(ミアを絶対にバズらせる…そして、コメント欄を支配するんだ…!)
カイトが画面を指差す。
「見ろよ、再生数が止まらねぇ!ルナもバズってるし、ミアも強い」
ルナは微笑みながら、スマホの画面をスクロールする。
「コメント欄が荒れるのも、バズるためには必要なこと。数字が全てじゃないけど…勝利の証でもある」
ミアがくすりと笑った。
「ふふ、負けたくないわね」
ユウトもパソコンに集中しながら言う。
「大丈夫です、ミアの魅力を最大限引き出します…!」
屋上の風が強くなり、桜の花びらが渦を巻くように舞う。
その中で、三者三様の配信者がスマホとパソコンを駆使し、同時にバズを狙う。
カイトが画面を見つめながら声を張る。
「よし、ここから俺の編集も入れる。再生数を伸ばすぞ!」
ルナは冷静に笑う。
「私の動画も編集完璧。どんなコメントも制御できる」
ミアがスマホを操作しながら、声を弾ませる。
「さあ、コメント欄が荒れるわよ!」
ユウトはテロップを入れながら、コメント欄の流れを読み取る。
『え、これユウトが編集してるの!?』
『ミアの動画見やすすぎw』
『ルナの編集もすごい…』
『カイトも負けてないw』
再生数はさらに加速し、通知音が止まらない。
屋上の空気は緊張感で張り詰め、夕陽の光が桜と校舎を赤く染める中、コメント欄の荒れっぷりはまるで戦場のようだった。
ミアがユウトに笑いかける。
「ユウトくん、ありがとう。あなたがいてくれるから、全力で配信できる」
ユウトも笑顔で応える。
「僕は裏方ですが…全力でサポートします!」
ルナがクールに言った。
「全力で戦うなら、後悔しないことね」
カイトもスマホを握りしめ、笑みを浮かべる。
「よし、俺も全力だ。数字も、演出も、全て勝負のうちだ」
屋上に舞う桜の花びら、赤く染まる夕陽、そしてスマホ画面の光。
すべてが、学園配信バトルの舞台を鮮やかに彩っていた。
ユウトは胸を高鳴らせる。
(これが…僕たちの戦い――初めての炎上配信だ…!)




