考察厨と特定班が調べてわかったこと
151:考察厨
そういや、スレ主
スレ主は王女様の呪いの件について
なにか話を聞いたり、報告とかうけてるか??
152:リン
いや、なんにも聞いてない
俺から聞くことも無かったし
153:名無しの異種族
そういや、いろいろ変な事件だったもんなー
暗殺、にしては呪いって手段は変だし
そもそも、そういう対策を万全にして警戒してるはずの王族が呪われるなんて
中世時代じゃあるまいし
154:名無しの異種族
なになに、なんかわかったのか?
考察厨??
155:名無しの異種族
そういや、調べるとかなんとか言ってたな
156:考察厨
ま、いろいろとな
157:考察厨
まず、王女様が呪われたのは王城内のどこか
公務中に倒れたらしい
時間は、スレ主が王城へ到着する直前くらいだ
158:考察厨
倒れた王女様は部屋に運ばれ
ちょうど集められていた聖女紋持ちたちによって、治癒が行われた
結果は知っての通り、スレ主によって助かった
159:考察厨
その後、警察によって捜査が行われるが
呪いの痕跡は見つからなかった
術式のあととか、呪力の残滓だな
160:名無しの異種族
痕跡のない呪いなんてあるのか??
いや、そもそも大聖女や大神官にすら癒せなかった呪いだもんな
ありうるか
161:考察厨
呪力の残滓が残らなかったのは
スレ主の力が原因だ
綺麗さっぱり浄化されたから、これはまぁ仕方ない
162:リン
あー( ̄▽ ̄;)
力の加減すれば良かったかー
でも、それしたら王女様危なかっただろうしなぁ
163:考察厨
術式が見つからなかったことから、遠隔操作系の、いわば、昔ながらの呪いの可能性が高い
164:名無しの異種族
昔ながらの??
165:考察厨
そ、呪いたい相手の髪の毛とか、爪とか
そういうのを使ってやるやつ
166:リン
あ、あー!
なるほどー、だからか!
167:名無しの異種族
なになに?
なんか王女様呪った犯人に心当たりでもあるのか?
スレ主??
168:リン
いや、王女様のほうじゃなくて
ほら、俺、昔おなじやつ見たことあるって書きこんだだろ?
169:名無しの異種族
そういや、なんか書いてたな
近所のじいさんにも同じのが見えたって
170:リン
(*´・д`)-д-)))ソゥソゥ
そのじいさんな、数日後に死んだんだけど
葬式の時に、一悶着あったらしいんだよ
171:名無しの異種族
一悶着?
172:リン
愛人が凸してきたんだって
173:名無しの異種族
……あー( ̄▽ ̄;)
174:名無しの異種族
はいはい、そういう:( ;´꒳`;)
175:名無しの異種族
なにそれ、kwsk
176:名無しの異種族
他人事だからこそ
めっちゃおもしろいやつ
177:リン
いろいろ端折るけど
その愛人が、じいさん呪ってて
最終的に捕まったとかなんとか
178:リン
じいさんが若い頃に孕ませたけど逃げて
ようやく居場所突き止めて、親子で呪ってたらしい
さいご、死に顔見に来て、死体を蹴飛ばしたんだってさ
179:名無しの異種族
それは、うん、呪われても仕方ないかな
そしてこれこそまさに、死体蹴りだな
180:名無しの異種族
えーと、話を戻すけど
王女様も、そのじいさんに使われたのと同系統の呪いが使われた、と考えられるわけか
181:考察厨
いい例なんだけど、なんだかなぁ
まぁ、そういうこと
182:リン
ちなみに、死体蹴りに来なかったら
ただの衰弱死扱いだったらしいとは聞いた
呪殺って怖いよなぁ
183:考察厨
王女様を呪ったやつがわからない
ってのが問題だ
けど、問題はこれだけじゃないんだ
184:名無しの異種族
そりゃ、王族が呪いで暗殺未遂になったってのは大問題だろうけど
他にも問題があるのか??
185:考察厨
スレ主に塩対応した、メイドの家族の件
あとは、表沙汰にはなってないが
同様と思われる案件が続いてるみたいなんだ
186:名無しの異種族
え
187:名無しの異種族
それって?
188:考察厨
貴族、庶民関わらず、な
でも、関連性が無いのもそうだけど
その症状は、傍から見ると病気や原因不明の衰弱にしか見えない
王女さまの時もそうだった
189:リン
そうなの?
190:考察厨
そうなんだよ
だから、あの時、スレ主以外の聖女紋持ちたちは、とにかく癒そう回復させようとしていたんだと思う
解呪をしようとしたやつもいたが、やってダメだったからほかの可能性を考えて、治癒と回復をさせようとしたんだと考えられる
191:名無しの異種族
でもさ、王宮なら腕のいい鑑定士も雇ってるだろ
そいつらは何してたんだ??
192:考察厨
これまた不思議なことに、その日に限って鑑定士たちは腹痛を訴えて倒れたらしい
だから、鑑定出来なかったみたいだ
どうにもその日の昼食に、下剤が仕込まれていたみたいでな
193:名無しの異種族
マジで?
194:名無しの異種族
え、それ、まじ??
195:名無しの異種族
でも、鑑定士だけ狙い撃ちなんてできるのか?
あ、もしかして他のやつも倒れたりしたの??
196:考察厨
いいや
倒れたのは、鑑定スキル持ちだけ
197:名無しの異種族
ということは、鑑定士っていう職業のやつだけじゃなく
鑑定スキル持ちが狙い撃ちされたのか
198:考察厨
そういうこと
199:特定班
これは俺が調べたから、確定だぞ
200:考察厨
王宮勤めのヤツらは、名簿が作成されて
そこにスキルやステータスが記載される
閲覧できるのは、ある程度の肩書きや身分を持つものだけだ
これを閲覧できれば、狙い撃ちくらいはできる
閲覧したやつが、王宮の食堂に潜り込んで、下剤を入れた料理を渡せばいいだけだ
201:考察厨
その証拠に、食堂の下働きが数人、その日のうちに姿を消している
202:考察厨
このことはもちろん、王室側も把握してる
203:名無しの異種族
鑑定士たちも、そんな頻繁に鑑定してるわけじゃないもんな
ましてや、個人情報をスッパ抜けるスキルだけに
能力をある程度、規制されてるんだったか
自分の食べるものなんて、そう一々鑑定もしないだろうしな
ずっと安心して食べてたものになにか盛られてる、なんて考えもしなかっただろうし
204:リン
へぇ
そうか、そうか
食い物に下剤、ねぇ?
205:名無しの異種族
スレ主?
206:名無しの異種族
どした?
207:リン
いや、べつに
208:名無しの異種族
すげぇ、ガチの陰謀渦巻いてるじゃん
209:考察厨
さて、これらから考えられることは
王宮勤めの名簿を閲覧でき、かつ、食堂の下働きとして配下を配置でき
その上で王女様を狙う動機がある存在ってことだ
210:名無しの異種族
そういや、なんで王女様だったんだろう?
211:名無しの異種族
それな( ´-ω-)σ
212:名無しの異種族
王女様は紋章持ちではないし
王族、っていうことだけで見れば、王子様よりなんていうか殺すって意味で狙う価値は無いんだよなぁ
213:考察厨
あと、妙なのは王女様の件が実行された場所とタイミングだ
214:名無しの異種族
タイミング?
215:考察厨
何度も言うが、王城内で事を起こせば大神官や大聖女が出てくることは予想がつく
ましてや、この件が起きたのは聖女紋持ちが招集された当日だった
216:考察厨
集められた全員が、このことに対処できなかったら
王女様は恐らく死んでいた
217:名無しの異種族
でも、死んでないじゃん
218:考察厨
そう、死んでない
それは、なんでだ?
219:名無しの異種族
なんでって、そりゃ、スレ主がいたからで
220:考察厨
なんでスレ主はその場にいたんだ?
221:名無しの異種族
そりゃ、聖女紋持ちだから、だろ?
222:考察厨
そう、その通り
でもな、本来ならスレ主はその場にいなかったんだよ
223:名無しの異種族
え、そうなの?
224:考察厨
スレ主がその場にいたのは、なんでだ??
225:名無しの異種族
だから、それは聖女紋持ちだからってことで
呼び出されたからだろ
226:考察厨
なんで呼びだされたんだ??
227:名無しの異種族
えーと、そういやなんでだっけ?
228:リン
大神官が神託をうけたから
229:名無しの異種族
あ、そういやそうだった
230:考察厨
そういうこと
逆に言えば、神託さえ無かったら
スレ主は、いくら聖女紋持ちだからってその存在さえ認知されてなかったんだ
なにしろ、男だ
花嫁候補は基本女だろ
仮に、聖女紋持ちと認知されてたとしても、神託さえなかったら男のスレ主は花嫁候補にすらなれてないんだよ
つまり、王都にすら来ていなかったんだ
231:名無しの異種族
なるほど
232:考察厨
神様はなんでもお見通しで
スレ主を派遣、いや王都へ連れてこさせたんだろうな
233:考察厨
とにかく、俺が言いたいのは
スレ主がいたからこそ、王女を呪ったヤツの目論見はハズレたってことだ
完全にイレギュラーだっただろうからな
234:考察厨
大神官、大聖女、そして100人いる聖女紋持ち
その誰もが解呪できない呪いを予め用意していた
実際、スレ主以外は解呪できなかった
焦っただろうなぁ、犯人は
まさか、解呪できるやつがいるなんて思ってなかっただろうよ
235:考察厨
だから、スレ主のことを排除しようとしたんだろ
236:考察厨
スレ主へのヘイトを煽り、孤立させたと考えられる
ポーションのクレームとかだな
最終的にダンジョンで殺害しようとまでした
237:名無しの異種族
ことごとく失敗してるけどな
238:考察厨
でも、そこまでしてるのに黒幕はわからないままだ
239:名無しの異種族
なんだ、てっきり黒幕までたどり着いてるものかと思った
240:考察厨
材料が足りない上に、さらに謎が増えたからな
黒バラ令嬢にまとわりついてた気配のことだ
一連のことに繋がってるのか、それとも無関係なのか
わからないことだらけだよ
241:リン
いやいや、わかったことの方が多いから
大収穫だよ
242:考察厨
とにかく、相手からしたらスレ主の危険度は増してるだろうから
殺されないように気をつけろよ
243:リン
大丈夫大丈夫
仮に死んでも、姉ちゃんが蘇生してくれるから
244:名無しの異種族
姉ちゃんへの信頼がすげぇ
※※※
掲示板でのやりとりを終えると、リンはしばらく何かを考えた。
やがて、姉へと連絡をとる。
映像通信で連絡をとる。
姉はすぐ出てくれた。
姉は、リンからの通信を珍しがった。
それに構わず、リンは姉へ用件を伝えた。
《たしかにあるけど、っていうか今年も植えようとは思ってたけど。
でも、ファルビティスがほしいって、なんでまた?
あんた、花なんて育てたことなかったでしょ?》
「まぁ、たまにはいっかなって思って。
いろいろあって暇なんだよねぇ」
《暇、ねぇ?》
「それじゃ姉ちゃん、ちゃんと送ってくれよ?」
リンの姉、リコは頷いてみせた。
そして、続ける。
《送るけどさぁ。
あんた、なにガチギレしてんの?》