2話
ダンジョンの中を歩いていると前から子供サイズの緑色の肌をした生物が刃物を持って立っていた…ゴブリンだ。
「おお!ゴブリンだ!ファンタジーだ!気持ちわりいなぁ見た目w」
俺がゴブリン見ながら大爆笑しているとゴブリンがナイフを振り回しながら突っ込んできた。何も考えずにただ相手を傷つけるために攻撃を仕掛けてきた。
それに俺はちゃんと避けたつもりだったが避けきれなかったようで左腕に当たってしまった。
「いてぇなぁ……あれ?治った?…まあ、いいや!俺を攻撃しやがって……ぶっ殺す!」
俺は襲ってきたゴブリンの頭に回し蹴りをくらわせて壁と足でサンドイッチにしてやった。そうしたら頭から紫の血を流しながら持っていたナイフを落とした。
「お!いいもの落としたなぁ、貰ってやるよ~、じゃ!死にな」
俺はゴブリンが落としたナイフを拾い上げ、頭がくらくらしているような姿をしているゴブリンの頭に突き刺した
突き刺して止めをさしたら光の泡になって俺の中に取り込まれていき返り血なども綺麗になっていた
【ゴブリンを倒したことにより50円を獲得しました。ダンジョンから出たら口座に振り込まれます。】
「おお~、綺麗になるんだなぁ、便利だ。金も手に入るのかよ…さっき、斬られたはずなのに治ってたな、なんでだ?」
俺は疑問に思ってステータスを見てみるとMPが5程減っていた
「ふむ、あれは攻撃を避けれなかった選択肢を避けた選択肢に変更したのかMPが使われるとは思わなかったがいいスキルだな、もう少し自分の意志で使えるようにならなきゃな」
俺は自分に起こった現象が何なのかを理解して、自分の課題の一つも見つけれたからいい気分でダンジョンを進めた
その第一歩目で足に小石が当たった感じがして下を見てみたら小石程度の深紫色の石が落ちていた
「石?いや、これは魔石というやつだな!拾っておこう!」
魔石を拾い気を取り直して攻略に乗り出した
進んでいると多くのモンスター(ゴブリンとスライム)が出てきてスライムならナイフで核を一撃で倒せるし、ゴブリンも人間と似たようなものなので頭か心臓を突いたら倒しやすい。第一階層なので倒しやすいというのもあるのだろうが武器があるだけで簡単に倒せてしまい張り合いがない
「しっかし、全然レベルアップしないな~今のところスライム5体にゴブリン3体か?…お!またゴブリンのお出ましか~」
俺は今までの戦いでなれたのでゴブリンを見つけたと同時に走って近寄り、ドロップキックをかます。そこから馬乗りになり、最初のゴブリンから奪って使い続けたナイフで止めをさした。そしていつものごとく光の泡が体の中に入った後に体がふっと軽くなって先ほどまであった疲れが嘘のようになくなっていた。何かあったのではないかと思いステータスを開いてみると変化があった
神沖鳳仙
レベル1
HP1100
MP1099/1100
攻撃力110
魔攻力110
防御力110
魔防力110
スキル
【彼方の可能性を掴み取れ】
「お~、今のがレベルアップか、体が軽くなったのもステータスが上がったからか…MPは時間経過で回復していくのか~、スキルは増えてないな~何レベルごとに増えるとか決まってんのか?ま、そのうちわかるべ~」
レベルが上がったことに感心し、喜びながら進んでいると今までの一本道にいきなりへこみが現れた。そのへこみには薄暗いのにしっかりとした存在感の箱”宝箱”がどっかりと鎮座していた。
「これは!宝箱!トレジャーボックス!トレゾール!さてさてさて~開けようかね~何が出るかな何が出るかな~」
ワクワクしながら宝箱を開けると中には銀の銃身に木製のグリップのリボルバー式の拳銃が入っていた
スラっとしている見た目なのに迫力があり、重量感がある。
「へぇ、拳銃、しかもリボルバー式なんてロマンだな、しかも色合いも心くすぐる色合いしてるな~。ん?弾入ってねぇじゃん!…ってあれ?弾が勝手に装填された?あ?MPがめっちゃ減ってる⁉…6割?ああ、1発1割か…ん?ビー玉も入ってやがる。なんだこれ?」
俺が銃を手に取り楽しんでいると視界の端に移っていた宝箱からキラリと光るビー玉が見えて手に取った。そうしたらビー玉が勝手に割れてモンスターを倒した時と同じような光が体の中に入ってきた。
【スキルオーブによりスキル『鑑定』を獲得しました。】
【スキルオーブとはスキルが内包されたオーブのことです。使う意思があると使えます。今回は初回なので勝手に使用されました。まあ、変なのじゃないし、もーまんたいもーまんたい】
「ずいぶん適当な説明だな……鑑定か、ステータス」
神沖鳳仙
レベル1
HP1100
MP440/1100
攻撃力110
魔攻力110
防御力110
魔防力110
スキル
【彼方の可能性を掴み取れ】【鑑定】
【鑑定】:MPを1消費することでなんでも鑑定できる。しっかりと見ればさらに深く見れる。
「しっかりと見ればさらに深く見れる?ん~、この銃でもしっかり見てみるか?鑑定!」
魔導銃:6発まで装填できる。1発につきMPを1割消費する。消費MPを弾速、威力、射程に等分に振り分けられる。消費MPが増えるほど速く、強く、遠くになる
装填数6発 予備数0発
「なるほど、こうゆうことか、しっかりと理解できるから結構いいスキルだなこれ…鑑定!鑑定!鑑定!…ん?なんだこれ」