第1章ー⑤
馬車が到着してからはや1時間。なんやかんやあったが、ようやく王都の中に入ることが出来た。
村から出発して徒歩で最寄り町に。そこから馬車を乗り継ぐこと30日。同じ国の中とはいえ、こんなにもかかるものなのだ。
正直こうやって来てみるまでは本当にあるのかすら信じられなかったほどだ。
「よーし、それじゃあ今日は王都観光と行きますか」
せっかく長旅してここまで来たのだし、これから住むとはいえ有名どころは押さえときたい。
さーてどうしようかな。
「ちょっと待てルースト」
「ん?どうした」
振り向いてみると全体的にぐったりしているガランたちがいた。
あれ?
「どうしたんみんな」
「どうしたじゃないわよ、こっちは疲れてるのよ。まずは休むのが先決でしょ」
「そうだね、僕も賛成かな」
「眠い…..」
満場一致、反論の余地なし、以上、閉廷。じゃないんだよ!
どうしてだよ、せっかくなんだから回ろうよ。というか、
「ミンディアはあんま疲れてないだろ」
魔術ブッパしてきた上に殺しにかかってきたし。
そっち側についてる理由がわからん。
思わぬ反撃を食らったらしいミンディアが少し戸惑ってる。
してやったり。こっちだっていつもやられてばっかじゃな…
「うるさいわね、あんたがサボってたのが悪いんでしょ。というか今はその話は関係ないでしょ」
おっとまさかの逆ギレ。これは予想外やった。
「いや、それはおかしいだろ」
「何よ、喧嘩なら買うわよ?」
「ほら、元気じゃないかよ」
ブチッ
あ、やばい、変な音聞こえた。見え透いてた地雷踏み抜いてもうた。
「はいはい、終了、二人とも落ち着いて。特にミンディア。ね、落ちてこうお願いだから」
ロイぃぃぃぃ
ありがとう、まじで。ミンディアが後ろから魔王級のどす黒いオーラ出してたところだったからマジで感謝。
なんだかロイ顔がひきつってる気がするが気のせいだと思う。
ロイが何とか上手くミンディアをなだめてくれたおかげで事なきを得た。
「さて、とりあえず宿探そうか」
「え?俺はあっちに…」
「却下、お前は黙っとけ」
くそぉ、ミンディアが薄ら笑いをうがべてこっちみてくるのがウザすぎる。
仕方ないここはおとなしく従おう。
お久しぶりです放課後デイズです。
すいません、更新遅れました。
本当に申し訳ございません。
決して色違い厳選が大変だったとかなどの理由ではありません。
SVなんて私は知りません。
はい、すみませんでした。
こんな私ですが暖かい目で呼んでいただければありがたいです。
他の作品ももし良かったら見てください。