ダンジョン試験終了
俺達はキマイラを見てすぐに戦闘体制に移行した。
星3のキマイラは1等星なので星4のモンスターを倒すことが可能なほど強く、10階層の中ボスより強い場合もあるため死ぬ気で戦わないと勝てない可能性があるが、7階層なので複数体現れないのはよかったと思う。
「愛巣は蔓を抑えて」
「わかった」
「ゴブリンジェネラルは俺と両側から攻撃」
俺は左側から走り出した。
接近するとすぐに地面から蔓が出てきて、足に巻き付こうとしたがジャンプしてよけ、ゴブリンジェネラルは蔓を強引に引きちぎって進んだ。
俺は側面に小太刀で斬りつけたが、キマイラに巻きついた蔓が防具となってダメージはなく、斬りつけ跡もすぐに回復した。
ゴブリンジェネラルを見ると動きが鈍くなっており、蔓の影響で動きが制限されていて、体力も大きく使っているのだろう。
俺は小太刀では体に届かないと判断して、蔓が薄い顔周りに攻撃することにした。
顔に攻撃しようとするとすぐに体の蔓俺に向かって伸びてきたが、後ろから愛巣のナイフが飛んできて阻害してくれて、その隙に目を斬りつけた。
「愛巣ナイス」
と言い後ろを見るとナイフを構えてドヤ顔している愛巣を見て、すぐに前を向いて警戒する。
キマイラは片目から血を流しておりこちらを睨みつけている。
ふとゴブリンジェネラルが来ないことに気づき近くを探すと、蔓に縛られたゴブリンジェネラルがいた。
「ゴブリンジェネラル!」
ゴブリンジェネラルの動きがおかしい。
通常の蔓ならゴブリンジェネラルの動きを阻害できないはずだ。
なのに蔓だけでゴブリンジェネラルを阻害しているのは、相手がキマイラだからというだけではおかしい。
そこでよく見るとゴブリンジェネラルの体がプルプルと震えているのに気づいた。
「まさかパラライズキマイラなのか!」
「えっ、状態異常攻撃持ちのキマイラって、10階層の中ボスより強いじゃ」
「そうだな、ここ10階層の中ボスは倒しやすい部類だから、厄介さではこのキマイラが圧勝だろうな」
パラライズキマイラはその名の通り、攻撃に麻痺属性が付いているキマイラで、蔓にも普通の攻撃でも当たれば麻痺して動きが鈍り、さらに攻撃が当たり動きが鈍るの悪循環が起こるので攻撃が受けれないのに加え、蔓での多重攻撃も可能なので厄介だ。
だが先程からキマイラがあまり動いてない点から、蔓での攻撃中は動きが制限されるのではないかと思う。
「たぶんだが蔓での攻撃中は動きが制限されている」
「なら今のうちにダメージを与えないと」
「だが俺の攻撃は蔓の薄いところしか効果がないし、薄いところに攻撃しようとすればキマイラ自身が動く」
「やばいんじゃ」
唯一蔓ごと攻撃可能なゴブリンジェネラルが動けない状態でなので有効な攻撃手段がない。
「蔓さえなければ」
「蔓に有効な火魔法は私も翔斗も使えないもんね」
「そうだな」
愛巣は土魔法、俺は水魔法が使えるが、火魔法が使えないためだめかと思ったが、カラースライムに火の魔法書を合成しているのを思い出して。
「カラースライム!着火を使え」
するとカラースライムから触手が伸びてその先からライターの火程度の火が出た。
「やっぱりだめか」
「翔斗!背中の剣を使えば蔓ごと切れるんじゃ」
「忘れてた」
そういえば分身の剣を買って持ってきていたのを忘れていた。
いつも小太刀2本で戦っていたから剣を持っていること自体覚えていなかった。
俺は小太刀を納めて剣を抜いた。
そしてキマイラに斬りつけに向かった。
また蔓が来たが避けて近づくが顔の攻撃を警戒していたので、顔に攻撃すると見せかけて腕に攻撃した。
すると蔓を切り裂き腕にダメージを与えたがすぐに蔓が治り、攻撃を与えたが場所もわからなくなった。
蔓が防具の役割以外に止血や回復の役割もあるのだろう。
このままではどうやっても消耗戦になり負ける。
そこである作戦を思い浮かんだ。
俺は剣を愛巣の方に投げ捨てた。
「きゃっ!ちょっと危ないじゃない」
「すまん、愛巣はゴブリンジェネラルの蔦を切ってくれ、カラースライムは剣に着火し続けろ」
「わかった」
俺は小太刀を抜いてキマイラの牽制に留め、蔓での攻撃を避け続けた。
すると蔓が効果がないと判断したのか直接攻撃しに、猛スピードで接近して爪での攻撃を小太刀で受け流し、避け続けた。
そして愛巣の蔓が全て切る終わるの待つ。
「蔓切り終わったよ!」
「ならこれをゴブリンジェネラルにかけてくれ」
と俺は瓶を愛巣の方に投げる。
「これは?」
「麻痺回復ポーションだ」
「持ってたの!」
「各種回復ポーションは念のため持ち歩いてる」
体力やHP.MP回復ポーションだけではなく、状態異常回復ポーションも父さんに言われて持ち歩くようにしている。
これでゴブリンジェネラルが戦線復帰できる。
俺はここで切り札の3枚目のカードを召喚する。
パラライズキマイラの真上になるように投げた。
「リザード!」
と茶色い1.5mサイズのトカゲが現れキマイラを押し潰し、さらにリザードが土魔法を使いキマイラの動きを封じた。
その隙に俺は剣を拾ってキマイラを斬りつけた。
切り裂いた蔓はすぐに再生せずに、逆に切られたところから蔓が燃えている。
この剣は着火で熱しているため火の魔法剣状態になっており、そのおかげで蔓を排除に成功した。
「ゴブリンジェネラルやれ!」
俺の後ろからやってきた回復したゴブリンジェネラルにとどめの一撃を命令する。
ゴブリンジェネラルの剣がただのウルフ状態となった、パラライズキマイラの首を切り落とした。
それでパラライズキマイラは倒れ粒子となり、魔石とドロップアイテムを落とした。
「はぁー、倒せたな」
「そうだね、どうにか倒せたね」
と俺と愛巣は座り込む。
そのあとドロップを拾って戻ることにしダンジョンから出て、袋を教師に渡して愛巣に軽く別れの挨拶をし家に帰り倒れるように眠った。
教師side
「これを見てください!」
とある教師が校長にある魔石を見せた。
「なにかね」
「この魔石は色付きです!」
通常の魔石を色は透明な硝子の塊のような見た目で、ランクによって大きさが違うのみ。
しかしこの魔石は黄色に色づいている。
色付きは状態異常持ちの変異種の魔石の特徴で、変異種というだけでランクが上がることもある。
「この大きさは星3上位か星4下位の魔石だね」
「そうなんです!この魔石あの固有スキル持ちの2人が持ってきました」
「なんだと!」
校長は机を叩き立ち上がった。
教師も校長の豹変に驚いた。
そしてすぐに冷静になり微笑みながら。
「少し考えたいとこがあるので先生部屋を出てください」
「はい、わかりました」
と教師は頭を下げたあと部屋から出た。
「このままだと固有スキル持ちなんぞが好成績なってしまう、早急に手を打たねば」
と黒い笑みを浮かべ校長は成績を下げる方法を模索する。
【カード召喚の能力】
モンスターのドロップにカード追加
カードからモンスターの召喚・使役・送還
同種のカード10枚でのランクアップ
アイテムの合成による強化
モンスターの能力値を1.1倍する
カードの自己成長可能
1人1枚カードの譲渡可能
召喚中のモンスターのステータスの1割を自身と共有
召喚モンスター死亡時にランク×1日で蘇生される
【制限】
自身のステータスを値をレベルと同じになる。
同種のカードは同時召喚不可
ランクが高いモンスターになるほどカードドロップ率低下
10レベルごとに派生スキル追加
10レベルに1体カード召喚可能
カード破損時召喚不可