成長
毎日ダンジョンに潜り特訓し続けた。
夏休み中ずっと特訓した結果だと成長できたと思う。
スライムの階層も簡単に攻略できた。
スライムは最弱のモンスターとして有名で、小学生でも油断しなければ倒せるほど。
でもスライムは核を壊せば倒せるが、核があればどんなに攻撃を受けても元通りになるため、一撃で核を潰さないといけないが、顔に覆い被さると顔を溶かされて激痛と、呼吸できない苦しさで核の位置を見つけられないため、死亡又は重症は星1ランクのモンスターで1番多い。
だが召喚したゴブリンは強化されているため、棍棒は普通スライムの体で衝撃を吸収されて核まで届かないが、体ごと押し潰したから簡単に攻略できた。
俺は小太刀では核に届かないため投げて核を壊した。
そしてスライムのカードも手に入り次の階層に挑んだ。
そして夏休みの終わりごろにはレベルは23まで上がり、カードを3枚同時に召喚できるようになった。
カードも複数枚星3まで進化することができた。
カードの種類も増えて多彩に使い分けれる。
進化の仕方は進化対象のカードの周りにそのカードと同じカードを、円のように並べて進化と言えばできた。
カードの強化はカードの上にアイテムを置き、強化と言えば強化できたが、モンスターによっては強化できるアイテムが違うようだ。
ダンジョン協会で手に入れたコアを売り払い、5千円ほどの安い剣を2つ買いゴブリンとスライムに合成してみたが、ゴブリンは合成できたがスライムはできなかった。
考えればスライムに剣を持つ手が無いことに気がついて無駄にしたと思ったが、剣があればスライムに投擲じゃなくても倒せると考え無駄では無かったと言い聞かせた。
でもスライムには毒や酸液を合成することができた。
なので酸性を強化したため、鉄なら数分で溶かせるほどにまで強化された。
このような通常とは違う武器を持っていたり、能力が違うモンスターを変異種というらしい。
現在の僕の強さは星4のモンスター単体なら倒せるほどにまでなっている。
せっかくの帰省だがほぼ探索に費やしてしまった。
なので帰る最終日はダンジョンに潜らないで家族で暮らすことにした。
朝起きて下に降りると百合がリビングでテレビを見ていた。
「あっ、お兄ちゃんおはよう」
「おはよう」
「今日もダンジョンに潜るの?」
「今日はここにいれる最終日だから潜らずにゆっくりするよ」
「ほんとに!やったー」
百合はテレビを見るのをやめて喜んでいた。
今まで放置しすぎていたなと思ったので。
「ごめんな、ずっとダンジョン探索ばっかで」
「ううん、お兄ちゃんが頑張っているのは知っているもん」
「そうか、ありがとうな百合」
「うん」
と百合の頭を撫でて、ゆっくりといろいろんな話をした。
いつのまにか降りてきて朝ごはんを作っていた母さんに呼ばれるまでそれは続いた。
キッチンには父親が座っており、自分も百合も座り最後に来た母さんが座ると、いただきますと言い食べ始めた。
食べ終わったあと、百合が今日は何をするのと聞かれて迷っていた。
実家のある龍神村は山に囲まれており、駅も近くになく遊ぶ場所といえば、山に虫取りに行くか、川で遊ぶかくらいしかなく、唯一温泉が観光スポットになるくらいで遊ぶ場所は何もない。
そして虫取りに行く年齢でも無いため、消去法として川に行くことした。
百合と川で遊び終えて帰る準備してから眠りについた次の日。
僕は母さんと百合に別れの挨拶をして父さん車に乗り、駅まで運んでもらった。
俺は帰ってきた時は高校を辞めようと思っていたが、今では見返してやろと思っていて、真逆になったなと自身の成長を噛み締めていた。
そして父さんに運んでくれたお礼をいい、別れの挨拶を告げてから電車に乗った。
もう新学期間際で、新学期早々に試験があるため気合を入れつつ、高校の唯一の友達の事を思い浮かべた。
彼女も自分と同じで固有スキルを持っていて、使い方をわかっていても冷遇されていた。
決して弱い固有スキルではないが、すごく強い訳でも無かったが、この夏休みの間に思いついた方法なら、彼女のスキルを強くできるのではないかと思いつつ電車に揺られた。
ゴブリンの進化
ゴブリン①→ホブゴブリン②→ゴブリンジェネラル③
スライムの進化
スライム①→ビッグスライム②→カラースライム③
(ゴブリンは単純な巨大化と筋力の強化される進化で、スライムは大きくなり次に魔法耐性を手に入れている)
モンスターの星の数が同じでも、強さにはさらに階級があり、一等星〜六等星まである。(一等星が1番強く六等星が1番弱い)スライムは六等星、ゴブリンは五等星
変異種
通常とは違う魔物のこと。
・通常より巨大な魔物はジャイアント〇〇、通常は持っていない属性を持っているとその色が頭に付いた名前になるなどがある。
例 巨大なゴブリンならジャイアントゴブリン、闇属性のゴブリンなら、ブラックゴブリンなど。
・鎧も着ているとアーマー〇〇、武器を持っているとアーム〇〇という名前になる。
例 鎧着ているゴブリンならアーマーゴブリン、武器を持っているならアームゴブリンなど
・体の部位が普通より多い場合は、その数を名前の頭につける。
例 2つ頭のドラゴンをツーヘッドドラゴン、2対4本の腕のあるゴブリンはツーハンドゴブリン、尻尾が3つあるフォックスはスリーテイルフォックスなど。
・能力が強化されていたり、変異しているとその内容が頭に付く。
例 スライムが酸性が強化されていればアシッドスライム、毒性に変異していればポイズンスライムなど。
探索者の階級は10星まである。
1〜3が見習い、4.5が中堅探索者、6.7が高位探索者、8より上は人類最強クラス。
現在の個人の階級は7が最高で、8はパーティーのみが存在している。
パーティーは7が最大で、ダンジョンによっては減る場合もある。(通路の幅などで戦闘ができない場合や、ダンジョンの入場制限がある場合など)
パーティーは通常、近距離物理、中距離物理、遠距離物理、付与魔法、遠距離魔法、探索特化サポーター、荷運び特化サポーターの7人。
物理戦闘が主な戦闘で、稀に魔法のみ効くモンスターもおり付与魔法で魔法効果を付与したり、能力を強化したりし、魔法攻撃は初撃やサポートに使われ、探索特化サポーターは索敵から罠解除まで、探索のサポーターを行い、荷運び特化サポーターは大量の物資を運び、ドロップアイテムを積み込むサポーター。
稀に回復士という者を付与魔法使いの代わりに、メンバーが入れているパーティーも存在する。(回復士はほとんどが医療関係の安全な仕事をしているから、探索者の回復士は少ないため、探索者のほとんどは回復ポーションを持っている)