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閲覧ありがとうございます。

「ねぇ…本当にそれつけるの?」

朝食を食べ終えて、会場に向かう途中でリムルは俺に指摘する。



「もちろんだ。…とある人には最後まで顔をバラしたくないからね…」

俺は答えると、目元を隠す様な白い仮面を付ける。



これはリオに俺をバレない様にするためだ。せっかく殺すのだから、サプライズは必要だろう。



「もういいわ…その代わり!」

リムルは俺を追い抜いて振り向き際に、

「…会場には別々で行きましょう…」

そういってささっと去ってしまった。



取り残された俺は仮面を触って

「結構気に入っているのになぁ…」

少しだけ沈んだ足取りで、会場へと向かうのであった。






今日は予選だというのに、会場は熱気であふれかえっていた。

今日という日を待ち望んでいた腕っ節に自慢のある人達、腕利きの熱い戦いを待ち望む観客。そんな彼らを歓迎する様に立ち並ぶ屋台の数々。

この時を待ち望んでいた人達が織りなす熱気は凄まじいものだった。



そんな道を、1人仮面を付けながら歩く。

すれ違う人々は一瞬だけ俺の仮面にびっくりするが、今日が熱い大会だという事で、受け流してくれる。

少しだけ寄り道でもしようかなと思った矢先、前の方から歓声が上がる。



少し気になったので、寄り道をやめて、先へと向かう。

歓声の先には複数の人がいた

「本物の[風剣]様だぁ!!「すげー!前風剣様もいるぞ!「こりゃ師弟対決があるかもしれないぞ!「キャーこっち向いて!!」

颯爽と現れたのは、緑色の鎧を身に纏い直剣を持った青年と、老いても身に宿す覇気はすさまじいどこか青年の雰囲気に近い老人がいた。

「早速注目を浴びていますねじいちゃん」

「外では師と呼べといっておるじゃろ。全く…慣れんのぅこの空気は」

「失礼しました師よ。ですが今大会であなたから正式に引導を譲って貰いますよ。」

「ほっほっほっ。強くでたな小僧。風剣の名は譲ったが、まだおぬしに負けるつもりはないわ」

他の参加者など気にもかけない様子で2人は会場に向かっていった。



更に違う所では

「おいおい相変わらず厳ついね~「今回もあの大剣で暴れ回ってくれよ!「今回こそ風剣に勝ってくれ~!」

「がははっ!!任せとけてめぇら!今回の俺様はひと味違うぜ!!!」

応援に応えるように咆吼する難いも風格も堂々とした大男が大剣を担いで歩いて行く。

「風剣なんて一ひねりだ!ジジイも合わせて叩きのめしてやるぜ!!」

威勢と大声で更にこの大会を盛り上げるように叫びながら歩いて行く。



「見てみろ!紅槍だ!「マジかよ!前大会は凄かったぜ!「今回こそ優勝めざせよ~「私より可愛いのに強いなんて…素敵!!」

応援してくれる人達に手を振り応える少女。






…もといリムルだった。

(へぇ二つ名があるくらい有名なのか…それに別れて向かうというのはそういう意図もあったのか)

俺が一緒にいたら、目を付けられてしまうと危惧して気を利かしてくれたのだろう。

案外気を遣うことができたのだなと少しだけ感心する。



彼女は俺に気づくことなく、いや気がついたのだろう。少しだけ目が合った気がしたがそそくさと会場に向かって行った。



他にもいろんな人達が声援を浴びて会場に向かっていった。


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★★★☆☆:一つでも★の数を増やせるよう頑張ります

★★☆☆☆:一つでも★の数を増やせるよう頑張ります

★☆☆☆☆:評価を糧に「続きが気になる!」と言わしめるように頑張っていきます。


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