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「私は魔王を作り出そうとした罪人を捕らえた!そして、私はその者が旧知の者であるとわかった。許せなかった……何故彼女がどうして道を踏み誤ってしまったのかと。だから、私は決断した。彼女を魔の道に行かせるくらいなら、私の手で幕を引こうと!!」
クミドの首を披露したマキダは街の人々の中から、昨日クミドの元にいた子供達を見つける。
彼らはクミドの頭を見て各々が泣き崩れている。マキダは近くにいた護衛に声をかけ、あの子供達が何かするような気がしたので監視する様に指示をする。
「さぁ皆よ!!ここで魔王を生み出そうとした罪人を共に裁こうではないか!?さぁ皆よ石を取れ!!」
放心状態だったフラウ達はこの言葉に我を取り戻す。先程のマキダがいった言葉は街の人達にクミドの首めがけて石を投げろというものだった。そんな事はさせないと、各々が街の人々に投げかける。
「止めてくれ!!」「石を拾わないで!!」「ママを傷つけないで!!」
フラウも近くにいる人々に
「もう止めてくれよ……これ以上…義母さんを…クミドを傷つけないで!!」
子供達の声は街の人々には響かなかった。
1人1人と石を拾い、死者の…クミドの頭へと狙いを定める。そうして、誰が投げたかわからないが誰が皮切りにそれを投げる。
フラウ達13人はそれに目を奪われる。人々が投げたのは石などではなかった。
赤に白、黄色といった物が、緑をアクセントに今では見ることがなくなった。あのときはたくさん咲き誇っていた…
カラフルな花が宙を舞う。
街の人々は知っている。彼女の勇敢さを。彼女が冒険者の時、誰よりも前に立ち街を助けるために奔走した。
街の人々は知っている。彼女の優しさを。孤児院で街やどこかに捨てられた子供に無償の愛を捧げていたことを。
街の人々は知っている。彼女の明るさを。子供達と嬉しそうに、楽しそうに走り周り街に大輪の花を咲かせていた事。
街の人々は知っている。彼女の決断を。魔王なんてあり得ないのに愛した子供達を守るために己の身を捧げた事を。
そして、その全てで何も出来ないで手を差し伸べられなかったという自分達の無念さを。
だから、せめてもの手向けとして、街の人々は花を投げる。彼女が街に与えてくれた大輪の花を与えてくれたせめてものお返しとして、彼女の最後に街総出で大輪の花を手向ける。
流石にこの状況は想定出来なかったマキダは驚きながら、踵を返して村を去っていた。
たくさんの花で送り出されたクミドではあるが、フラウ達に取っては大切な人を失った事には変わりない。
日が傾き始めた時、フラウは未だクミドの首の前で別れをしきれずにいる皆に声をかける。
「強くなろう。…13人で。魔王がなんだ、忌み嫌われた数字がなんだ!そんなもの俺の…俺たちの手で覆してやるぞ!」
「うん。…必ずやって見せるよ!」
涙を拭いキャンサーが笑う。
「やってやるよ!!」
リブラもつられて笑う。
その後も各々が涙を拭い、クミドを前に決意表明する。
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