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花亡き世界で~唯一の花属性で、裏切って廃棄した家族だった奴らにたむけを贈る  作者: アロ紙
火の英雄編

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閲覧ありがとうございます。

俺たちが玄関でただただクミドに怒られ続けていると




「…それくらいにしてやってくれ…クミド。その子達はお前の事を思って…」





聞き覚えのある声がした先を見ると、先程冒険者登録を許可してくれたバダイと

「そうよ~くっちゃん。ほら、泣いている子もいるじゃないのよ~」

少し語尾を伸ばしている穏やかそうな女性が顔を出す。バダイはかなり大きな荷物を持ってきている。

「バダイにサロット…何のようだ?…ってバダイか?うちの子供達の冒険者登録を許可したのは!?」

先程の顔なじみだった事はホントらしく、クミドは2人を睨みる。



馴れているのだろうか、顔色一つ変えず、しょっている荷物を降ろす。

「…………母親が困っている。だそうだよ?泣かせるじゃないか。」

バダイは困った様に笑いながらクミドに語りかける。

「この子達は君が困っている姿を目撃していたそうだ。…全く…君は昔からここぞというときに人に頼るのが苦手だね。」

そういうと持ってきた荷物を開ける。中にはたくさんの食べ物が敷き詰められていた。

「ギルドで伝手のある人達からもらったのよ~。くっちゃんに助けてもらった人達はたくさんいるのよ~。これなんてその一部よ。…また持ってくるわね。」

荷物の中身を確認しながらサロットは嬉しそうに笑う。



流石にこの状況を理解し、声を荒げる事ができなくなったクミドは

「…それでも反対だ。……ガキどもはまだ属性にも目覚めて無いんだよ。そんなんで冒険者なんて…」

「…そうだね。確かに属性に目覚めて無いのは大きなハンデだ。」

「だろ!だから、まd「それでも…僕は思うよ。」」

近場にいたヴァーゴの頭を撫でながら

「誰かのために立ち上がる…。随分と良い育て方をしたんだね。最初は「孤児院を開くっ!」って息巻いた時は驚いたものさ。あのクミドがね~なんてね。…いや、そんなクミドだからこそこんなにも慕われるのかな?



…あれから数年経った。僕たちは老いるだけだけど…この子達は君と出会った時から成長しているんだよ?まだ子供と言われる年だけど…僕は立ち上がったこの子達の意見を尊重するよ。」



「……………いつまで経っても、この子達は私の子供達だ。」

少し気まずそうにクミドは目を逸らす。少し時間だ過ぎた時、クミドが折れるように大きなため息をついて

「はぁ~~。わかったよお前達。認めてやるよ。…ただし!必ず帰ってくるんだ。それが出来ないのであれば冒険者はおしまいだ。いいね!?…それにバダイ!……任せたよ。私の子供達になんかあったらただじゃおかないよ…。」

「……肝に銘じておくよ」

昔からの仲なのか、息があったやりとりを行う。

無事?とはいかないが、俺たちは冒険者として登録をする事ができた。





「見てくれ!かぁちゃん!今日俺たちゴブリンを倒したんだ!」

ジェミナイは嬉しそうにゴブリンを倒した報酬をみせる。

「私達は薬草をちゃんと摘んでこれたよ。」

嬉しそうにキャンサーも笑う。

「そうかい。良くやったねみんな。…ところでどんな戦い方だったんだい?」

あっジェミナイやめ

「え~っとねぇ…」

この後、ジェミナイが包み隠さずゴブリンとの戦いを説明して、俺たちは義母さんに大目玉を食らうこととなった。

俺たちは微力ながら、冒険者で稼いだお金で生活の足しにできた。それに、ギルドに通っていろんな方々を交流をする事ができて、酒場のマスターには余った食材でまかないを作ってくれたり、過去にクミドに助けられたという人は一緒にクエストに付き合ってくれたあり、売り物でも商品にならない形の悪い物などを分けてくれるようになった。



俺たちも俺たちで簡単なクエストばかりだが、たくさんの経験を積むことが出来た。

皆が皆、得意な武器があり、キャプリコーンは槍。ヴァーゴは弓。ジェミナイは剣といった様に多種多様に富んでいた。





だから思ったんだ………あんな日が来ることになるなんて。


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