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花亡き世界で~唯一の花属性で、裏切って廃棄した家族だった奴らにたむけを贈る  作者: アロ紙
火の英雄編

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閲覧ありがとうございます。

リムルが産まれてから10年の年月が過ぎた。

巷では、2年前に魔王という存在が現われたという。そのため魔物が活性化し様々な地で被害が発生しているという。

幸いにもイトラとシャンナを含め、他にも数人の冒険者が10年の間に移住していた事もあり、バスラ村は被害と呼ぶ被害は起きていなかった。



そんな中、リムルの10歳の生誕を祝う日が来た。

村の人々に見守られながら、リムルはその手に属性を宿す。

浮かび上がった属性は、父イトラの土。そして、母シャンナの火という二つの属性が宿っていた。



属性が二つ発現する事は稀だ。基本的には両親のどちらかの属性が宿るとされている。

しかし、リムルの様に両親どちらもの属性を宿す子が稀に現われる。またリムルとは異なり、両親の属性どちらをも受け継がない子が現われるとされる。



小さな村で稀に現われるとさせるダブルスが産まれるというのは前代未聞だった。

この日バスラ村は魔王という恐怖を忘れ、リムルを祝福した。



『はぁぁあ!』

簡素な棒を振り回す。これまでは刃のついていない木の棒だったが、今は刃が潰された棒に変わっていた。

『甘いよリムルの嬢ちゃん!』

突き出した棒はあっけなく空を突く。

『あっ!?』

情けない声を挙げるリムルの頭をポンッと叩く音が聞こえる

『ほい。俺の勝ち~』

にししっと笑うのはイトラの後に移住してきた元冒険者のロワだ。



「悠久の宴」というパーティーの1人で、同じパーティーさったシューニの夫だ。

元々パーティーのリーダという事もあり、面倒見がよく、リムルの事も歳の離れた妹の様に面倒を見てくれた。

リムルは軽く叩かれた頭を抑える。痛くもかゆくもないと思うが、抗議のために痛がった振りをする。

『う~~』



リムルの抗議などどこ吹く風かの様にあしらい

『へへっ。まだまだ、妹分に1本取られるには早い早い。』

チャキッと彼が持っている獲物をしまう。

『けど、流石はイトラさんのお子さんだ。腕っ節は俺だ保証するよ。…まぁシャンナさんとは違うがな…』

ロワはリムルのある一点を見て笑う。



リムルはバッと顔が紅くなるが、持っている棒をロワに向かって投げる。

『さいて~。シューニさんに言っちゃおう』



『なっ!?シューニは関係ないだろ!!』

狼狽しながら、リムルに抗議する。きっとロワはシューニの尻に敷かれているのだろう。

新たな住人と新たな力を得た村はのどかな日々を過ごしていた。





属性の祝福を得てから半年ほどが経った。

最近村の周囲を守る防護壁が堅牢になっている気がする。以前夜更けに起きてしまった際、

私の家でパパとママ、それにロワ率いる悠久の宴の面々が揃っていた。

『…やはり、最近この周辺でも魔物が活性化してきているか…』

『そうですね。斥候に調査してもらった感じだと、普段の魔物より上位種を見つけたとのことですね』

『そうか…。やはり魔王がいるからな…』

『魔王と言えば、英雄を知っていますか?』

『風の噂で聞いた頃があるな。それがどうした?はっきりいってこんな辺境の地に来るか?』

『どうでしょう…最近ではここより更に南に下った所に魔王が城を構えるとか噂されているらしいですね。』

『南の地…。確か南下した先には、滅んだ都市だったオウセンが合った気がするな。とりあえず、斥候のキースには引き続き外の監視及び情報収集をお願いしよう。』

『そうですね。キース以外にも斥候経験のある人にも依頼して警戒を強めましょう。』

『あぁ。それと村に何かあったときのために、もう少し外堀を強化しよう。』

『わかりました。』

後にわかった事だが、このときの会話はバスラ村を守るために行っていた会議だった様だ。



それから、半年たったころだ。最近村の外へ出ることができなくなった。

何でも魔物がかなり活性化したということ。そして、魔王と呼ばれる存在が、かつての予想通りオウセンの地を城として根付いたという事がわかったからだ。

そのため、最近は村でもこの地を離れるという計画が進められている。

かくいう私も別の村へ移住する話が出ている。しかし、イトラが『私はこの村へ残る。…誰かが、この村の最後を見届けなければならん。それにここで少しでも魔王の足を食い止める。』といって移住を渋っているのも移住が進まない要因の一つだ。





「そして、私達は…バスラ村は運命の日を迎えるわ。」

自重気味に悔しそうに呟くリムルに、返事をすることはできなかった。


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