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彼女は顔を伏せているが
「…………さい」
突如彼女の周りに炎が猛る
「……るさい。うるさいうるさいうるさい!!」
彼女が声を荒げると同時に舞台も呼応するように迫り上がる。
「復讐が醜い感情ですって?…はっ!だからどうしたのよ。何を産む?知ったことかぁ!誰が望むですって?…私が・・私が望むに決まっている!!」
猛る炎と土を纏い彼女は、先程よりも一回り大きな怒気を孕み。
「私は…私はこれしかない!!私を知った風に語るな!会ったばかりのお前に何が判る?私の…私の思いがお前に判るわけがないだろ!!」
その言葉を皮切りに彼女の持つ槍が土を纏い、その上から炎が纏う。巨大な槍をなったそれの刃先を俺に向け
「勝てないですって?私の努力を、私のこれまでを知らない無名のお前が決める付けるなぁ!!」
巨大な槍を振るい彼女は俺に強烈な突きを繰り出す。
「…それでも君は復讐に染まる必要なないよ…」
槍に俺は応えるように構える。あえて、剣を使わず拳で槍に向き合う。鋼と化した拳で真っ正面から槍を受け止める。
受け止めた瞬間に炎が爆ぜ、土が爆散する。纏った物が剥がれむき出しになった槍の穂先ですら俺の拳を傷つける事はできなかった。
「…復讐なんて止めておけ。」
「くっ!?」
さっと後ろに下がり
「黙れ黙れ黙れぇ-!!」
彼女の叫びと共に俺の周りの地面が隆起してドーム状になって俺を閉じ込める。
「…」
瞬く間に俺を閉じ込めると、土は蓋をして周りが見えなくなる。チャンスと思ったのか、続け様に土と炎の槍を生成する。
「フィアグレイブメイデン!!」
槍達は俺を閉じ込めた土のドームを囲うと串刺しにするように四方八方から槍が突き刺さろうとする。
「これでやったわ!!」
ドームに槍が突き刺さろうとする中
(ふ~ん。ちゃんとできているじゃないか…これは流石に…)
そう思い腰に刺している剣を鞘事取り出す。
「…君の力を称して、少しだけ…使おう。師に打ってもらったこの剣で!」
鞘に収まったままの長剣を薙ぎ払う。薙ぎ払った衝撃で閉じ込めていたドームは決壊し、突き刺さらんとした槍ははじき飛ばされる。
「きゃぁ!ぐっくぅぅ!」
槍を支えにし、生じた爆風で吹き飛ばされないように耐える。とどめとして使ってきた技。これまで防がれたことも壊されたこともなかった。
だからこそ、これほどの衝撃を産むのかと少し驚きを隠せない。
「…復讐だけに使うにしてはいささか勿体ないな。別の生き方ができるだろうに」
煙が消えきっていない中、煙の中心から声が聞こえる。未だにリムルを説得しようとする声は憐れみと少しだけの切なさが混じっている様にも聞こえる。
カツカツと音を立て、煙からソウカが顔を出す。
「けほっ。あんまり煙たいのは嫌いなんだよな…。」
びゅっと手に持っているそれを振るったことで発生した風によって煙が晴れる。
「さっぱりしたな」
先程まで腰に付けているだけの飾りだった剣を担ぎ、リムルを見定める様な目をする。
「………何度でも言ってあげようか?」
鞘に収まったままの剣をリムルに向けて
「お前には無理だ。」
槍を支えに膝をつき、顔を伏せる彼女は応えない。
…私の本気でも彼は剣すら抜かないのか?鞘に収まったままですって?
リオに及ばない?誰が決めた?
………ホントに及ばないの?だとしたら……これまでの私は?
パパとママのために頑張ってきた事(復讐)は無駄なの?
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