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花亡き世界で~唯一の花属性で、裏切って廃棄した家族だった奴らにたむけを贈る  作者: アロ紙
火の英雄編

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閲覧ありがとうございます。

地に伏したガルフィードの襟を掴み、舞台袖で待機する救護班の方に投げ捨てておく。

試合も終わった事なので、足早に舞台を降りると、リムルを見かける。



「見ていたのかリムル。次は君の試合なのに随分と余裕だな?」

声をかけられた時にはっとしたのか、少し繕い直して

「ふ…ふんっ!当たり前よ。精々そこであぐらでもかいて待ってなさい。すぐに一泡吹かせてあげますからね」

リムルを象徴する紅い槍を担いで、舞台に上がる。



そんな彼女を見ながら座り込み

「リムル。…待っているぞ」



「…待ってなさい」

振り返ることなく彼女は舞台に上がる。










数十分後、次の対戦カードが決まった。

紅き槍を携える、何か事情を抱える少女との対戦が。







「隣のトーナメントはガストルとドノマって奴か」



「あら?もう決勝相手を考えているのかしら?」

後ろから声をかけてきたのは、次の対戦相手となるリムルだった。



「随分と余裕じゃない。…その自信たたき折ってあげるわ!」

弁明を聞くことなく彼女は去って行ってしまった。

「別にそういうわけじゃないんだけど…」




ともあれ、次の試合は昼をまたいでからだ。俺はニーチャ達にもらったバスケットを開ける。

両親の友人が肉の屋台を出していると言っていたので、お裾分けをしてもらったのだろうか、良い焼き具合の肉がサンドされたものと、彩りを重視したサンドイッチ。そして、

「少し不格好だけど…ニーチャが作ったのかな?」

パンからはみ出るくらい、たくさんのポテトサラダ盛り付けられたサンドイッチだ。

芋と干し肉だろうか?良い塩梅で作られていると思う。期待して大きな口でニーチャが作ってくれたサンドイッチを頬張る。







「………うん。…甘い。」

…どうやら、入れる調味料を間違えたようだ。

「それでも…上手にできているな。」

ニーチャの思いを感じながら、残りの甘いポテトサラダサンドイッチを頬張る。



昼が明けてからの、紅槍との戦いに向けて、英気を養っておこう。








「さぁ~~て!!決勝トーナメントも準決勝の時間だ!!」

大声で観客を煽る司会者



「誰が予期した?俺の想像ってのが稚拙だったと言わざるを得ない!これまで彼の名聞いた事はなかった!それまでに無名。…だが!認めざるを得ない!彼の実力を!己の武器を使った姿をまだ見たことはないが、逸れもここまでだろう。彼女は一筋縄ではいかないだろう…。さぁ次はどんな戦いを見せてくれる!!



ソウカ選手!!」

司会者に紹介されて舞台に上がる。司会者からは認められているようだが、まだ観客からの視線は鋭い。武器を使わず相手への誠意に欠ける。属性も使わず迫力に欠ける。といった声を聞く。まぁ別に有名になるつもりはないので気にすることなく舞台に上がる。




「一方!!会場に舞い降りた紅。俺は今じゃあお目にかかれないかつて世界に咲き誇っていた紅き「バラ」って花を思い出したぜ!綺麗な「バラ」には棘があるってな!?紅き槍で生み出すは対戦相手を穿つ真槍の一撃だ!頼むぜソウカに一泡吹かしてやれ!!



リムル選手!!」

…前言撤回だ。司会者はあまり俺を好いていない。俺を見て小さくウィンクをして来やがる。



リムルが舞台に上がると、俺とは比べるのもおこがましい程の歓声があがる。



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