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その後は、特にアクシデントはなく、対戦カードが決定した。
改めてトーナメント表を見ていると
「あなたとは次に戦えるみたいね」
自身の二つ名の由来となっている槍を持ったリムルが声をかける。
「そのようだね。…というより…君こそ勝てるのか?」
張り出されている名前は特に聞いたこともないし、ましてや紹介をちゃんと聞いていなかったので、実力はさっぱりわからない。
「そうね…マルノ選手は去年も決勝トーナメントに進出していたからある程度リサーチ済み。勝てなくはないわね。」
リムルは少しだけ持っている槍に力を込めていた。
(それもそうか…負けたらそこで終わり。リオの前に立つことすら出来ないもんな…)
「それでは第1試合を開始します!!!」
先程のやかましい司会者が試合開始の合図をかける。
「時間ね。」
リムルはそう言うと真剣な顔をして
「あんたの事を調べ尽くしてあげる。次の試合では勝たせてもらうわよ」
彼女なりのエールなのか、勝ってこいと言われている気がする。
「…はいはい。精々対策を練ってくれ。」
適当に返し舞台へと向かう。
舞台には大剣を携え、ガルフィードが既に仁王立ちで立っていた。
「ふん!さっさと死なない程度にぶっ潰してやる。てめぇみたいな世間知らずは徹底的に教え込まないとな…」
そんなガルフィードを余所の、茨で封じた剣を舞台外に突き刺し、腰に付けている剣を舞台に上がると同時に舞台の端に突き刺す。
そうして、手ぶらでガルフィードと向かい合う。
「てめぇ…何のつもりだ。」
怒りを孕んだ声で威嚇をしてくるが
「ん?あぁ…気にするな。お前は弱そうだからな、ハンデをやろうと思ってな。」
欠伸をかみ殺しながら、ガルフィードをバカにする。
かなりそれが効いたのか、顔を紅くして怒号をあげる。
「ふざけてんじゃねぇぞ!!……いいじゃねぇか。お前みたいな実力の差を理解する事の出来ない様な奴は二度と舐めた口をきけねぇ様にしてやる。」
「やってみろ雑魚。お前如きに剣は必要ねぇんだよ」
大剣を構えて、今にも斬りかかろうと構えるガルフィードに対し、拳を構えることなく適当に立つという対象的な二人。そんな二人の間で司会者が開始の合図を告げる。
「さぁ!早速始めてもらおうぜ!ガルフィード選手対ソウカ選手。決勝トーナメント第1試合開始!!」
ガルフィードをいたぶる試合が始まった。
「早速行くぜ!!」
大剣を上段に構え、体格に似合わない速さで接近し無駄な所作もない綺麗な太刀筋。
(似合わない太刀筋だな…)
振り下ろされる大剣の腹に拳を添えるように、太刀筋を地面へと逸らす。大剣が地に着いた瞬間、大剣を踏み動きを止める。手を2本だしてガルフィードの目を刺そうと寸止めする。
「チェック」
そう告げて、足をどけて、少し後ろに下がる。
「何のつもりだ?」
苛立ちを孕む声で確認してくるが
「何のつもりだ?か…お前こそふざけているのか?今のでお前は失明して負け。って感じだな?さぁまずはお前の1敗だ。可哀想に…剣はおろか、たった一回の邂逅で勝敗が決まってしまうなんて…早く剣を捨てて、別の職に就け。」
侮辱を交えて、挑発をすると、無言で大剣を握り直し、再度剣を振るう。大振りの上段振り下ろしではなく、相手の隙をつけ込むような薙ぎ払い。
次は太刀筋を上段に逸らし、相手の腕を絡め取り、ガルフィードを地に叩きつける。ガルフィードの大剣をガルフィードの首に添える。
「チェック」
そういって再度手を離し、ガルフィードを開放する。
「2回目~。本当に本戦かこれ?お前こそいくら積んだんだ?」
「ふざけんなぁ!!」
その後もガルフィードは諦めることなく、大剣を振るい続けるが。
「チェック」
「チェック」
「…チェック」
ことごとく、ガルフィードの攻撃は当たることなく、攻撃をいなされては全ての攻撃が寸止めで止められる。
流石にしびれを切らした観客達が、二人にブーイングを浴びせる。ガルフィードには「遊んでんじゃねぇ!」や「ふざけんなぁ!」などのガルフィードの実力を疑わない者達からの言葉。ソウカには、「真面目にやりやがれ!」や「調子にのんな!」といったちゃんと闘わない事に対してのブーイングを受ける。
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