表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花亡き世界で~唯一の花属性で、裏切って廃棄した家族だった奴らにたむけを贈る  作者: アロ紙
火の英雄編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/56

8

閲覧ありがとうございます。

舞台に向かう途中に観客席から声がする。

「おにいちゃ~~ん!」

聞き覚えのある声なので、振り向いて見ると、ニーチャが手をふってくれている。後ろには両親もおり迷子になっていなかった。

少し安堵して、手を振り替えしておく。





舞台に上がると、嘲笑の声が聞こえる。

「あっはっはっはっ!!武器を持ってこないなんて、諦めちゃったの?困るな~君みたいな記念参加者。僕みたいな二つ名持ちと戦えるっていう名誉を持てたから十分なのかな?」



「…………」



「おや?緊張しちゃってるの?」

ネイルが俺をバカにする様に挑発すると、周りにいた他の参加者も同じように笑いだす。



くだらない挑発を無視し、拳を握ったり開いたりする。

(徒手空拳は久々だな…。師との最後の手合わせ以来だな)

俺の無視が気にくわなかったのか、いろんな参加者が俺を目の敵にする。

「…雑魚如きが僕を無視するとはね…風剣の錆にしてあげるよ。」



「…………」

最後まで無視し続けて、颯爽と舞台に昇る。




他の参加者も、ニタニタしながら舞台に上がってくる。

最後にネイルが自信満々に舞台に上がり、役者がそろう。

「それでは…Fブロック予選…始め!!」



審判の合図で、ついに俺の大会が始まる。



合図と同時に他の参加者が何故か脇に道を開けるよう移動した。

不思議に思っていると、道の先にニタニタと笑うネイルがいた。

「くっくっくっ。君みたいな雑魚。一番最初に脱落してもらうよ!僕の盛大な属性でね!!エリアルゲイザー!!」

かけ声と共に、荒れ狂う渦巻く暴風が俺めがけて吹き荒れる。



俺は避けることもなく、待ち構える。

「この程度の風…俺にとってはそよ風だ。師に比べればな…。」

そして、風に向けて、拳を構える。



繰り出すは、師に教わった技の真髄。ある武術の始祖と云われた師の技術。体を鋼の武器に変える技術。体の構造を、力の奔流を理解し、繰り出す拳は万物を打ち砕く鋼の拳。

(まだまだ一人前にはほど遠いでしょうが…)

師なら俺とは比べものにならない堅さでしょうがと思いながら、風と向き合う。



ネイルが繰り出した暴風は、参加者や観客も驚きを隠せない。

去年と比べ、なんと猛々しい風。前風剣に敗れた事がよほど悔しかったのだろう。

そして、それと同じくらい、風が向けられた青年に同情する。



だが、その同情は杞憂に終わる。



「はぁぁ!!」

風が青年とぶつかる刹那、青年が繰り出した拳と風がぶつかりあう。誰しもが無謀。記念参加者が行う驕った行為と思った。






しかし、風とぶつかったこぶしは風まき散らすように弾く。なんと風剣の風は、仮面の青年のこぶしによって砕かれる。



「「「なぁ!!!!!???」」」

誰の言葉だっただろう。驚きの声は会場全体に響き渡る。







「なんだと!?」

風剣は驕っていた。紅槍がひいきにする青年を、そして風剣という立場に驕った。

その隙を無駄にするソウカではない。



次のアクションに移れていないネイルの懐に入り込み、鳩尾に拳をたたき込む

「かひゅ…」

ネイルの口から空気が漏れ音と、肋から何かが割れる音がするが、止まることはない。



すぐさま空いている方の手でネイルの顎を打ち上げる。体を鋼のようにしている事もあり、顎の骨が砕ける感覚がする。それと共にネイルの気が失われるのを感じる。

「ぐぼぉ!…」

ここで止めることも出来たのであろう。だが、ネイルが気を失った事は誰もわかっていない。なら、止める必要はない。



気を失ったネイルの頭を掴み、地面に叩き付ける準備をする。

「無名の雑魚にやられて良かったな?」

「………」

返事がないが構うことなく、叩き付ける様に腕を加速させる。




「止めるんじゃ!!!」

突如外野から老人の様な声がしたが気のせいだ。

声の主を無視して、気を失ったネイルの頭を地面に投げつける。頭蓋と地面がぶつかり合う音が静まりきった会場に響く。



「………」

返事を返すこと出来ないネイルの襟首を掴み場外へ投げ飛ばし、地面に叩き付けた時にネイルが手放した直剣を掴み、他の参加者の方に対峙する。




「…次のゴミはどこにいる?…よかったなお前達、勝てたら風剣に勝ったことになるぞ?…っといっても、ゴミ如きに出来る事なんて無理だろうがな…」

他の雑魚達も気を取り戻し、各々の武器を掲げ襲いかかってくる。









数多の猛者が傷つき地に伏せているなか、無傷で返り血を浴びることなく立ちすくむ男がいた。

「…この程度か…」

そう呟いて、波乱のFブロック代表が決まった。


「続きが気になる」と感じていただいたら、下の☆の評価をお願いします。

★★★★★:★の数が減らぬよう精進して参ります

★★★★☆:★の数を増やせるよう一層努力します

★★★☆☆:一つでも★の数を増やせるよう頑張ります

★★☆☆☆:一つでも★の数を増やせるよう頑張ります

★☆☆☆☆:評価を糧に「続きが気になる!」と言わしめるように頑張っていきます。


ブックマークも頂けると更に頑張れます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ