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第6話 魔王と幹部(1)

幹部「魔王様、ご報告いたします」


魔王「おお! 待っていたぞ! 

   奴らの様子はどうであった?」


幹部「それが……。畏れ多くも、

   彼等は二人で魔王様を倒す

   旅に出る事に決めたようです」


魔王「な、何だと!? 二人で旅に!? 

   しかもこの俺を倒すだと!? 

   そんな馬鹿な! 

   何故そんな話になっておるのだ!」


幹部「私も馬鹿げているとは思いますが、

   彼の男は勇者と名乗り、

   エリス様と二人で魔王様を倒して

   元の世界に戻るつもり、

   という事のようです」


魔王「ふざけるのも大概にしろ! 

   何が勇者だ! 

   今直ぐこの俺自ら赴いて

   ブッ殺してしてくれるわ!!」


幹部「お待ちください魔王様。

   駆け出しの勇者の元に

   魔王様が向かわれるなど、

   自らフラグを立てに行かれるようなもの。

   験が悪くございます」


魔王「何を言っているのだ! 

   この俺が勇者などに

   やられるわけがなかろうが!」


幹部「いえ、私もそうは思いませんが、

   相手は勇者だけではありません。

   エリス様と正面から対峙する事になれば

   話が拗れるのは必至。

   魔王様といえども一筋縄ではいかないかと」


魔王「ムムム……。

   それは確かにそうではあるが……。

   それでは一体どうしたら良いというのだ!」


幹部「私に良い考えがあります。

   単純な武力行使よりも確実な策です。

   このようにしてみてはいかがでしょうか?」


幹部「………………………………」



魔王「ククク……。なるほど面白い。

   そのような策を思いつくとは、

   其方も恐ろしい男よ……」


幹部「お褒めに預かり光栄です。

   勇者気取りの異世界召喚者など、

   堕とすのは容易いはず。

   それでは私の部下を刺客として

   差し向けるといたしましょう」


魔王「これで間違いなく奴も終わりだな!

   フッ……フハハハハハハハ!!」


読んでいただいてありがとうございます。

ほんのちょっとでも良いなと思ってもらえたなら

ブックマークの追加 ★★★★★ などで

応援していただけたらとても嬉しいです。


次回からは毎日1~2話ずつ更新していきます。

ひとりでも読み続けてくれる人がいる限り最後まで書ききりますので

どうかよろしくお願いいたします。

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