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47 この街の英雄

 ドラゴンの討伐を終えた俺たちは喜びに浸りながら、龍の祠から出た。


 森の中を俺たち3人は歩き出す。

「なぁ、ドラゴ。ひとつ聞いていいか」


 俺が問いかけるとドラゴは少し俯きながら「なんだ」と答えた。


「どうしてドラゴが固有スキルを使えるようになってたんだ? 修業中以外はほとんど一緒にいた。その中で固有スキルを使えるようになった感じはなかったし、なんなら固有スキルの練習なんかも……」


 俺が話しているとそれを切るようにドラゴが話し始めた。

「俺はライと会う前から固有スキルを持っていた。隠しててすまない」


 ……ドラゴ軽く言ったけどもかなり重要な事だぞ?

 これは問いただすしかないな。だってあんな強い固有スキル隠してたなんて許せない!


 そんな気持ちで問いただそうと声を出そうとした時、マナが口を開いた。

「どうしてドラゴ君は固有スキルを持ってることを教えてくれなかったの?」


 そうそれ! 俺が聞きたかったのそれ!


 それを聞いたドラゴは少しの沈黙を作り出したあと、俺たちの問に答えてくれた。


「……これは俺の力じゃねぇんだよ。ライみたいに本当の固有スキルじゃない。固有じゃないんだ」


 一瞬言ってる意味がわかんなかった。てか、ずっと分かんなかった。


「それはどういうことなんだ?」

「……人からもらった。いーや、人から無理やり貰わされたスキルなんだ」


 人のスキル……? あーもーどーゆーことなんだよ!


「ドラゴ! もう意味がわかんねーよ! もっと詳しく!」


 俺が少し怒鳴ると次は沈黙を作らずすぐ答えた。

「後でゆっくり話すよ。絶対話すから今はこの話やめよう。ドラゴンを倒したんだ。喜ぼうぜ」


 ドラゴはニコッと笑った。

 ……それもそうだな。今は喜ぼう。


 こうして俺たちは喜びながら街に戻ることにした。


 ―――――――――――――――――――――――


 ここはキューバッカ。俺が転移して始めてきた街。マナやドラゴと会った街。いろんな出会いや出来事があった街。その街に帰って来た。すると……


「……英雄が……帰ってきたぞ!!」

 その声と同時にゾロゾロと街の人々が俺たちの周りに集まってきた。


 これはどういうことだ? 急になんだ? みんな俺の素晴らしさに気付いちゃったのかぁ。でも俺は心に決めてる人がいて……


「ドラゴンを倒した英雄達だ!!」

 ……え? どうしてみんな知ってるんだ?


「えっと……どうしてそれを?」

 それを聞くと初めから英雄英雄叫んでいた男が話し始めた。


「だってあんな光見た事なかった! 龍の祠の辺りから緑色のあの光! ……あ、もしかして龍討伐してませんでしたか……?」


 そーゆー事だったのか。まぁ、嘘ついていいこともなさそうだし大人しく言うか。


「あぁ。そうだよ。俺たちがこのキューバッカを支配する龍を倒した英雄だっ!!」

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