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35 新しい任務

 一つ1000ゴールドって事は……

「42000ゴールドってことか!?」


 俺が驚いた口調でドラゴに聞くとドラゴも少し動揺した様子で頷いた。


「2時間でこの量って……結構やばいのかな」

 マナがそう呟く。


 当たり前だよ! やばいよ! 時給21000ゴールドって破格すぎるよ? 今まで俺がファミレスでバイトしてたのがバカみてーじゃんかよ!


「でも、とりあえずこれで装備に必要なゴールドは集まりそうだな。とりあえず毎日2時間狩ることにしよう」


 こうして俺たちは最高の稼ぎ場所を見つけ、豚狩人(ピッグハンター)となった。


 とりあえず俺たちは42000ゴールドを3等分して、1人づつ保管しておくことにした。


「今日は少し早いけど解散かな」

 俺たちは各々家へと向かった。


 ―――――――――――――――――――――――


 その日の夜。

 リビングでまったりしていると、2回からマナが降りてきた。おばさんはもう既に夢の世界へと入っていた。


「ねぇライ君。どーしてあのお肉はあんなに高く売れるのかな」

 そー言われてみればそうだ。


 普通に考えて一切れ1000ゴールドなんて言う破格な値段で売れる訳が無い。なにか裏があるのか。それともドラゴがなんかしたとかか?


「確かにそーだよな……まぁ、稼げるから俺はいいと思うがな」


「まぁ……そうだね! 明日からも頑張ろう!」

 マナはそう言いながら右手を上に突き上げる。


 ―――――――――――――――――――――――


 翌日。俺たちは昨日と同じ平野で狩りをしていた。


「ふぅ……今日はこれくらいかな」

 今日も2時間ほど狩りを続け、お肉の個数は40個だった。


 すると、後ろから弱々しい声が聞こえた。

「お……お前ら! こ、ここ数ヶ月、ほ、他の国からこの肉目当てで来てる奴らだろ! こ、これはこの国の所有してるお、オークだ! 他の国での売買はゆ、許されてないんだぞ!」


 おどおどしすぎていてよく理解できなかったが、勘違いされているらしい。

 このオーク達はこの国のもので輸出などで、他の国に出回ってないらしい。


「すみません。僕たちはこの国の者で、狩りは昨日から始めました。そして、近くのお肉屋さんで売ってゴールドを貰っています。もしそれがいけない行為なのであればいますぐやめさせていただきます。」


 丁寧にそう答えると、若いその男性は体の震えを止めて、

「か、勘違いしてしまいました……すみません!国内でのやり取りは大丈夫です」


 そう答えてくれた。

 するとマナが質問を返す。

「この子たちのお肉はそんなに凄いものなんですか?」


「はい。かなり希少なもので、他の国のどこに行ってもスポーンすることはありません。最近それを狙って他の国からの転売人が増えているもので、そのもの達を捕らえるよう指名されたのですが……私はオークも狩れないほど戦いは向いて無いもので……」


 そーいう事だったのか。だからあんなに怯えていた……と。


 やばいやばい、俺の優しさが心の中で暴れちゃってるよ。助けたくなっちゃってるよ!


 べ……別に偽善者とかじゃないから……

 やらない善よりやる偽善!


「あ、あの、その転売人を捕まえるの俺たちに手伝わさせてもらっていいでしょうか。ここのオークにはかなりお世話になりそうですし」


 俺はマナとドラゴとアイコンタクトを取った。2人は頷く。

 若い男性はすっばらしい笑顔をで俺の手を握った。

「本当ですか!? ぜひお願いします!!」

 遠慮のえの字も無かったが別に悪い気はしなかった。


「わかりました。俺の名前はライ。こっちがマナでそっちがドラゴだ」

「はっ、申し遅れました。私ウィークと申します」


 こうして俺たちはウィークさんに協力することが決定した。


 それから、ウィークに色んなことを教えてもらった。

 オークは転売先で4000ゴールド程で売られているということ、転売人は3人、月に2、3回現れるなどなど、でもここでひとつ疑問が生まれた。


「でも、ウィークさん。このオークを使って他国と繋がれば国としても豊かになると思うんですけど、なぜしないんですか?」


「この国にはあるお偉い方が書いた書物があります。その中に「この国特有のものを他に渡さぬこと。これを破れば災いが訪れる」というものが書かれておりまして。災いはさすがに嫌なものなので」


 そんなものがあったのか。俺だったらそんなん信じずばちこり輸出するんだけどな。


「そーいう事だったんですね。それじゃ僕たちはこれから毎日ここに来ますのでよろしくお願いします。捕まえたら縄で縛ってウィークさんに連絡させていただきます」


 俺はウィークさんの住所を受け取り、ウィークさんと別れた。


 今日集めたお肉を売り、ドラゴとも別れた時、マナが口を開いた。

「ライ君って色んな人に優しんだね。やっぱ」


 あー、やばい可愛い。


 少しニヤついたマナの顔に見とれていると、

「え、あ、やっぱ今の無し! 早く帰ろ帰ろ!」


 俺はマナに手を引かれ、小走りで家へと向かった。


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