33 装備完成まで2ヶ月!
リクとの勝負に勝った俺はそのあと、カルテさんの店に戻った。
「はい。今から体の大きさとか測るから、んじゃ君、ドラゴ君からこっちきな」
カルテさんはメジャーのようなものを持って、ドラゴとマナの体を計測して言った。
もちろんマナの計測の時は外にいたぞ? ちょっと見たかったけど……
「じゃー、お二人はどんな装備がいいんだい? 例えば防御力高めのやつとか、軽くて動きやすいとか……」
そう聞くと二人は、
「俺は重くても良いからがっしりしてて防御力命って感じのやつがいいぜ」
「私は軽くて動きやすい装備がいいです」
それを聞くとカルテは微笑んで「おっけー」と答えてくれた。
「あ、そう言えばマナとドラゴ龍の鱗持ってたよな? それも装備に付けてもらえたらつけてもらった方がいいと思うけど、カルテさん出来ますか?」
「あぁ。できるよ」
そう聞くとマナとドラゴはポケットから龍の鱗を取り出し、カルテさんに渡した。
「それじゃ、2ヶ月くらいで完成すると思うからそれまで気長に待っててくださーい」
俺たちは3人揃って、
「「「よろしくお願いします!」」」
と、頭を下げた。
カルテさんの店を出た俺たちは家の方へ向かっていた。
「ライ君のその装備は誰から貰ったんですか?」
「あー、これはおっさんが1から作ってくれたんだ。俺の修行をサボってな」
俺はなんだか面白くなって少し笑ってしまった。思い出し笑いってやつか。
「ライのその装備めちゃくちゃ軽そうだけど、何でできてんだ?」
「……ダイヤモンド」
そう俺が応えると二人は黙り込んだ。
そして……
「「ええええぇえ!?」」
二人はラノベのキャラクターのような反応を見せた。
「ダ、ダ、ダイヤモンドってあの高価なダイヤモンド!?」
「あぁ、多分……」
「ははははは。おっさんはすげぇな! 羨ましいぜ」
元からすごいものだとは思っていたのだが、ここまでとは知らなかった。おっさんあんがと!
「でも、多分カルテさんもかなりの腕利きだ。おっさんと同じくらいのものを作ってくれるんじゃないかな」
まぁ、おっさんの娘だしな。
「てかよ? 思ったんだけど、カルテさん装備作ってくれるだけで金はとんのかな」
「「確かに……」」
それは考えていなかった。俺は1ゴールドも持ってはいない。カルテさんの事だからかなーり高い装備だろう。
「二人は……お金……持ってますか……?」
そう聞くと二人は首を横に振った。
……
「どっかで稼ぐか」
こうして俺たちのアルバイト生活が始まる……のだが、
「どこで稼ごう」
マナとドラゴならまだどこかで職を見つけられるだろう。でも俺は違う。ここに来て戦いしか学んでこなかった。それ以外はゴミ同様かそれ以下だ。
「明日からは仕事探しになりそうですね……」
「そうだな……」
「……ま、まぁ頑張ろうか」
―――――――――――――――――――――――
その日の夜。俺はマナの部屋に尋ねていた。
「ライ君。話って何?」
俺はマナのパジャマ姿を見に来た訳では無い。それはおまけだ。
ベットに座り、俺は話し始めた。
「あー、えっとー仕事の話なんだけど俺さ、戦うことしか知らないから、こー、なんていうか、これを生かせる仕事はないかなーと思いまして」
マナは少し考え、
「あ、聞いた事あるだけだけど、カルテさんの店の方ずーとまっすぐ行くと違う平野があるんだけど、そこにいるオークはお肉を落とすって噂があって、それを売ればお金になるんじゃないかな? かなり大変で効率は悪いけど……」
……
「それ! それだよ! 明日俺行ってみるよ!」
そう言って俺は部屋を出て行った。
なんだなんだオークを狩るだけの仕事なんて楽じゃないか。マナ様ナイス!
こうして俺はがっぽり稼げるとウキウキしながら眠りについた。
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