01 良くも悪くもない夢
新しく作品を書くことにしました。以前のものよりちゃんとした物語構成をめざしているので是非最後まで読んで行ってください。
今日の日付。8月31日。
そう。この日付が表すこと。それは
――夏休みが終わる!
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
なんで学校なんか行かなきゃいけないんだ!
あんな陽が陰を支配する居心地の悪すぎる場所に!
まず、学校に行く意味ってなんなんだ?
同じ学校に行ったってみんながみんな
人生サイコー!
俺の人生大成功!
みたいになる訳じゃないだろ。
グチグチ心の中で呟きながらPCの電源を付ける。
何も考えずぶっ続けでゲームをするのも今日が最後か。
ん?課題?そんなもん初めの3日で終わらせたよ。
自分の夏休みライフのためにな!!
――――――――――――――――――――――
そんなこんなで今はもう夜中の1時。9月1日だ。
はぁ。学校かぁ。本当になんのために行ってるんだろう。
もういっその事、
――何でも自由に好きなものが手に入ればいいのに。
俺は泣く泣く眠りについた。
――――――――――――――――――――――
ん?ここは?俺ん家じゃないな。
俺は暗闇の中にいた。周りを見渡しても何も見えない。ただ、意識ははっきりとしている。
自分で自分の頬を触る。感覚がしっかりしている。
夢か? 夢にしてはよく出来てるなぁ。
いや、真っ暗だから良くは出来てないな。
そんなこと考えていると、
「お前は自由を求めているな?」
どこからが声が聞こえた。聞いたことの無い声。
「誰だお前。あと、ここはどこだ!」
「私の名は無い。ここはお前の思考の中だ。それで、どうなんだ?」
思考の中? 夢に決まってるだろ。
「ま、まぁ求めてるけど。それがなんだよ」
「お前を自由にする方法がある」
自由にする方法? そんなものがあるのか?
やっぱり夢か。夢なら聞いてみるだけありか。
暗闇の中、僕はどこにいるかもわからないやつに
「あぁ。聞きたい。教えてくれ」
すると、さっきとは声色を変えて名も無きものが
「え!本物かい!? まって。やったー! でねでね! 方法っていうのは……」
まてまてまてまて! なんだ今の? なんかすごい気持ち悪いって言うか、気持ち悪いんだけど!
大事だから2回言ったよ!?
「お、おい! ちょっとまて! なんだその話し方」
「そんなことどうだっていーじゃーん。今から説明するから聞いててね?」
俺は大きくため息をつき、仕方なく聞くことにした。どーせ夢だし大したことは無いだろう。
「今から君には9つの国がある世界で龍狩人をやってもらう」
いつの間に声色戻しやがってこいつ……
まぁいい。話を聞いてみよう。
「龍狩人?」
「そうだ。この世界は国ごとに1匹の龍がいる。その龍がその国を支配している」
龍が支配? 王様とか魔王とかじゃなくて龍が支配しているのか。そりゃ大変だな。
「君にはその9つの龍を全て倒して欲しい。9つの龍全てを倒したら君か望みを全て叶えてやろう」
龍を倒す。それは俺でもわかる。絶対無理。
特に俺なんかじゃ。できるか分からない物に命はかけられないなぁ。まぁ夢だし。
「ほぉ。分かった。やってやろうじゃねーか。その龍狩人ってやつをよ!」
そう言うと、
「ほほほほほんとー!? やったー! じゃー頑張って!
あ、龍を倒すと勾玉を落とすからそれを9つ集めたら何でもしてあげる〜。それ以外の情報は自分で集めてね〜。あー、決して楽じゃないけど! 健闘を祈るよ!」
ちょ、まっ……
どこにいるかも分からないそいつに右手を伸ばす。
なんか嫌な予感がする。
ま、まぁ夢だし……ね?
俺は意識が無くなるようにまた眠りについた。
目を覚ますとそこには真っ白な世界が広がっていた。
俺の部屋こんな明るかったっけ?
眩しい光が俺の目を照らす。逆光で何も見えないが徐々に慣れてきた。
するとそこには、
見たことも無い光景が広がっていた。
「ここどこ!?!?」
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