白銀の忌まれ血

　小さな町で産まれた少年は、父と母にも嫌われた。産まれたその日から生きる意味を失った少年は忌み子、悪魔の子と呼ばれ牢に入れられ、幼き日々を孤独に過ごしていた。だがある日、同じ忌み子の少女と出会った。彼女は外の世界を少年に教え、少年に生きる希望を与えた。
　二人が出会ってから数年後、彼らに魔の手が迫っていた。何者かによって二人は買い取られ、長年望んでいた自由が与えられる事となった。が、それも束の間エルと名付けられた少女は奴隷として捕えられてしまった。同じくライトと名付けられた少年は剣を学び、エルを救う為大人に刃を向ける。
　ライトはエルを救えるのか。新たな仲間との出会い、これから相まみえる真の敵は誰なのか、そして彼らは一体何者なのか。これは悲しき運命を辿る少年達の物語。（内容修正中、＊付きは修正済み）