極地での闘争、終編
待たせたな!
私立合格ZERO状態ですが投稿してもいいですねッ!!
とりあえず会話文以外だとガチのバトルをしておりますケーレちゃんです。
ちょっとだけめっちゃ頭のネジが外れてるヒロインをよろしくおねがいします。
なお作中の理論は受験に使用したとはいえがばがば知識なので鵜呑みにはしちゃめっ!です。
ケーレはとりあえずハイドロポンプした。両手から滝のような水量が湧き出し、手の向く先の狩猟対象へと発射される。
「初手最大威力は常識だよね?」
さっきまで出来るだけ傷付けずにとか考えてたのにこれである。ヤバい人。肉の引き締まり具合とか、そういうことがあるのならまだ分かる…いや分からんか。だとしても急に豹変してムッコロするのはどうかと思われる。
目の前の生物はそれを避けようともしぬい。
「イヤッホォウこの射線は直撃ィ!ヒューッ!やるねぇ私ィ!」
ハイテンションで跳び跳ねるケーレ。さっきまで疲れてましたよね?ドーパミン出っぱかな?
果たして、ケーレの攻撃は奴の右肩を大きく穿った。衝撃で奴は後方に移動、また軽く宙に浮上して体勢を崩す。
「っい、痛い…けど!倒れる訳にはいかな、いんだなッ!」
歯を食い縛り、力む。すると、大木の根が傷に被さり、絡み付き、そして脈動する。太陽光線を浴びて周囲の細胞の分裂速度が加速し、根状の組織は朽ち果てる。
「…ぶっつけ本番だったけど、ちゃんと治ったんだな!」
その傷は、癒えていた。
「はー、治癒とか強そうだね!」
「つ、強いんだな!だから帰って欲しいんだな!」
「オコトワリィ!」
「知ってたんだな!」
ケーレは再び両手からハイドロポンプする。対処法を見つけた北極熊、いや葉緑化極地熊は其を正面から受け止め、そして突進を続ける。
ケーレはそれに気付くと放出を継続したまま移動し、更に勢いを利用して樹上へと登る。昔の時のやんちゃけぇれちゃんの思い出が、今ここで役に立った。嗚呼、あの時の…そう、色んな木に登っては皮を少しずつ剥いで、黙々としゃぶしゃぶしてた日々。懐かしいな。大体が消化器官内部のゾル状のさむすぃんぐを戻した思い出だと記憶してる。うぼぇ。
そんな懐かしい記憶に浸りながら木の皮をもっもっしてソーラーベアを観察する。恐らく急所となるのは通常の生物と同じポイントだろう。眼球、体内、中枢神経連絡部などが主だろう。つまりそこを突けるような攻撃方法が必要なのだ。それを考案するのが現在の最重要かつ最優先事項だろう。
観察する内に、ソーラーベアが太陽光を取り込み、原理不明の方法で身体を発光させ始めた。莫大な量のエネルギーが次第に全身を循環し、そして口内へと蓄積されていく。
「…お?」
なんか見たことのある現象にケーレは一瞬怪訝な表情を見せ、そして隣の木に跳び移る準備を開始する。もしも予想通りであれば、自分は無事では…いや、命すら危うくなる。仮に向こうが殺害が目的でなかったとしても、ころっと死亡する恐れがある。
数秒のチャージの後、ソーラーベアは口内のエネルギーを吐き出す。高濃度高密度のエネルギーが指向性を持って眼前の木へと放射され、ケーレのすぐ足元を消し飛ばす。よく言う、太陽光熱線であり、吐息である。
「やっぱり!かっちょええ!良いねぇ!」
ケーレは跳びながらその光景を観察し、眼を輝かせた。ソーラーベアは闘争…いや逃走の意志を隠さずに隙を窺う。
「な、なんだか戦い方が少しずつ分かってきたんだな…。こ、これからどんどん追い詰めて、隙を見て逃げるんだな!」
そして再度エネルギーを充填開始する。
それをケーレは見逃さなかった。大きな隙であり、尚且つ時間のあるそれを。
「今度は私がやってみよう!」
「!?」
ソーラーベアは怯む。何を言っているんだこの人間は。何故なのだ?何故自分が土壇場で成功したモノを、相手が出来たからという理由でやろうとするのだ?理解不能の境地だ。
ケーレはとりあえず試す。口の中に水を入れてゲヴブォヴァアすれば良いんだろうか。んー、思い付かんな。どうしよう。
そこで気付く。手から水流が溢れるのなら全身どこからでも出てくるってことだよな?つまり全身からハイドロポンプ…いやいや想像つかんな。
「じゃあやってみよう!」
「マジでなんだな!?」
口へ水流を集めるイメージ…。手から出すのと同じように口から…。唾液を考えろ…。
恐怖に怯えるソーラーベアが震える中でケーレは頑張る。そうだそうだ、口に集めて…。じわりじわりと水が湧き始め、そして小さな水球が形成される。
圧力を加えて爪のサイズにまで圧縮されたソレを更に圧し固め、水を加え、極限までエネルギーを凝縮する。
…よぉし、出来たな。
ケーレはそのまま木を飛び降り、側面を蹴ってソーラーベアに接近する。
「ひぃっ!?キタキタキタキタキタァ!?」
若干涙目で後退りするが、ヤバい奴げふんげふん、ヤバい笑みを湛えるケーレにはそんなこと関係…、そんな風に思考する間も無くソーラーベアに高速で接近してくる。
そして一気に手から水を噴出し、宙を舞う。
「なっ!?」
「この位置なら、防御はできねぇな!」
何処かの特撮で聞いたことのある台詞で口を開けたケーレ。
瞬間、ケーレは水球を前方から抑え込む圧力を無くす。
「えーとぉ…。指向性極上噴射!」
適当に付けた名称と共に、華奢なケーレの口から威力、速度が共に極上に高められた水が爆出された。
それはソーラーベアを一瞬で消し飛ばして、地面に生い茂る植物すらも滅してクレーターを形成した。
ん?
「…消し飛ばす?」
あっ!
「肉が!」
ケーレはどばあっと冷や汗を垂れ流す。貴重な熊肉が!美味しそうに生き生きしてたお肉が!くそぉくそぉ!何てことだ!
膝から崩れ落ち、クレーターの方を見つめる。いや待て。まだお肉が残ってたりするだろう。もう少し近付いてお肉を探そう。
這い寄ってクレーターを覗き込むと、爪が残っていた。…爪かぁ。爪と言えばケラチンである。髪の毛と同質で、甲殻類のキチン質と似たような役割を持つ。つまり肉体の保護である。毛は鱗から進化した。つまり鱗は毛、よって髪の毛とか爪を煮詰めれば出汁がとれる。ふふふ、また世界の真理に近付いてしまったな。これで私は自分で自分を出汁にしてご飯を作れる。最高のリサイクルじゃん。うまうまじゅるじゅる。
そこまで思考が逸れたところでふとクレーターを見ると、小さな双葉が出てきていた。突然生えたその双葉は、爪から伸びてきていた。
「…おろ?」
通常の数十倍の速度で成長する双葉を、ケーレは首を傾げて観察する。おーきくなーれと念じていると、その双葉は瞬く間に大木へと変移し、幹を肥大化させた。
とりあえずケーレは距離をとってお水を浮かべ、ハイドロポンプを準備する。
幹が縦に割れ、中から大きなモノが出てくる。
それはソーラーベアだった。
「…死んだと思ったんだな!でもなんか無事なんだな!」
ケーレの脳裏に浮かんだのはトマトである。脇芽と呼ばれる小さな組織があるのだが、この脇芽は上部の成長を阻害するのだ。当然といえば当然である。上に行く水分が獲られてしまうのだから。そこで、上部の成長を促進するために、脇芽をぷっちんする。
しかし本番はここからである。ぷっちんした脇芽ちゃんは、地面にぶっ刺すと根を形成して新たな植物体となるのだ。脇芽しゅごい。これには幹細胞なる万能細胞が関与しており、サイトカイニンの活発な分泌でカルスと呼ばれる未分化の細胞塊と化した脇芽ちゃん根元付近の細胞達がうんたらかんたら。
要は、『クローン』だ。ケーレはそこまで思い至り、手をぽむむと打つ。
「…成る程!」
「わ、分かってくれたみたいなんだな?オイラを幾ら攻撃したところで、今みたいに蘇って、」
「つまりお肉の取り放題じゃな!」
「違うんだな!もしかしてこれ更にダメな方向に進んじゃったんだな!?」
ケーレは無限に増えるっぽいお肉を眼にしたことでヤル気がムンムン湧いてきた。何がヤバいって、爪から再生したのだから爪だけ残しとけば幾らでもお肉が増殖するのだ。勝ったな、風呂食ってくるわ。
そしてケーレは目の前のソーラーベアにハイドロポンプをぶっぱし、木に叩き付けて肋骨をへし折る。中々にグロいことをするが、これもクローンがあるからである。幾らでも肉に出来る。なんと素晴らしい。自然の奇跡にDanke☆Dankeである。
逆に言えば。
「っぐぉ…!?」
「や、やったんだな!遂に一撃なんだな!」
「な、ナイス…なんだな…!ぐぼっ…」
「お、オイラ!大丈夫なんだな!?」
「だ、大丈夫なんだな…まだ」
「まだ!?」
2人目のソーラーベアがケーレを横から叩き飛ばす。そう、敵は無限に増えうるのだ。
吹き飛ばされた後、草花をクッションにしてケーレは地面に受け止められた。腰、両腕、左腿を擦り、素肌から鮮血が滲む。土や草と混じり合って皮膚が色付き、大気に接触した神経が激しく興奮を伝えた。
ケーレは起き上がり敵を見据える。現在は2体。ここから手足をもぎ取ったりすれば、更にその数は増すだろう。
しかしそんなことは問題ではぬい。
寧ろ、喜ばしいことだ。
肉が!増える!
両手から湧き出す水を傷口に当て、汚れを洗い流す。そして十分に汚れが落ちたのを見ると、視線を前方に向け、駆け出す。
「っしゃおるるぁ!もぐもぐたいむといこうじゃあねぇか!」
幼かった頃の、あの日々を再び思い出し、そして、目の前の肉に標的を定める。
「試食じゃあ!」
「「ファ!?」」
飛び上がり、両手から大量の水を放出する。その方向を変化させ、ソーラーベア2体をそれぞれ水の檻に閉じ込める。辛うじて呼吸が可能なように鼻と口の部分は塞がず、そして1体は左腕を軽く露出させる。
「うーん、試食用乃牢獄乃檻!」
「「なんか不穏なんだな!?」」
咄嗟のネーミングを再度披露しながら、左腕を観察する。
「ふむふむ?毛は薬味ネギ的な感じ、もしくはニホンの松とかいう木の葉っぱみたいになってるのね?」
「!?」
「一口頂きましょうかね?」
「!?」
「お、落ち着くんだなオイラ!目が塞がれてて分かりにくいけど、多分痛いことじゃぬいと思うんだな!」
ケーレは毛を1つ引っこ抜く。
「あんぎゃあぁ!?」
「ど、どうしたんだなオイラ!」
「毛、毛を抜かれたんだな!」
新鮮なレタスのように光を通し、風に靡く不思議なケラチン素材。分からぬモノは、食べて理解する。さあ、新たな真理に触れてみよう。
「れっつ、試食ぅ!」
なんだかルゥーオ=ヌィンをしそうですがその時はまた活動報告で色々とお伝えしますのでご了承ください。
もしがんばえがんばえはぁとらぶらぶとか感じて頂けましたら、ご支援頂けると幸いです。
失踪はせんつもりですが、1年空けたりするかもしれませんので、気長にお待ち頂けましたら…。
なんだかアレですがとりあえずいつものをどうぞ。
パラーチ「ねぇ」
ケーレ「ふぁいふぁい」
パラーチ「活躍がにゃー」
ケーレ「にゃにゃにゃ?」
パラーチ「いやクラビットさんをもっもっしてる訳なんだけどさ」
ケーレ「ほう」
パラーチ「流石に美少女ンッンッ!自称美少女が捕食としか言えん光景をしてるのはどうかと」
ケーレ「…あらそうなの」
パラーチ「ね え ケ ー レ さ ん ?」
ケーレ「あたちむじゅかちいことちらにゃいの」
パラーチ「コロッぞてめえ」
ケーレ「…」
パラーチ「…」
ケーレ「どうぞこれからもよろしくお願いいたします」
パラーチ「ますます!」
ケーレ「ところでこのバトルシーン前後編じゃねぇんだな!」
パラーチ「次はどういうタイトルと化すんですかね?」