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断罪5



二人の会話から副会長は自分がしてきたことを白日の下に晒されるのではと息を呑んだ。



風紀委員長の視線が会長から副会長へと移る。


その視線は副会長に真直ぐ注がれて、生徒たちの視線が再び集中した。



「・・・風紀委員長が・・今更・・なんですか?」



粋がって牽制するも声は震えている。





だが、それを無視してゆっくりと彼が指さした先はモニター。



「これは理事長から渡された書類に基づいて証言を録画したものだ」




映し出されたのは見慣れた教室。


そこに肩から下を映した数人の生徒たちの告白が始まった。





「私たちは・・・日向副会長に弱みを握られ脅されていました・・・」







それは衝撃の発言だった――――――・・・






静まり返っていた体育館がざわつき副会長に疑いの眼差しが注がれる。


「・・・・・な、なにを・・」


真青になって固まっている副会長に更に告白は続く。



「私は彼と町に遊びに行った時、不良グループに囲まれて・・ホテルに連れていかれました・・・そこで・・そこで私たちはレイプされ・・・うっうう・・動画を撮られて・・・それをなぜか副会長が持っていて・・・脅されました・・・信じていたのに・・こんなことをされるなんて・・信じられませんでした」


「私学園で一人でいるところを副会長に襲われましたっ!」


「オレは、学園で不良グループに因縁をつけられ空き教室に連れて行かれたらそこには副会長がいて奴らといっしょに無理やり犯されました」



次々と副会長に強姦されたという証言が飛び出し副会長は観念したのか俯いて肩を震わせていた。



「私は・・私は島崎くんがカンニングしたと嘘の証言をさせられました。島崎、ごめん!オレも副会長に脅されたんだ。ゆうことを聞かなければ犯すって!ごめんな・・オレ・・お前を親友のお前を売ったんだ・・うわああああーーーっ」



最後に告白したのは島崎の親友といわれる生徒だった。自分を守るためとはいえ彼を裏切ったことにずっと後悔していたようだ。








読んでいただきありがとうございました。



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