【TASさんの休日】異世界転生したTASさんが僅か10633文字で現実世界に帰るようです
今回はリクエストをいただいた異世界TASに挑戦したいと思います。異世界TASは関数が複雑に絡み合って分かりにくいので解説が難しくなりがちですので苦手な方はブラウザバックを推奨します。
ではまず名前を入力します。文字数計測開始は先人にあやかって名前入力完了からとさせていただきます。
「TAS」と入力しました。では本TAS最初の乱数調整です。2Fごとに「6」を打ったり消したりします。合計56回それを行ったら名前の入力を完了します。ここから計測開始です。
今回の場合、名前入力完了の時点で主人公の初期設定が終了します。基礎となるステータスは『国籍』『年齢』『性別』の3つです。もう1つ、重要なステータスがあるのですがそれは後ほど解説します。
今回の主人公は日本人、15歳、男性となりました。なぜこのステータスを狙ったかを説明します。まず性別についてですが、男性と女性を比較した時、戦闘向きのステータスは男性、生活向きのステータスは女性の方が伸びやすい傾向があります。もちろん育成次第で男性の生活ステータスを、女性の戦闘ステータスを伸ばすことも可能ですが今回潜る異世界の都合上男性を選択しました。
次に日本人且つ15歳を狙った理由ですが、ここで先程話に上がった隠しステータス、その名も『外見』が出てきます。どんなに他のステータスが優れていようと外見が駄目なら元も子もないと言われるくらいなのでかなり重要なステータスとなります。これは現実世界においても同じことが言えますが関係ないので省きます。
この外見ですが、0~199までのパターンがあり65が最高、次点で123となります。そしてそのパターンは転生後しか確認できませんが、男性を1、女性を2とした場合、年齢と性別と国籍IDの積に9を足した数で求めることができます。今回は日本人なので国籍IDは24となります。そのため計算結果は369となります。計算結果が200以上の場合商が整数として成立する最も小さい素数で計算結果を割っていくので今回の外見パターンは123。最高の65ではありませんが外見は1違おうとさほど変わらない上、ここで65を引いてしまうと後の乱数でいい数字を引けなくなってしまうので123に調整します。外見がこの先どう影響するかは後ほど解説します。
それではまず異世界に転生するために現実世界で死ぬところから始めましょう。
異世界転生の方法は数多く存在します。主に挙げられるのは自殺、神の手違い、寿命、殺害です。
自殺は簡単といえば簡単なんですが転生後の異世界の数が4つと非常に少ないので却下します。
神の手違いは転生後の異世界の数なら16532とダントツで、転生後もいいスキルやステータスであることが多いですが、そもそもスキルやステータスは他の方法でも乱数調整さえすれば簡単に良いものが引けます。しかも、神の手違いを狙うとなると1/4096の確率を引かなければいけません。これはポケモンにおいて国際孵化、光るお守り無しで色違いが出る確率と一緒です。どれだけ無謀かは言うまでもありませんね。乱数調整に時間が掛かるので効率の観点から却下します。
寿命、殺害も同じく時間がかかるため却下。
となると、一番効率がいいのは交通事故ということになります。交通事故の場合、転生後の異世界も6900と少なくない上即効性もあります。乱数調整も比較的行いやすいので今回は交通事故を採用します。しかし、普通の乗用車で死亡すると隠しステータス『BAD値』が溜まりにくくなります。BAD値は現実世界における不幸の数値でこれが高いほど転生後の初期GOOD値が上昇します。GOOD値が高いとクリティカル率や回避率等が上昇するので乱数調整にかける時間が減ります。したがって、BAD値を上げると必然的に効率も上がるわけです。
BAD値の最高数値は『バッファローの群れ』で400ですがバッファローの群れを探すとなると日本を離れなければならないので効率が下がります。同じ理由で日本国内でも飛行機やフェリーなどはそれなりに時間がかかるので却下します。
そう考えると、一番手軽にBAD値を貯めることができるのは『トラック』の318となります。318というBAD値だと雑魚敵の攻撃を100%回避し、45%の確率でクリティカルを引くことができるということになります。クリティカル率の理論値は50%なのでこれでも十分だと言えます。
また、死亡場所は日本の下北沢とします。下北沢で死亡すると開発者用の裏コードが発動し転生後最初に出てくる不良集団が暴力団員TNOKとなります。TNOKは経験値を通常のMOBより多く落とすので序盤のレベリングも含めて裏コードを使っておきます。
また、自分を轢いたトラックがその後前方の黒塗りの高級車に追突した場合経験値が1.3倍になるのでこちらも使用していきます。と、ここであの数字が力を発揮します。
主人公が下北沢の大通りに出て42秒後に主人公の目の前をトラックが通ります。しかし黒塗りの高級車の到着はトラックより12秒遅いです。そのためトラックを12秒足止めしなければなりません。ここで、外見をパターン123で止めた効果が現れます。外見パターンを123で止めたことにより乱数がズレてトラックが主人公の近くの道に着く寸前に信号が赤に切り替わります。これにより、信号前に到着したトラックは計算上色々あって33-4でその後また色々あって12秒停止します。な阪関無。その結果トラックは主人公を轢いた後別の方向から来た黒塗りの高級車に追突します。
また、衝突時にトラックの方を向いて6cm後ろに飛ぶと乱数的な意味で転生後に良スキルを引くことができます。異世界ではいいスキルを引けるか引けないかでかなり効率が変わってくるのでここの乱数も調整します。
では異世界に転生するまでしばし待機しましょう。
〜TASイライラタイム〜
異世界に到着しました。早速ですがスキルを確認してみましょう。
『無限の炎』:魔力消費が無くなる。
『白銀の鎧』:物理ダメージを80%カット。
『再降臨V』:死んでもその場で復活可能(一試合5回まで)。
完璧なスキルがつきました。魔王戦まではこれで何とか繋げるでしょう。今回の目的は魔王討伐のため対人戦は討伐資格入手までの闘技大会のみです。その闘技大会もマスターランクをクリアし次第訪れることはないのでスキルはこれで十分でしょう。
では不良イベントを発生させに行きたいと思います。先程も述べた通りこの不良イベントで現れる不良は暴力団員TNOKになっています。また、転生によりBAD値が全てGOOD値に変換されたためTNOKの攻撃はTASには通りません。一方的にTNOKを殴ることができます。さらにイベントを突破すると、ある人が仲間になります。この人は今後使える有効な能力を持っているので確実に仲間にしなければなりません。
それとは別にヒロインキャラも仲間になります。TNOKの経験値はヒロインにも渡されるのでここでレベリングすることは必須です。が、少し調整をしたいと思います。
まず到着した直後にポーション屋へ向かいます。そこで『劇薬』を99個買います。え?異世界到着直後なのにそんなにGがあるわけ無いだろって?大丈夫です。ポーション屋はチョロいので外見が95以上になるとポーションを無料で渡してくれます。商売大丈夫なんですかね。
そしてポーション屋を出てからすぐ隣の建物と建物の間に入ります。
「おいゴルァ!」
TNOKの声が聞こえますが、ここで劇薬を4つ飲みます。劇薬は主人公が飲むと即死してしまいますが『再降臨V』で5回までなら生き返ります。これで主人公は次死んだら神殿に飛ばされてしまいます。なぜ、そんなリスクを冒したかは後で説明します。まずはTNOKを倒しに行きましょう。
ペチペチペチ。
倒せました。驚異の戦闘時間6秒。
これで主人公はLv17となりました。例の人はこの先のイベントで仲間になります。が、まずはヒロインを仲間にしましょう。
「危険な所を助けていただき、ありg」
ここです。このタイミングで劇薬をもう1本飲みます。主人公は神殿に飛ばされ、イベントは敗北という形になりました。はい、敗北です。これが何を意味するか、わかりますか?
そうです。このイベントはチュートリアルイベントなので失敗がありえません。しかし、こうしてイベント終了間際に劇薬を飲んでイベント失敗になると、TNOKは倒したことにならずヒロインもまだ仲間になりません。つまり、イベントを最初からやり直しになるのです。
なぜこんな効率の悪いことをしたか?いえいえ、効率は最高ですよ。何を言っているか分かりませんか?では解説します。
イベントの失敗によりTNOKは倒したことになっていません。つまり、またポーション屋の近くの裏路地に行けばTNOKがいる訳です。ではここで主人公のLvを確認してみましょう。主人公のLvは17。TNOKを倒した時の経験値が引き継がれています。はい。そういうことです。
この行為を何度も行うことで序盤に簡単にレベリングすることができます。TNOKはこの異世界の中でも特に経験値を多く落とします。さらに現世で黒塗りの高級車はトラックに追突された為TNOKの落とす経験値も増えています。ここで魔王討伐までに必要なLvを稼ごう、という魂胆です。
しかし神殿から裏路地までは約400mあります。この距離を走って移動しても良いのですが、今回は最速の移動法を試してみます。
神殿の隅に立って壁に背を向けます。そのまま少しだけ走って幅跳びの要領で前へ飛びます。そこで慣性を逆転させ後ろに飛びます。尻が地面に触れた辺りで地面を何度も蹴って飛び跳ねます。このとき、「ヤッフー!ヤヤヤヤヤヤヤ……」の掛け声が必要です。これが上手く行けば、建物を貫通して進むことができるので最速でイベントに突入することもできます。
はい。皆さんご存知の通り、『ケツワープ』です。異世界でも量尻奇学は働くんですね。
ということで劇薬が切れるまでTNOKを倒し続けていきます。
はい、劇薬が切れました。
Lvは498。魔王のLvは480なのでこれで十分でしょう。ではイベントを続けていきましょう。
「危険な所を助けていただき、ありがとうございます。私はグレープと申します。貴方は?」
「TAS」
「TASさんですか!いいお名前ですね!」
「ついてこい」
「はい!私、王の娘としてTASさんについていきます!」
グレープさんが仲間になりました。本来ならこれだけの会話だとまだ仲間になってくれませんが、外見の値が高いので仲間にするのは容易いです。てか王の娘がホモに襲われるってどういうことですか。
路地の入り口から2人目の仲間が現れましたね。赤いスーツと特徴的な前髪がチャームポイントの男性です。
「貴方は…………?」
とグレープさん。
「俺は…………鉄華団団長…………オルガ・イツカだぞ……………」
「ついてこい」
「わかった。鉄華団はアンタの側に乗ってやる」
鉄華団全員はいらないです。ついてくるのはオルガだけでいいです。
では次のイベントに行きましょう。次のイベントですが、王宮で開かれる闘技大会へ行きましょう。しかし、グレープとオルガを連れてケツワープするには少し無理があります。なので今回は少し特殊な移動方法を使います。
「王宮」
「あぁ!わかったよ!連れてってやるよ!連れてきゃいいんだろ!」
王宮に着きました。
オルガが仲間になっているとだいたいの場所はオルガが連れてってくれます。では早速闘技大会へ参戦しましょう。とは言っても参加できるのは2人までなのでグレープにはその間ケツワープの練習でもしておいて貰いましょう。本来ならビギナークラスから始めなければなりませんが外見補正とグレープの権力によっていきなりマスタークラスへ挑むことができます。やはり外見は上げておいて損はありません。
対戦開始です。相手はダークマージとソーサラーの魔法組です。遠距離攻撃が得意な敵だと少し不利ですが、そのために彼を連れてきたのです。マスタークラスになると敵を強制的に神殿送りにする魔法を使ってくる敵がいます。2人対戦となると味方の命中率を上げてそれを打つ敵もいるので警戒しなければなりません。また、マスタークラスとなるとGOOD値で避けることも難しくなります。なので今回彼を仲間にしました。どうやって使うかはお楽しみです。
早速敵が即死魔法を撃ってきました。こればかりは本当に即死なのでなんとしてでも避けなければなりません。そこで登場するのが彼、オルガ・イツカなのです。
TASに向かって飛んできた魔法の玉はオルガと同じZ座標まで来ると直角に曲がってオルガに当たります。
「俺は止まんねぇからよ…………お前が止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!だからよ…………止まるんじゃねぇぞ……………………」
さらにこのセリフの間に右足の親指を53Fごとに左へ動かします。これによりバグが発生し相手の2人が3秒間硬直します。その3秒の間に適当な魔法を撃ってみましょう。先程のオルガ死亡と親指の動きにより生まれた乱数は魔法を確定でクリティカルにします。ウンガイイナー。Lvの差からクリティカルじゃなくても倒せるとは思いますが、念には念を入れましょう。
同じ方法で2回戦、3回戦と勝ち進んでいきます。特に見どころも田どころもないので決勝戦勝利までカッ↑ト↓。
なんか髭生やしたジジイ出てきました。
「ホッホッホ、君がTAS君かな?今回の闘技大会、予想外の展開だった。大会初参加の者がいるとは聞いていたが、まさかここまで勝ち進んで来るとは思わなかったぞ。こんなことは実に500年ぶりだ。そう、500年ぶり…………」
〜TASイライラタイム〜
「TAS君…………聞いてくれるか?500年前の悲劇を……………………」
「はい」
てかお前誰だ。
「そうか…………ありがとう。実はな、ちょうど今から500年前に今日と同じような出来事が起きたんだ。他を圧倒する力を持った男が闘技大会に現れた。彼は勝利だけを純粋に求め続け、いつしか人間だけでなく魔物まで支配する王になっていった。彼はそれでもまだ足りず、500年後に人間界を滅ぼすと宣言したんだ。そう、ちょうど今日から1週間後に…………」
〜TASイライラタイム〜
「TASよ…………君にこれを渡そう」
魔王の城の地図と魔王へ挑む権利書を贈呈されました。
「お願いだ…………彼を、『魔王』を倒してくれ!」
「はい」
「いいのか…………?本当に?あ、ありがとう!すぐに謁見の間に来てくれ!君に伝説と呼ばれる装備を与える」
とのことですが、貰うとなるとどうしても会話が長引いて効率が落ちてしまいます。なのでこのまま魔王の城に直行したいと思います。というかこの人、伝説の装備をくれるってことは王様なんですね。王様ともあろうお方がどこの馬の骨かもわからない男にやすやすと伝説の装備を渡すとはこれいかに。
このイベントでは門番によるいわゆる見えない壁が貼られているので街に戻ることができません。オルガに連れて行ってもらうことも不可能です。ではどうやって街の外に出るか、ですが門番による見えない壁があると言いましたよね?その壁に向かってアレをやります。
「ヤッフー!ヤヤヤヤヤヤヤヤッフー!」
はい、無事外に出れました。このあとグレープも同様にケツワープで壁を抜けます。オルガもまた同じです。では早速魔王の城へ向かいましょう。量尻奇学は偉大なり。
「魔王の城」
「あぁわかったよ!連れてってやるよ!連れてきゃいいんだろ!」
魔王の城ですが、内部の魔物のLvはそこまで高くないのですがなにせ数が多いです。ケツワープして一気に魔王のところまで飛ぶこともできますが、そうすると魔物が多い故にラグが発生してしまい結果的に効率が悪くなります。そのため、まずは内部の魔物を一気に処理する必要があります。ですので初めにその手段を手に入れにいきます。
追加で買った劇薬を5本用意しました。まずはそれを一気に飲んで死亡します。この死亡時に調整を行います。まず1本目を飲んでいる時に6Fに5回、劇薬瓶の縁を叩きます。その後、4本目を飲む寸前にx座標に平行な方向へ3本の空き瓶を投げます。最後に、4本目を瓶を空中に投げそれが着地して割れると同時に5本目の劇薬を飲み干して死亡します。
これまた、開発者用の裏コードですがこれを実行することで特殊アイテムを入手できます。
「…………と、言うことでお前さんは死んでしまったぁ」
はい、その通り。スマホです。
どっかの餅つき灯油がやっていたようにスマホを駆使することで城内の魔物を殲滅しようという魂胆です。ではスマホを持って元の世界に帰りましょう。ちなみに一度死んだら同じ世界には戻れないという設定はTNOKの影響で消えています。
元の世界に帰ってきました。では魔物を殲滅しましょう。スマホで。
普通の人ならどれだけ頑張っても6Fに1タップですがそこはTASさん。1Fごとに5回、一度もミスすることなく叩き終えました。そしてそのスマホに魔法を撃ちます。しかし、城内の魔物はそれなりにLvが高いのでクリティカルを狙う必要があります。総勢600体もの魔物全員にクリティカルを起こすなんて無理に決まってますよねwww
もちろん全員クリティカルです。ウンガイイナー。
それではいよいよ魔王の城の内部に入っていきたいと思います。魔王の城はこの異世界の中でも最大級に大きいダンジョンになっています。が、そんなことはケツワープの前には無意味です。量尻奇学をナメてはいけませんよ。
魔王の部屋までやってきました。が、ここで重大なミスに気が付きます。
『鍵が掛かっている』
鍵が掛かっています。今回かなりイベントを端折ってしまったので鍵を受け取ることができませんでした。ケツワープしようにも周りが広すぎてケツ量を保存できる場所がありません。オルガの力でも通ることができません。大変です。困りました。
面倒くさいので魔法で扉ごと壊します。
いよいよ魔王とご対面です。
「貴様が我を倒そうと言う勇者か…………?ほう、見たところまともな装備すらつけていないようだがどうやって我を倒そうというのだ?今の貴様には無理な話だろう……………おぉ、そうだいい話をしてやろう。我と手を組まんか?今お前がここで我と手を組めば、貴様に世界の半分をやろう。どうだ?我の仲間になるつもりはないか?」
「ダメです!そんな言葉に惑わされないでください!」
「貴様は王室の……………」
「グレープです。魔王、貴方は間違っています。勝利だけを求め続けることは同時に自分を孤独にしていくこと、周りを敵に回すこと!それが辛く感じるのは貴方じゃないんですか!」
「黙れ小娘が。我はもう諦めた。どんなに勝利を追い求めようとも、共に笑い合える仲間はいない。我はそのことに悲しむこともできなくなったんだ。貴様が口を出すことではない!」
「そんなことありません!私は、出来ることなら貴方も幸せにしたい!」
〜TASイライラタイム〜
「そんなこと出来る訳がない。それを我が証明してやろう。この勇者を捻り潰し、貴様を絶望の底に叩き落としてやろう!」
ここでやっと魔王との戦闘が開始しました。今回のTAS最大のタイムロスです。いや、文字数ロスです。このロスを取り返すためにも魔王戦はとっとと終わらせようと思います。
では手始めに魔王についてご説明します。魔王ですが、攻撃の一部に状態異常がつきます。麻痺、火傷、毒だけでなくサイレントや神経痛による魔法、物理の禁止、更には即死属性も入っています。
状態異常そのものはグレープがターン終了時に確率で治してくれますが即死属性だけは回避したいところ。しかし乱数調整では攻撃パターンを調整できません。魔王の攻撃パターンは、通常攻撃→麻痺、火傷、毒→サイレント、神経痛→毒、サイレント、即死→通常攻撃→…………となっています。
なので、即死攻撃が来る可能性のある4発目だけオルガに攻撃を吸わせ残りは魔法もしくはポーション投げで攻撃していくのが一番かと思います。
魔王は耐久もあります。体力は雑魚敵の600倍、防御力は1.3倍のためどうしても時間が掛かってしまいます。しかし、これが一瞬弱まる瞬間があります。それが、即死攻撃の直後です。即死攻撃は魔王本人の精神も削ってしまうので防御力が半分以下になります。なのでタイミングを見て攻撃増加ポーションを飲み、即死攻撃が来るターンでクリティカルを引いてHPを削ります。クリティカル自体はGOOD値の影響で乱数調整が簡単になるのですぐに引けます。
「見せてやろう、魔王の底力!」
通常攻撃が飛んできました(当たるとは言っていない)。そのためのGOOD値ですから。ちなみに魔王の攻撃は通常攻撃以外は全て必中です。しかし、通常攻撃はGOOD値の影響で98%で回避します。乱数調整するまでもありません。さらに、状態異常攻撃もGOOD値の影響で65%で状態異常を回避できます。
GOOD値半端ないって。
ほら、たった今飛んできた攻撃もただのダメージだけで済みました。この隙に攻撃増加ポーションを飲んでおきましょう。3本くらい。
「これで終わりだ!消えろ!」
あ、来ましたね即死攻撃。出番です。
団長?何やってんだよ!団長ァ!
オルガさん身代わりありがとうございます。
では次に魔王への攻撃をしていきたいと思います。魔王
「なんて声…………出してやがる、ライドォ!」
の主な弱点は光です。が、実は協力な炎魔法は光属性を合わせ
「俺は…………鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ……………!」
持っています。故に超火力の炎魔法を叩き込む事で魔王に大ダメージを与え
「こんくれぇなんてことはねぇ!」
ることができます。攻撃増加ポーションは魔法にも影響
「団員を守んのは俺の仕事だ!」
が出るので炎魔法を使えば魔王のHPをかなり削ぐことが
「いいから行くぞ!みんなが…………待ってんだ………………」
オルガがうるさいですね。
それはさておき炎魔法を使いましょう。数ある炎魔法の中でも最強の技『メラゾーマ』ですが、実はバグによって没となった真の最高火力炎魔法を撃つことができます。バグの方法ですが、少しややこしいので面倒くさい方はオルガが止まる辺りまで飛ばすことを推奨します。
まずメラゾーマを選択します。次に魔王の通常攻撃のタイミングに合わせてメラゾーマを放ちます。ちなみに魔王は即死攻撃の直後何もしないと定期的に通常攻撃を撃ってきます。と同時に2F以内にそのメラゾーマをキャンセルします。すると魔王の通常攻撃は無効化され、メラゾーマのPPも減ります。
次に防御増加ポーションと攻撃増加ポーションを調合し基礎能力増加ポーションを作ります。そしてまた魔王の攻撃に合わせて左手でメラゾーマを撃ちます。空いた右手はというと、先程作ったポーションがありますよね?それをメラゾーマを撃つタイミングと同時に捨てます。すると、文字化けした魔法が出てきます。この文字化けした魔法こそが真の最強魔法なのですが、これを正常に使うにはもう一手間必要です。
この魔法を仲間に、そうですね、グレープちゃんに撃つのは可哀想なので今にも止まりそうなオルガに撃っておきましょう。
「止まるんじゃねぇぞ…………」
これで真の最高火力炎魔法『今のはメラゾーマではない、メラだ』を使えるようになりました。この魔法は文字通り爆発的な火力を叩き出すことができます。試しに使ってみましょう。
「今のはメラゾーマではない、メラだ」
critical!114514ダメージ!
数字が汚いことはさておき、かなりの大ダメージを与えることができました。魔王のHPも残り2割ほどとなりましたね。ではトドメを指しましょう。先程と同じ手段で基礎能力増加ポーションを作りました。そしてそれを生き返ったオルガに持たせます。次に劇薬を用意します。この2つを混ぜ合わせると、『極龍の秘薬』という最高ランクのポーションを作ることができます。試しにオルガにやってもらいましょう。
「あぁ!わかったよ!」
オルガが2つのポーションを混ぜ始めます。うん、いい感じですね。え?なんでオルガにやらせたかって?そんなの決まってるじゃないですか。
『極龍の秘薬』は最高ランクのポーション。故にジョブ薬剤師のキャラしか調合できません。そして『極龍の秘薬』は調合失敗すると大爆発を起こします。
「止まるんじゃねぇぞ…………」
「止まるんじゃねぇぞ…………」
無事魔王を倒すことができました。計測終了のタイミングは先人にあやかって現実世界への帰還の瞬間とします。それまで魔王の最期を眺めるとしましょう。
「グアァアアァァア!!!」
「魔王の様子が…………?」
「くっ……………ハァ…………ハァ…………ついに、私を超える実力を持つ者に出会えた」
いやあなた調合失敗の爆発に巻き込まえて死んでるんですよ?
「勇者……………たしか、TASと言ったな」
名乗った覚えはありません。
「ありがとう…………」
魔王が塵となって光り輝く空に吸い込まれていきました。
「きっと…………魔王は心のどこかで自分を助けてくれる人を探していたのかも知れませんね……………TAS様……私達は、魔王を倒して本当に良かったのでしょうか。こんな簡単に人の命を奪って…………良かったのでしょうか………………」
何度も命を奪われてるオルガには触れないんですね。
「とりあえず、王宮に戻りましょうか」
「そうか…………そんなことがあったのか。彼は、初めは決して強い男では無かった。修行や練習に明け暮れて誰とも関わらない日々。彼にとって、言葉も伝わらない魔物達は最高の仲間だったのかも知れん」
なんだ、ただの陰キャか。
「王様…………私は一体どうすれば」
言っておきますけどこの感動的なシーンもTASイライラタイムに入りますからね。
「とりあえずTAS君、君には感謝している。君の物語は、この大地に永遠に刻まれるだろう。今日は疲れただろう、ゆっくり休みなさい」
王様が部屋から出ましたね。あと少しです。
「あの……………もしよかったら、このあと私の部屋に来てください」
ここで行動可能になります。ではさっさと行って終わらせましょう。現実世界に。魔王を倒したことで現実世界に戻る条件は満たしました。
え?どこにそんな方法があるのかって?まぁ、ちょっと見てて下さい。オルガに石化魔法をかけてみましょう。
「お〜い、どうしたんだ〜い?」
このセリフで察した人もいるかと思いますが、蒼井翔太に現実世界に連れてってもらおうと思います。『時操れるなら時空も操れんだろ理論』です。
「よ〜し、任せて!」
「さぁ、捕まって!」
ほぉ〜しぃ〜きぃらきぃ〜ら。
現実世界に帰還しました。ここで計測終了とします。
今回の記録は10633文字(空白・改行を含まない場合)。日本記録11082文字を僅かに上回る数値です。しかし、世界記録9965文字には遠く及びませんでした。敗因としては、オルガにサイレント魔法をかけるのを忘れてしまったことでしょうか。オルガがうるさくて無駄に文字数を稼いでしまいました。
さて、異世界TASいかがだったでしょうか?
私としては日本記録を更新できたことが非常に嬉しいです。が、世界記録の壁は厚いですね。10000文字を切ってくるとは思いませんでした。なので次回はもっと無駄を減らして世界記録の更新を目標にしていきたいと思います。もしかしたら各イベントで蒼井翔太をもっと活用していけば大幅に文字数を削れたかも知れませんね。
皆さんも是非、異世界TASに挑戦してみてください。それでは、まったのぉ〜う。
ブクマ、評価お願いします。マジで。
感想くれたら泣いて喜びます。お願いします。マジで。
「面白かった」だけでいいんで。マジで。