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それでいい。  作者: S。
4/7

にばんめ。


あれから私はすぐに前へと進んだ。

独りが怖くて

寂しくて耐えられなかった。


人を好きになることも怖くて

また裏切られて

消えていってしまうのも怖かったけど

私から人を好きになる事は出来なかった



アルバイト先の社員さんと毎日メールして

他愛のない会話をして楽しんでいた。

愚痴を聞いたり、言ったり。

彼氏がいた事を知っている社員さんには

別れたことを伝えた時

すぐに電話を鳴らしてくれた。

そんな優しい社員さんは私の5つ上だった。

私からしたら大人で、知らない世界が多い

色々勉強にもなる社員さんに

少しずつ心を開いたのは…

私が彼と別れてフラッシュバックが激しくて

辛いと泣いた時だった。


今どこ?ってメールが来た時

家ですよ。と答えた。

仕事帰りの社員さんが家まで来てくれた事。

スーツの社員さんはいつも見ているのに

上着を着ている社員さんには少しドキドキした

我慢しなくていい。と言ってくれた時

ずっと我慢していた何かが溢れ出て

声を出して泣き叫んだ。

ぎゃんぎゃんと抱っこをせがむ赤ちゃんみたいに

泣いて泣いて…困らせてしまった。


ぽんぽん。と頭を撫でてくれた。

背中をよしよし。とさすってくれた

何も言わずただ隣に居てくれた事が

嬉しくて…甘えてしまった。



すいません。と一言謝った

スーツをびしょびしょに濡らしてしまったし

ティッシュを大量に使ってしまった…

それでも社員さんはニコリと笑って

細く骨張った指で私の涙を拭ってくれた…

そんな社員さんに言われた言葉は

今でも覚えているよ?

優しい瞳をして優しく微笑んで言ってくれたね



好きな人が泣いていたら隣にいたいなって思ったし

心にその彼が居るなら無理に忘れようと

しなくていいから、我慢だけはしないで

泣きたい時は呼んでほしい。

隣に居て欲しくないなら電話して

泣き終わるまでずっと待ってるから。



そんな社員さんに私は惹かれました。

彼と別れて3ヶ月。

社員さんと付き合った時も心にはまだ彼がいた。

それでも社員さんはそれを受け止めてくれた…

我慢しなくていいんだよ。と

言ってくれた社員さんの言葉に甘えてしまった私を

最低だと罵ってくれても構わない。



付き合って2ヶ月経ってからさよならをしたのは

私からだったね。彼がやっぱり忘れられなかった

それと大人すぎる社員さんに着いていくのが

17の私には精一杯でした…。



17の私と23の社員さん。

私にとってはすごく素敵すぎる社員さんで

すごくすごく…大人思考で

私にはもったいない。



ねぇ、社員さんが私に言ってくれた

あの言葉を覚えていますか?


辛くて、辛くてどうしようもない時は

我慢せずに思いのままに。

泣きたいなら泣く

怒りたいなら怒る

楽しい時はたくさん笑えばいい

自分の気持ちに素直になるのが

幸せになる秘訣だよ。



そう、私に言ってくれたこの言葉を胸に

私は感情の出し方を思い出した気がするんだよ



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