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それでいい。  作者: S。
3/7

いちばんめ。


初めて彼からの別れ話は辛かった。

受話器の向こうで聞こえる女性の声と

彼の笑い声。

そんな中で別れようと言われた事に

ただ泣く事しか出来なかった。

直接話し合おう。と言ったけど

男はズルいよね?

1つ決心したらもうそれしか言わないんだもの。


あの時は自殺を考えて踏切へと立っていたけど

死ねなかったのは彼から電話が鳴ったから

もしかしたら。って淡い期待をしたけど

期待は泡へと消えた。

その代わり残ったモノは左手首の傷。


1ヶ月半、彼からの連絡もないまま

学校は冬休みで会いたくても会えない

一目見ることすら出来ない期間は

社畜の様にアルバイトして

働いて働いて忘れようと考えた。


自分の部屋に入れば彼との写真や

お揃いのモノ。

別れる前に買ったばかりの色違いのマフラー

これを買う時には別れる事考えていた。

そう聞いた時は1人で浮かれていた自分が

バカだと思えたんだよ。


知らない間にしていたホスト。

彼の携帯代を払ったのは私。

彼との連絡が途絶えるのは嫌だったから

お金を貸してくれ。と言ってくれているのだと

思っていたのに…女の子と連絡する為。

少し彼から離れたこの1ヶ月半は

私にとっても良い期間なのかもしれない。


私が処分するのはなんだかやるせなくて

紙袋に思い出の品を全て詰め込んで

彼の家まで持っていた。

これでお終いにしよう。

ただ、会ってしまうと求めてしまいそうで

怖かった…ドキドキして、緊張して

彼の家路を歩くのは

これで最後だと思ったらどこか悲しくなった…


今日で卒業するね。

そう言った私を抱き締めたのは彼で

もう一度チャンスをくれ。と言った彼に

私ってバカだよね…

一から始めよ?って言ったのは

きっと本心だ。


当たり前になっていた約4年間付き合った

私たちが一から始める…

それはやっぱり難しかった。

私が我慢すればもう一度昔みたいに…と

願ったのがいけなかったの?

チャンスをくれ。と言った最愛の彼の言葉を

信じたのがダメだっの?

だって…信じていたから…信じたかったから

私に全てを捧げてくれた彼に

全てを捧げたかった。



でもそれが全て重荷だったんだよね

縛ってしまっていた彼の自由を解き放てるには

たった一言、私が『もう大丈夫』と言うだけだったのにね


約4年間。私の高校生活は

あなたとの思い出しかありません。

ねぇ?私と居て幸せでしたか?

私は、とてもとても、幸せでした。



いつか、を2人で作った物語は覚えていますか?


いつか、小さなアパートで2人で過ごして

いつか、2人の思い出たくさんにした後

いつか、2人の間に子供が出来て

少し狭いね。なんて笑って過ごすの

そんないつかはお前と、俺の夢。

いつか、叶えような。


と、言ってくれた言葉は

今でも私にとって忘れられない思い出です。



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