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魔獣の進化と人種

徐々に読んでくれる方が増えてきました。

ありがたいことです。では続きをどうぞ。

あれから俺とラバートは城に戻りビッググリズリーを解体し、調理を始めた。

と、言ってもラバートが食事しないため調味料の類いはまるで無くそこらにある木の枝から作った木串に刺して焼くだけの男料理だったが…


「うまっ!!なんだこれ滅茶苦茶美味いぞ!」


「魔獣の肉は総じて美味い、魔力による変質なのか何故か魔力が高い魔獣程美味いものが多い。普通の動物に比べ身が締まっているのも理由の一つだろう」


理屈はよく解らないが、とラバートは説明してくれた。

そういうものかと適当に納得し、食事を続ける。結構な量を食べ満足したので、俺は魔獣について聞いてみる。


「さっき狩りの時魔獣に進化って言ってたろ?一体どういう事なんだ?」


「ふむ、進化についてか…魔力があれば誰でも魔法を使うことが出来るとは説明したな?人間…いや、人種ひとしゅは元々魔力を持った状態で生まれてくる。種族による過多や上限にはそれぞれ違いはあれど、基本的には魔力を持って生まれるのは変わらん。」


「ふむふむ」


「しかし、普通の動物はそれとは異なり魔力を持たず生まれてくる。故に、一定の魔力を蓄えた際、魔力を持ち魔法を使う為に身体がそれに併せて変質するのだ。」


「ん?魔力がないのに魔力を蓄えられるのか?どうやって?」


「簡単に言えば食事だ。自然に存在する植物には魔力を蓄える性質を持ったものがある。草食のものや小動物がそれらを取り込み魔力を蓄える、それらを大型の動物が取り込み魔力を蓄える。といった具合に魔力を持ったものを喰らうことで魔力を蓄える、そして魔力を一定以上蓄えると身体が変質し魔獣となる。因みに、魔獣同士で番、子が生まれてくる時は魔獣として生まれてくる。」


「なる程な…ん?ってことは人間は魔獣として進化したものってことか?」


「まぁ…極論ではあるが元々の動物から魔力を蓄え今の人間に進化した、とも言えるな」


「ふむふむ…で、さっきは説明の最中だから流したんだが人種ひとしゅって言ってたよな?種族によって魔力の過多があるって、人間以外の種族が居るのか?」


実は説明の最中からずっと気になってた。魔法がある様なファンタジー世界なら異世界定番のアレ・・が期待出来る。


「ふむ、人間以外にも魔力は少ないが総じて身体能力が非常に高い獣人、魔力が多いがやや身体能力に劣るエルフ、力強く器用なものが多いが小柄なドワーフ、魔力が多くイタズラ好きだが非常に小さく力は弱い妖精、魔力や身体能力が非常に高いが繁殖能力に乏しい魔族、と様々な種族が居る。まぁ…魔族に関してはこの大陸には居らんし、かつての戦争以来他の種族との交友を絶っているからそうそう関わらんだろう。」


…キター!!いゃ、ぬか喜びはダメだ…しっかりと確認しなくては!

魔族、戦争等不穏当な単語が聞こえたがそれよりも俺には大事な事がある!


「ラ、ラバートさん…」


「な、なんだ急に敬語など使いおって…」


俺の態度に不審感を抱いたのだろう、骸骨の癖に心なしか引き攣っている様に見える。


「じ、獣人なんだが…どんな特徴があるんだ?…こう、見た目的に!」


最後はちょっと興奮を押さえられんかった。


「じ、獣人か…ほとんど人間と変わらん、耳やしっぽがついているのと多少爪の形状が違う位か。種族ごとに耳やしっぽ、爪の形状は異なるようだが…」


ラバートは俺のテンションに引きながらも答えてくれた。

キター!!ラバートに引かれようがどうでも良いとばかりに小躍りしながら喜ぶ。

だって、猫耳娘や犬耳娘、更にはリアルバニーが拝めるんだよ!

この時、俺は男の獣人のことをすっぱり忘れていたのだが…テンションが高まり過ぎた俺には仕方なかったのかもしれない。


「よ、喜んでいるところ悪いがしばらくは会えんぞ。」


あまりのテンションに完全に引きながらもラバートが俺に告げる。


「!?何故だ!」


思わず叫ぶ俺。


「そもそもこの未開の森には危険な魔獣が多く生息するため人は滅多に近付かん。森の浅いところはまだしも、このような奥地までは間違いなく来ない。森を抜けようにもぬしはまだ魔法も覚えておらんし、間違いなく魔獣の餌になるのがオチだ。」


ラバートの言葉に絶望する俺は床に手をつき項垂れる。


「まぁ、魔法を覚えて力を付ければ自力で森の外に出ることも可能だろう。しばらくは我慢するのだな。」


俺のあまりの落ち込み様にラバートがフォローをくれる。


「とりあえず今日は休め、色々あって疲れたろう」


と言って空いている部屋に案内してくれた。


「この部屋を使うといい」


案内されたのは2階の一室、10畳程の広さにベッド、壁際には本棚と机が並んでいる。調度品としてタンス、小さなテーブルに一人掛けのソファーまである。

一人暮らしする筈だったアパートの部屋より断然広い上に上等な家具類。超贅沢だ。


「こんな部屋使わせてもらって良いのか?」


思わず聞いてしまう。


「構わん。では、また明日だ。おやすみ」


そう言うとラバートは部屋をあとにする。とりあえずベッドにダイブし一日を振り返る。

色々あったがまずは明日からの魔法の修練だ。

俺はいつか帰る元の世界に思いを馳せながら眠りにつくのだった。

ご意見、感想、誤字脱字報告等お待ちしています。


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