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九話 決勝と勝者

「決勝を始めます。エレーヌさんとシュリーさんは、サークルの中に入ってください。」


 このクラスの現最強を決めるトーナメントも終わりを迎えようとしている。


「シュリーさん、手加減はなしでお願いしますね。」

「えっと、お手柔らかにお願いします。」

「二人ともいいですね?じゃあ、始めてください。」


 シュリーは右足を引いて構えた。二人は睨み合い一分が過ぎた。

 二人の間を風が過ぎ、どちらともなく走り出した。

 剣同士がぶつかる寸前、シュリーが剣をくぐり抜けエレーヌの懐へ入った。


「そう来ましたか。」

「別にこれは避けられるでしょう?」

「勿論」


 エレーヌは一歩下がり攻撃範囲からでて、そのまま地面を蹴り突っ込んだ。

 シュリーは避けたがダメージが入ったらしいくシールドが一欠片落ちている。


「あ、当たっちゃった?」

「どんどん行きますわよ!」

「もう、待ってよ。」


 その後も何度か打ち合いがあり、両者ともにシールドが壊れそうになっている。


「試合はこうでなくてはね。あと、一発ずつくらいかしら?」

「そうみたい。」


 それぞれ剣を持ち直して構えた。

 「キン」と剣同士が何度もぶつかり合った結果、シュリーのシールドが壊れ、粉々となってしまった。しかし、その後エレーヌのシールドも壊れた。


「そこまで!勝者はエレーヌだ。それじゃあ、動いた後はストレッチが大切だから、全員広がれ!」


 全員ストレッチを軽くした。


「じゃあ、今日はここまでにするが、エレーヌは今週末にある城のお披露目会があるのだが、それにクラス代表の一人として出てもらう。毎年恒例なのだが、クラスの最初のこの授業で一番になった人が城のお披露目会に出席する権利が得られる。このお披露目会はみんなと同じ中等部に入る年の貴族のご子息やご令嬢のお披露目も兼ねているから、粗相をしないようにしてもらいたい。まあ、学校では関係ないがな。ということで、解散!教室に戻り帰る支度をしていてくれ。」


 生徒たちは、教室に戻りフレイ先生が来るのを待っていた。


「セシリア。どうだったそっちのグループ。」

「うーんと、ずっと基礎訓練していただけだよ。シュリーの方は試合していたよね?」

「うん。今週末のお城であるお披露目会に出られる人を決めていたの。」

「えー。すごい一般人としては何としても行きたい行事だよ!だれになった?」

「エレーヌに決まったよ。私とエレーヌが最後に戦ったけど、負けちゃった。」

「シュリーって朝とかも練習しているのに?」

「まあね。でもしょうがないよ。」


 フレイ先生が来て連絡をしてから生徒たちは解散する。



 そしてまた一日が終わった。

全文改稿終了です。


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