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四話 入学

「セシリア。玄関にクラス発表の紙張ってあるよ!」

「本当だ!急ごう!そういえば、紙の前にいっぱい生徒がいるけど、30人ずつの6クラスだっけ?結構いるよね。 」

「人沢山いるね。この時間失敗したね。少し順番待とうか。」


 クラス発表の紙は、二枚ありその両方に、20人ずつくらい見ていた。


「あっ、あった!シュリー、あったよ!5組のとこに私達の名前あったよ!」

「本当だ。じゃあ、教室行こう!」


 教室までは新入生が迷わないように玄関にあらかじめ魔方陣が書いてある。そこには赤い髪の毛をした、30代前半頃の先生がいて陣に生徒を乗せて詠唱していた。


「おはようございます。5組のシュリーです。5組の教室への魔方陣はこちらですか?」

「おはようございます。こちらですよ。私は担任のフレイです。」

「よろしくお願いします。」

「こちらの魔方陣に乗ってください。転送します。」

「「はい!」」


 二人が魔方陣に乗るとフレイ先生が詠唱した。すると、次の瞬間には中等部1年5組と書かれた教室の前に立っていた。


「もうほとんどいるね。席は決まっているのかな?」

「セシリア、黒板に張ってあるよ。ほら、あそこに。」

「本当だ。私達は、窓側だね。」

「ねえセシリア、フリーズドラゴンがもう一人いるよ。」

「本当だ!」


 教室にいるドラゴン達の大きさは机より小さくなっていた。そんな中一頭のフリーズドラゴンがこちらを見ていた。会釈をしてきたのでこちらも会釈を返していると扉が開き生徒が教室に入ってきた。


「どんどん入ってくるね。シュリー、式が始まる時間って8時半からだったよね。」

「そうだよ。でも、あと一組で全員集まるよ。」


 話しているとまた扉が開いて先生が最後の一組を連れて一緒に入ってきた。


「みなさん。おはようございます。この教室にいるメンバーは中等部の3年間一緒になります。式はこのスクリーンで校長先生のお話を聞きますのでそれまで待っていてください。」


 フレイ先生が魔法で窓際にスクリーンを出して、カーテンを閉めた。



「みなさん。おはようございます。校長のウェラルドです。みなさんも知っての通り、この学校は貴族や平民ということは関係ありません。ですので、名前のみで呼びましょう。校則を破ったかたは基本的に退学になります。二年生のときに大陸の方に行き低級の魔物と戦います。三年生では進路を決めます。成績上位者には高等部に行く権利が与えられます。沢山心配することがあると思いますが、担任の先生にすぐに相談してくださいね。……それではみなさん学校生活を楽しんでください!」


 校長先生によくありがちな長い話では無く、すぐに終わってしまった。

 おそらく一番肝心なことは担任が直接伝えるのであろう。


「それでは次に自己紹介をします。名前だけでよろしいですからね。では、廊下側の前の人からお願いします。」

「はい!私は、エレーヌと申します。よろしくお願いします!」

………………

「私はシュリーです。宜しくお願いします。」

「私はセシリアです。よろしく!」

………………

「僕はアベルです。よろしく。」


 アベルはシュリーの方を見て微笑みながら、自己紹介をした。


『シュリー、校門で会った人だよ。』

「そういえば。」

「シュリーあったことあるの?」

「昨日の校門前でね。」


 その後は、三人ほどあいさつをした。


「はい。それでは、皆さんには明日から使う教科書と配布物を配ります。」


 フレイ先生は手を教卓にかざし呪文を詠唱した。

 すると、教卓の上に魔方陣が出てきてその上に教科書や小冊子などが現れた。


「それでは一人ずつ前に出てきてください。……」


「今配ったもので教科書は授業に必要なものです。その授業があるたびに持ってきて下さい。小冊子は学校の決まりや校舎の案内などが書いてありますのでしっかり読んでおいてください。その他に学生証が入っています。常に持ち歩いてください。無くした場合は再発行にいくらかいただくので覚悟していてください。次に鍵を渡しましたがまだ使わないのでそのままにしておいて下さい。部屋の鍵と一緒に保管をしておくとよいでしょう。プリントも配りましたが、明日からの今月の時間割と必要な教科書が書いてあります。…では、案内をしながら玄関まで行きます。全て片づけて移動できる準備をしてください。」


 その後、一時間以上かけて案内をしたために全員が疲れているようだった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「あー疲れた。あんなに大きかったなんて。シュリーは…大丈夫そうだね。」

「もちろん。あのくらいなら平気だよ。」

「そっかー。いいなー。」

『まあ、シュリーは毎日修練しているからな。』


 どこからかお腹の音が盛大に聞こえたと思ったらセシリアの顔が赤くなった。


「セシリア、お腹空いたならもう食堂に行く?」

「いい?ごめんね。」


 その後、二人は食堂に行き明日の準備をして寝たのであった。




そうして、また一日が過ぎていく…………

読んでくださりありがとうございます。

次の話も読んで欲しいです。

まだまだ、序盤なので頑張ります!

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