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 自分は刑部 正義。幼い頃にヒーロー番組を見て、将来の夢は正義の味方になる事だった。

 悪は居る!平気で毒牙にかける悪人が!それで刑事になったのだが・・・警察は、自分の正義とは程遠かった。

 一般人には強く、権力者には弱い・・・お偉いさん関連の捜査が上からストップが入る。逮捕できてもなぜこんな軽い刑なんだ?という事もある。組織や法律は権力者と加害者の味方である。

 警察には法を順守するというのがあるがどうしても納得できない・・・とても刑事を続けてられなかった。

 自分がやらなくては!。と考えた自分は警察を辞めて、悪人を狩る事に決めた。

 では、どうやって悪人を捜す?。SNS。いや、ネットでは警察のサイ科に筒抜けになってしまうだろう。

 アナログな方法ならいけるんじゃないだろうか?・・・・・・そうだ!何でも屋としてSNSで困っている人を探して、そこから悪人殺しの依頼にすればいいのか!、と。

 そして、警察を辞めて大体何でも屋というのを始めたのだ。

 「こんにちは、エリーさんでしょうか?」

 昼間の公園でSNSのYで依頼してくれた。エリーさんであろうベンチに座っている若い女性に声を掛ける。

 「えっ!、はい、こ、こんにちは・・・」

 エリーさんは怯えたような感じに挨拶を返してくれる。

 「隣、よろしいですか?」

 「は、はい・・・」

 エリーさんの隣に座る。

 「あの・・・何とお呼びすればいいんでしょうか?・・・何でも屋さん・・・でしょうか?」

 「はい、それで構いませんよ。それで、ご依頼は何でしょうか?」

 「そ、そのぅ・・・何でも屋さんって守ってもくれるんでしょうか?・・・」

 「ええ、お受けしますよ。何かご事情がおありで?」

 「はい・・・実は、ストーカーにあってまして・・・」

 エリーさんはみるみる青い顔になる。

 「お付き合いしていたのですか?それと、今見える範囲にそのストーカーは居ますか?」

 「・・・いえ。たぶん、居ない・・・と、思います。警察に相談をしたので・・・」

 「ほう、何か気になる事があるのですか?」

 「その・・・最近あった事件・・・知ってますか?女性店員さんの・・・」

 それを聞いて思い出す。女性店員がストーカーに殺されてしまったという事件を。

 「ああ、ありましたね」

 「最近、働いているお店に・・・来るんです」

 「警察には伝えたのですか?」

 「はい・・・警察に伝えても。ただ買い物に来てるだけなのでは?、と」

 そうだった。事件とかに発展しないと働かないのが普通だった。

 「まあ、税金で食ってる連中なんて当てになりませんからね」

 エリーさんを笑わせようと警察をディスる。

 「フフッ!あ、・・・いえ、まったく役に立たないわけではないので・・・」

 優しい娘だなと思う。

 「(ああ、そのストーカーは真っ黒な悪人だ)」

 上着に入れてある仮面。リンフォンから自分の脳に直接声がする。

 「提案なんですがそのストーカーを殺す依頼にしませんか?」

 「えっ!・・・でも、それは・・・」

 否定されれば冗談ですという所だが、躊躇するという事は殺そうと思った事があるのだろう。

 「ずっと私を雇う訳にはいかないでしょう?」

 「それは・・・そうですけど・・・・・・」

 「大丈夫です。エリーさんに疑いが向かないようにしますから」

 「・・・・・・少し考えさせてください」

 「ええ、ご連絡お待ちしております」

 エリーさんはベンチから立ち上がり公園から出て行く。


 2日後 昼のファミレス

 「前のお話・・・・・・お願いします」

 エリーさんから連絡があり、目立たない角の席。開口一番躊躇なく言い放つエリーさん。

 「何かあったんですか?」

 「・・・・・・これを」

 エリーさんから紙を受け取って読む。

 エロ犬戻って来い、動画を配信するぞ。と書いてある。

 「これは・・・また。酷い脅しですね」

 「・・・・・・・・お願いします」

 顔を紅くし目に涙を浮かべ、俯きながら言うエリーさん。

 「(リンフォン。エリーさんの過去を見てるか?)」脳内で仮面のリンフォンに話かける。

 「(前にも見たが、正義が怒りそうな内容だ。詳しく聞きたいか?)」

 「(軽く聞きたい)」

 エロ犬で何となく察しが付くが聞く。

 「(そうだな・・・・・・飲み物に薬盛られて昏睡強姦。からのエリーが好意な男に撮った強姦動画を見せる。で、脅されての性的調教だな。最後はエリーのスマホから好意な男への交尾生配信。怒ったエリーが逃げたって感じ)」

 「(そんな事する奴が本当に居るのか!!)」

 怒りで奥歯をギリッ、と強く噛んで音がでる。

 「どうかしましたか?」エリーさんが心配そうにしている。

 「いえ、分かりました。殺りましょう」

 平静を装う。

 「それで・・・お金は、いくら位でしょうか?」

 「300万と言いたいところですが。100万で。頭金10万円、後で90万、90万は就職されてからでいいですよ」

 「えっ、そんなに安くていいんですか?」

 実を言うとお金は二の次なのである。

 「ええ、ターゲットの写真と名前。知っていれば住所を教えてください」

 エリーさんからターゲットの情報を聞く。


 ターゲットの名前は御堂 恭哉。エリーさんと同じだった学校の先輩で髪は金髪のチャラそうな奴だ。

 調べてみると、警視庁長官の次男で父親の隠蔽工作で好き勝手やっているらしい。エリーさんの訴えも揉み消されていた。

 「(フッフッフ、俺のいい栄養になりそうだ)」

 リンフォンが嬉しそうに呟く。

 頭金を持ってきてくれたエリーさんに決行日、時間を伝え、念の為にアリバイを作るように伝える。

 「よし、行こう」

 

 高級タワーマンション前

 スーツに手袋、リンフォン仮面を顔に付けてマンションの玄関扉の前に居る。

 「凄いな。学生で高級タワマン暮らしとは」 

 「(何か良からぬ事をやってるんじゃないか?)」

 玄関扉のタッチパネルに近ずく。

 「(リンフォン頼む)」

 「(オーライ)」

 リンフォンがタッチパネルに干渉し自動扉が開く。

 「お帰りなさいませ」

 守衛室から声が掛かる。

 「ああ、どうも、お疲れ様です」

 なぜ仮面を被った変質者が止められないか説明しよう。

 リンフォン。この仮面は色々な能力を持っている。認識変換、ハッキング、身体強化、魔術、とチート能力満載である。今はこのタワマンの住人の顔をに見えるようにしている。

 「(部屋は503か)」

 エレベーターに乗り50階のボタンを押す。50階に着き503号室前に行く。

 カチャッ、と鍵が開く音がする。

 「(開けたぞ。さあ、食事の時間だ!)」リンフォンは待ちきれないらしい。

 仮面の認識変化を解いてから音が出ないようにドアを少し開けて見る。

 通路は暗く、足音をたてずに中に入る。近くのドアを音がたたないように少し開けて見る。

 「勉強部屋か?」

 部屋の中に入りパソコンを起動する。

 「(何かするのか?)」

 「エリーさんの動画を消しておかないと」

 当然パスワードがいる。

 「(まかせろ・・・・・・おう・・・こりゃ凄いな)」

 「簡単に内容を聞かせてくれ」

 「(複数の女との交尾記録を配信して金儲けしてる)」

 「・・・とっとと地獄の苦しみを味あわせてやろう」

 「(お、エリーの動画はまだ配信してないな)」

 「ネットにある動画とパソコンとスマホ。バックアップのデータを全部消してくれ」

 「(ダウンロードされた動画も消しとく)」

 「頼む」

 勉強部屋?をひととうり見てUSBなどのバックアップが無いことを確認し、部屋を出て次の部屋のドアの前へ。

 また音をたてづにドアを少し開けて見る。

 灯りが点いた部屋でメイド服を着た女性が御堂 恭哉の背後から首をナイフで掻っ切る所だった!。

 キィッと、驚いてドアを押して音を出してしまった!。

 「しまった!」

 次の瞬間にメイドさんはドアを開きナイフで自分の喉を狙って刺してくる。

 「チィッ!」

 舌打ちしながら左に避けるとメイドさんは素早くナイフを逆手に追撃してくる。

 「(バク転でナイフを蹴れ)」

 「OK」

 バク転でメイドさんの手を蹴りナイフを手から飛ばす。

 「・・・・・・初めてです。二撃目で仕留められなかったのは」

 メイドさんはそう言うとスカートの横側に手を入れて太ももに巻いてあるナイフホルダーから1本取る。

 「(ここから魂は喰えるか?)」

 自分もサバイバルナイフ構える。

 「(いや、近づかないと無理だ)」

 メイドさんがナイフを投げてきた!

 「戦うしかないな!」

 寸でのところで投げナイフをかわしメイドさんに接近し首を狙う。

 メイドさんは「いい動きです」と、いつの間にか持っていたナイフで受け流された。

 卑怯だが魔術を使わせてもらう。

 「吹き飛べ!」手から突風を放つ。

 「!!」メイドさんは驚き玄関扉まで吹き飛ばされる。

 「うっ!」身体を強く打ち付けて気絶したようだ。

 「止めを刺しておくか」

 気絶したメイドさんに近づく。

 暗くてよく見えないがかなりの美人だと分かる。

 「(いや、やめておけ)」

 「なぜ?」

 「(今は一人分しか食べられん)」

 「なるほど」一応メイドさんの胸の谷間とスカートの中のナイフを回収しておく。

 「(ふむ、紫か)

 「・・・・・・・・・・///」

 御堂 恭哉の遺体と魂がある部屋に行く。

 「(フフフ、では、頂こう)」

 フワフワと浮いていた黒い魂がリンフォンに取り込まれる。

 「(美味!美味!!汚れた魂はうまいのう!!)」

 「幸せそうでなにより。よし、帰るか」

 部屋を出て玄関に向かおうとしたら・・・メイドさんが角待ちをし、凄く怖い形相で立っていた!!

 「(化け物だな)」

 メイドさんの掌底を胸にくらう。

 「ぐっ!がは!」苦しみながら開いている窓の所まで後退する。

 「(な、なんだ?この体の中の痛みは?臓器が傷つけられた?)」

 「(あれじゃないか?ハッケイ?とかいうやつ)」

 「まともに入って死なないなんて驚きです。次で仕留めます!」

 メイドさんが迫ってくる。

 「(仕方ない!ベランダから逃げる!)」

 開いた窓から出て50階のベランダから飛び降りる。

 「おおおお!」落ちていく。

 「(これからどうするんだ?)」

 「こうする!」

 地面側に両手突き出して突風魔術を出し続ける。

 「(気分は鉄男だな)」

 コンクリートにゆっくり着地し急いで逃げる。


 メイド視点

 仮面を被った男がベランダから飛び降りた。念の為下を見てみる。

 「この高さから落ちて死なない。何て事は・・・」

 エプロンのポケットから特殊な端末を出して処理班に連絡する。

 「あの突風は何だったのでしょうか?」

 

 2時間後 六道会 暗殺部 九龍会合室

 メイド服からチーパオに着替えてから会合室の扉をノックする。

 「どうぞ」

 主龍リウの返事を聞き扉を開けて入る。

 「ただいま戻りました」右手の拳を左手で包む挨拶して言う。

 「ご苦労。座ってくれ」

 中には丸いテーブルがあり2人が円形に椅子に座っている。

 私は三龍だから時計周りに4つ目の空いてる椅子に座る。

 「どうしたの~三龍。浮かない顔して」

 人の機微に鋭い七龍が声をかけてくる。

 「目撃者・・・いえ、同業者に私の手で止めを刺せなかったんです。最後はマンションから飛び降りました」

 「えっ!三龍が殺しそこねるなんて初めてじゃない!?どんな奴だったの?」驚き、楽しそうに聞いてくる七龍。

 「仮面を被った不思議な術を使う男でした」

 「仮面を被った変態男ね!でも、残念。もう死んじゃってるんだもんね」

 がっかりした様子の七龍。

 リウの電話が鳴り、応答する。

 「ああ、分かった。・・・どうやらその仮面の男は生きてる。死体が見つからないそうだ」

 それを聞いて胸がドキドキしてしまいます。武者震いでしょうか?。

 「私も戦ってみたい!!」戦いが好きな七龍が騒ぎ出す。

 「いや、七龍は任務があるだろう」リウがなだめる。

 「ちぇ~」

 「リウ。お暇をもらいます」

 「ああ、しばらくは任務は無いだろうから好きに過ごしてくれ」

 私は席から立ち。リウに挨拶してから扉に向う。

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