わっ
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雷が近づくとわくわくする。他人からは変だと言われる。ピカッ! しばらくして、ゴロゴロゴロ。時間差の秒を数えてどのくらい離れているかを計算する。5秒以内になると ベランダに出て、雷を味わう。光と音の天然花火だ。バリバリバリ ガーン! 時には思ったより大きな音で飛び上がったりする。この驚きが楽しい。怖いもの見たさって奴だ。ジェットコースターと同じ感覚である。何と言っても無料なのがいい。遊園地はそこまでの交通費と入場料などがかかる。ベランダだから出来る。高い建築物がたくさんあるからここには多分落ちてこない。
平地なら危険だ。高い木から45度の角度で見上げてその淵でしゃがむ。雨ざらしの中 地面でしゃがむ。危険すぎる。雷は半径10Km以内ならどこにでも落ちる。たとえ高い木に落ちても、感電は免れない。
雷で遊んだ後はすっきりする。悩み事は何とかなる。やってみようか迷っている時は、やってみようと思えてくる。恐怖が背中を押す。生き延びた感が勇気を産む。恋愛のジェットコースター効果、いわゆる吊り橋効果だね。お金を掛けずに一歩踏み出せる。
恐怖と言えば心霊画像、ホラー映像だ。これも楽しめる。私の場合、少し人とは違う楽しみ方だ。もちろんホラー映像で飛び上がることが多々ある。ホラー映画を見た後、しばらくはちょっとした何でもない音で飛び上がる様になる。例えばごみ箱の中で潰したペットボトルが戻る時のポンと音。小さな音なのに、夜中、誰もいない、見ていない方向、恐怖を楽しんだ後等、条件が重なれば飛び上がるほど驚く。驚いた自分を笑ってしまうほどだ。
私の楽しみ方は、その心霊画像やホラー映像をどうやって作ったかを考える事である。今では高性能な加工技術が誰でも使えるようになった。適当なストーリーやナレーションをつければ誰でも本物っぽく作れる時代だ。高性能な加工技術がなくても映像の場合、アナログ式でも作れる。ナレーションが重要だ。手品でいうミスディレクションだ。人数、場所、時間などを思考誘導する。そしてカメラの振り戻しなどで、直前ではなかったものを写りこませる、幽霊役を作る、写真を壁に張り付かせる等だ。1Fで窓の外を歩いた映像を5fだと言う。3人で遊びに行ったと言い、白い服を着た4人目を見え隠れさせる等だ。
しかし 意味のないカメラ振りは作り込みがバレバレだ。例えば何かのパーティと言いながら主役や来場者を写すだけでなく、意味のない窓、テーブルの下、通路などを何度も映す。ここに映りますよ。UFOや宇宙人の映像なども同じだ。ビルの陰から出てくるのを待ち構えている。なぜ出てくる場所を知っていると言いたくなる。UFOが建物の陰に回っても、未確認生物が道路の角を曲がっても追いかけない、精巧に作りすぎると映画の様になり、ここまでよく作りこんだなぁって感心してしまう。
恐怖は驚かす方も驚かされる方も楽しい。「もぉびっくりしたじゃんか~」って笑い合える。なぜなら安心安全という前提があるからだ。安心安全がない場合は犯罪になる。そこが重要だ。
昨日より素敵な明日に出来ますように




