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プロローグ

ヘタレ気味の平和主義の主人公が北の黒電話…もとい某将軍様激似の父がおさめる軍事国の王子に転生したら面白くない?と思って…書いちゃいました。よろしくお願いします!

王座の間。

巨大な地図の前で父――ヴァルディミール・ヴォルグレフが、南の国境を指で叩いた。


「ここに、新たな防衛拠点を築く」


俺は思わず地図に顔を近づけた。

(ここに拠点を置くってことは……アルディナ王国への圧力になるし、物流も制限できる。下手すりゃ全面的な威嚇行為じゃん……)

気づけば口に出てた。


「……威嚇?」

父が眉を上げる。

「あ、いや、別に――」

「ほう、わかっているではないか」


横からユーリ参謀長が割り込む。

「さすが将軍様のご子息! まさか五歳で戦略的効果を口にするとは!」


やめろ、やる気満々みたいに言うな!

「違います、僕はただ……」

「謙虚さまで備えているとは!」

部下たちが拍手。なんでこうなる。



ーーー


「――なんで俺が、こんな国の王子をやってんだ?」

心の中でため息をつく。


元々俺は、日本に住むただの会社員――蓮司れんじ

争いごとは嫌いで、休日は家でゲーム三昧の平和主義者だった。

ある日、駅の階段で足を滑らせて――目を開けたら、この軍国主義国家ヴォルグラード王国の王子に転生していた。


父は“魔物戦争の英雄”と讃えられる将軍様。

初めて前世の記憶を思い出した瞬間、父のあまりの某北の国の将軍様似に叫びそうになった。こらえたけど。

母は“慈母”と呼ばれ国民から愛されるイリーナ妃。

そして、俺には諜報部所属のメイド・サーシャと、父の腹心である単純軍人のユーリ参謀長がいつもくっついてくる。


……俺の目標はただひとつ。

「なるべく争わず、平和に暮らしたい」


だが、俺の一言一言が、なぜか父とユーリに「攻めの姿勢」と誤解され、

今日も国はどんどん物騒な方向へ転がっていく――。


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