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【61万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-4 魔女と勇者少女、ついに邂逅!

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第529話 金曜に朝イチで超か◯や姫を観に行った疲れがまだ取れなくて、こんな短い話になっちゃった件

「かーっ、やっぱステラちゃん、いいなぁ……。

 いと、かわゆしっ♪」




 キンドラー魔術学校での特別講義を終えた初日の晩。

 私は早速、メガネ型の魔道具(何年か前のマジフト大会でソロアちゃんがライアとユティを隠し撮りした時に使った、アレね!)で撮影したステラちゃんの画像をデータ化し、写真としてプリントアウト、テーブルの上にずらっと並べ、ニヤニヤと眺めていた。




「(実はディケーさん、キンドラー魔術学校に居る間は知的な雰囲気を装うため、ずっとメガネをかけていたのです!)」




 ……まあ、隠し撮り用メガネなんだけども(ゲス顔)。

 ああ、制服姿のステラちゃん、放課後の部活でユニフォーム姿になったステラちゃん(ちなみにマジフト部)、休憩中にタオルで汗をぬぐうステラちゃん……はー、やっぱレジェグラの押しも押されぬ主人公だけあって、別格の可愛さだわあ……放課後、偶然に見せかけてマジフト部の練習風景を観察させてもらった甲斐があるってもんですよー。




「(ライアとユティももちろん可愛いんだけどお……ステラちゃんは別腹って言うかあ……)」




 基本的にRPGの主人公ってプレイヤーの分身として描かれるから、一言も台詞がなかったり、無個性だったりするんだけど……ステラちゃん(と、男主人公のアッシュくん)は、ちゃんと個性があるのを前提として描かれてたから、キャラ立ってたもんねえ……そりゃ仲間達も付いて行きますわ。




「(……っと、浮かれてる場合じゃなかった)」




 ーーー問題はここから。

 恐らく、この数年の後にステラちゃんは勇者少女として覚醒する……そして、邪教団が召喚した邪神と、仲間達と共に立ち向かう……はず。

 私がだいぶルートをいじっちゃったものだから、多少の誤差はあるかもしれないけど……。




「(問題は、ディケーの代わりに誰が悪役の代打を務めるコトになるのか? よね……)」




 ーーー本来のレジェグラの歴史だと……ディケーは魔女達を全滅させた後、自ら大魔女を名乗って邪教団を創立、次々と信徒を増やしていって……そして娘のライアとユティが18歳になった年、いよいよ異界から邪神を召喚して、世界の破壊に乗り出すんだけど……それを阻止せんと立ち塞がるのが、勇者少女のステラちゃんと仲間達なのよね、




「(でも、少なくとも、この世界では私がそんなコトさせなかったからなあ……ディケーの代わりに別の誰かが、邪神かそれに準ずる存在を召喚するとは思うけど……)」




 一体、誰がそれをやろうとしているのかが、未だに分からないからお手上げなのが、ね……。

 一応、この二年間で大公家の城内で働いてる人達にそれとなく探りを入れたり、大公家に近しい貴族連合のオジサマ達に遠回しに色々と聞いてみたりはしたけども……めぼしい成果なし!

 ミア姉様の予知通りなら、大公家の誰か……もしくは大公家に近しい貴族の誰かが邪教団の創立に関わってる……のよね? えー、マジで誰ー?




「(出来れば、芽が小さい内に摘んでおきたい……!)」




 そうすれば四年後、苦労せずに済むんだけどなあ……某七つのボールを集める漫画の人造人間編でも「三年後に人造人間が現れるなら、今のうちに作った科学者をやっつけちゃえば?」ってブ◯マも言ってたもんねえ。

 ……まあ、「そんな余計なことをしやがったら、てめえをぶっ殺すぞ! いいな!!」ってベ◯ータに反対されちゃったけどさ……。




「(……"世界の強制力"のような力が働いて、あえて邪教団に関する情報に辿り着けないよう、隠匿されている可能性も捨てきれない……!)」




 要は本来のレジェグラの展開通りになるよう、何か大きな力が働いて……私がそこに辿り着けないよう、邪魔してるワケね。

 何年も前に起きたデルハ大渓谷の異界のゲート事件といい、イレギュラーなイベントも次々と起こってるし……。




「(『先の展開がある程度分かってる』っていう、私の唯一の転生アドバンテージが、もう全然通用しない……)」




 だから、誰が邪教団を密かに創立させたのかも分からない……お手上げです!





『へいへい、お姉ちゃん。

 随分とマブい子の写真、いっぱい持ってんねえ』

「キラリちゃん」





 ーーーと、私がテーブルに並べたステラちゃんの写真を眺めながら、途方に暮れていると。

 ソロアちゃんとお風呂に入っていたキラリちゃんが先にお風呂から上がり、早々に私の肩にふわりと舞い降り、そのまま座ったのだった。




『へえ、なかなか良い感じの魔力オーラまとってる子だね。

 星妖精スターフェアリーもだけど、生まれつき星に愛された感じがするっていうか……』

「(おお、キラリちゃんにもステラちゃんが特別な子だって分かるんだわ)」





 星妖精はそういうのに敏感って聞くし……。

 キラリちゃん、レムリアちゃんが生まれる前にも色々と人間が分からないようなコトまで把握してたものね……もう十年近く一緒に居るけど、まだまだ未知の部分が多いと言うか……(何か最近は契約主の私の影響なのか、変なコト言う時がたまにあるけど……)。




『ディケーはこの子が気になるの?

 ユティが言ってた、ステラって子なんでしょ?

 どしたのさ、こんなにいっぱい写真撮っちゃって』

「うん、まあ、ね……」




 ……本当だったら、ステラちゃんは今頃、相棒の星妖精と一緒に居るはずだったんだけどなあ。

 歴史が変わっちゃったせいで、この時間軸のステラちゃんはどうやら、星妖精とはまだ出会えていないみたいで……。




「(離ればなれになってしまった、キラリちゃんの仲間を探す唯一の手掛かりを失ってしまった……申し訳ない……)」




 何やかんやでキラリちゃんと仮契約して随分と経つけど、まだ仲間を見つけてあげられていないものね……口にはしないけど、寂しいと思ってるはずだもの……。




「キラリちゃーん……ごめんねえ……」

『おっ、大丈夫か大丈夫か?

 ……急に謝って、どしちゃったの、ディケー?』

「何かもう、イロイロとね……」




 大量のステラちゃんの写真を眺めながら。

 自分の都合でレジェグラのストーリー展開をイロイロと変えてしまった弊害により、せっかくのキラリちゃんの仲間の手掛かりを失ってしまったコトに対してーーー非常に申し訳なく思う、ディケーさんなのでした……。

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