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【61万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-3 魔女ディケーは、おてんば公女殿下のお気に入り!?

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525/549

第525話 そんなコトあるかな? 邪教団の影(シャドウ)を追え!!

「でぃけたん、魔術学校で授業するんでしょ?

 すごーい、学校の先生みたい!」

「あはは。

 昔、塾の講師のバイトはやってたんだけどね……大人数に教えるのは初めてだから、ちょっと緊張しちゃうわあ……」

『ディケーって割と多芸だよねー』




 レムリアちゃんが持ってきてくれた紅茶に口を付け、キラリちゃんが持ってきてくれたクッキーをかじりながら。

 クロアちゃんとの鍛錬を終えた私は、お屋敷内に設けられた鍛錬場のすみっこに座り込んで、みんなとしばしのティータイムと相成った。

 魔力を消費すると、それなりにお腹が空くんですよ……。




「ん、アイスティー、おいしー」

『バッチェ冷えてるでしょ〜。

 今日はちょっと暑いからね』

「レムが淹れて冷やしといたんだよ、でぃけたん♪」

「えらいわね、レムリアちゃん」

「えへへ……」




 ヴィーナは本来、私の世界でいうところのアメリカンな雰囲気のある町なのでコーヒーの方が浸透していて、そっちが主流なのだけれど……レムリアちゃんはコーヒーが苦手だから、今日は紅茶なワケね(ちなみにナタリア様もコーヒーより紅茶派)。

 まだ小等部に入る前の歳なのに、イロイロとやってみたいお年頃みたいね、レムリアちゃんも……アクティブな性格なのはいいコトだわ。




「そう言えば、レムリアちゃん。

 普段はお屋敷でお勉強してるのよね?」

「そだよ。週に何回か先生達がおうちに来て、教えてくれるの。

 魔術の鍛錬とか運動はクロが教えてくれてるけど」

「そうなのね」




 私もここ最近はあんまりヴィーナの御領主家に連日詰めるコトもなくなって、冒険者としての活動の他にも公女殿下からいただいた領地の経営やら、首都への参勤さんきんやらで忙しかったから……そうか、レムリアちゃんは小等部に上がる前の基礎はおうちで学習してるのかあ……。

 ……まあ、私には私の大事な使命があるしね。




「(邪教団についての情報も今後、もっと探りを入れていかないと……)」




 ーーーだけど、なかなか尻尾が掴めないのよねえ。

 いえ、間違いなく首都トワシンで暗躍している……そんなかすかな気配は何となく感じるんだけど……それを認知させないよう、上手くカムフラージュしていると言うか……。




「(恐らく、認識阻害に似た系統の術式が用いられている……!)」




 "スター観測者ゲイザー"たる魔女すらもあざむくなんて……組織の中枢にかなりの術者が複数居ると見て、まず間違いなさそうね。

 コナン・ドイルの小説の名探偵シャーロック・ホームズも、ロンドンを裏で支配するモリアーティ教授の一味を追っていた時、こんな気分だったのかしら……。




「(レジェグラ本編の時間軸では、ディケーと娘のライアとユティが邪教団の中心メンバーで、他の幹部達や戦闘員は寄せ集め感あったけど……)」




 この時間軸ではディケーやライア、ユティは邪教団の設立には一切関わっていないし……じゃあ、どんなメンツが私達に代わって邪教団の設立を? ってハナシなのよね……ミア姉様からの手紙だと大公家、もしくはそれに近しい貴族が関わってるみたいだけど……。




「(そもそも、邪神を喚び出してどーすんの? って感じなのよね……破滅主義を唱えるカルト集団とかなのかしら?)」




 レジェグラ本編のディケーも、邪神を召還して世界の破壊を目論んでいた割には……どことなくだけど、誰かに自分の行いを止めてもらいたがっていた……そんなフシが見受けられた。

 ライアとユティは単に母親のディケーの思想を疑うコトなく、最後まで付いて行ってただけだったけど……心の中では、ディケーのやってるコトは間違ってるコトだって、分かってたんじゃないかな? 多分だけど。




「(うーん、何度もレジェグラをクリアして彼女達の最期を見て来た割には、私ってばストーリーやキャラへの解像度、ちょっと低いわね……)」




 ……それとも、あの頃とはだいぶ歳も取っちゃったから、感性が変わっただけなのかも?

 子供の頃に見た映画を大人になってから見ると、内容への見方が変わったりするもんねえ……。




「(いずれにしても、ミア姉様も姿を隠しながら邪教団の影を追っているし……私もこのまま公女殿下お気に入りの越境騎士を演じつつ、首都で内偵を続けるしかない……!)」




 少なくとも怪しそうな人達を事前にピックアップしておけば対処はしやすくなるし……いざと言う時は、公女殿下付きの騎士としての権限を使って拘束……そういう荒事あらごとも想定しておかないと……うんうん。




「……でぃけたん、何か難しそうな顔してるね?」

『最近こんな感じになるコト多いんだよね、ディケーは』

「あ……ちょっと考え事してただけなの。

 気にしないで、二人とも」

「そう?」




 星空を閉じ込めたような、キラキラの虹彩イリスがきらめくお目々で、レムリアちゃんが不思議そうに私を覗き込んでいたので。

 不安にならないよう頭を優しく撫でてあげると、レムリアちゃんはくすぐったそうに見をよじった。

 ……この感じ、ライアとユティが小さかった頃を思い出すわあ……もう私がこっちに転生して、9年も経っちゃったからね。




「レムリアちゃん、再来年には魔術学校に入るんだっけ」

「そうだよ、キンドラー魔術学校!

 ライアちゃんやユティちゃんとおんなじ学校なの」

「レムリアちゃんが後輩になったら、きっと二人も喜ぶでしょうね」




 そう、元気いっぱいに答えるレムリアちゃん。


 夢や希望に満ち溢れて、まさに人生これからって感じ……いいなあ。




「(……この笑顔を奪わせないためにも、私がしっかりしないと)」




 ーーーそのためにも。

 邪教団の手掛かりを探るのはもちろん、キンドラー魔術学校に編入した、レジェグラの主人公のステラちゃんと接触するのが先決よね。

 良好な関係を築ければ、3年後の戦いで共闘できるかもだし……何より、





「(私は、キンドラーの制服に身を包んだ14歳のステラちゃんを激写するチャンスを、みすみす逃すような女ではない……!)」





 撮って、撮って、撮って……撮りまくって、参ります!!!

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