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【60万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-3 魔女ディケーは、おてんば公女殿下のお気に入り!?

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第524話 魔女と幼女と星妖精のティータイム!

 ズ ズ ズ …… !!!





「ーーーどう、クロアちゃん?」

「おう、いーんじゃねーの?

 少なくとも、お嬢様学校のガキどもに舐められるコトはないだろ、その魔力オーラなら」




 キンドラー魔術学校での特別授業、迫る!

 今日は最終調整としてヴィーナの御領主家のお屋敷で、身内の中でも恐らく最強クラスの実力者であるクロアちゃんに、今の私の魔力チェックをしてもらってたんだけど……よっしゃ、これなら大丈夫そうね!




「(何せクロアちゃんは、別世界の魔女ディケーの直弟子にして養子、正式な魔女にしてディケー騎士団筆頭騎士だもの!)」




 私に対しても遠慮がないから、奇譚の無い意見が聞けるのはありがたいわあ……。




「こっちの世界のマスターはアタシの世界のマスターに比べて、何かお調子者っつーか抜けてるトコロがあっからよォ。

 爵位と領地が手に入って、浮かれるんじゃねーかと思ってたが……ちゃんと鍛錬は続けてるみてーじゃねーか」

「うっ、酷い言われよう……」




 ……別世界のソロアちゃんとは思えないくらい、口が悪くて男まさりなトコロもね!




「(そりゃ私だって、モノホンのディケーとは性格だいぶ違いますし、その辺はしゃーないと言いますかぁ……)」




 「小説家になっちゃおう」の転生系主人公って、大体そんな感じだったりしない? ……いや、私はナッチャオーシュじゃないけども!

 最初は転生したキャラになりきろうとするけど……時間が経つにつれて転生前の地の性格が出て、最終的には全然別人化しちゃう……みたいなパターンね。

 私も最初こそディケーっぽく振る舞おうとしたけど、早々に投げ出しちゃったからねえ……。




「どーよ、マスター。

 ちょいとアタシと、チャンバラでもやるか?

 少しは使えるようになったんだろ、剣」

「クロアちゃんと?」





 クロアちゃんと言えば魔力オーラブレードの使い手……無手を装うコトで相手を油断させ、すれ違い様にバッサリと一刀両断するのを、これまでに何度も見て来た。

 私の知る限り、隣国の魔竜王国ドラゴニアルウムの騎士団長のフランチェスカ様に比肩ひけんする剣の使い手なのは、疑いようもない……!




「もちろん、屋敷の中だしよ?

 ぶっ壊しでもしたら、ナタリアのねえさんがうるせーだろうしさ。

 あの"炎魔将殺し(アグバログスレイヤー)青生生魂アポイタカラ"ってのはナシな」




 あ、そっか……。

 あれは威力が半端ないからなあ……この前、いただいた領地の漁村にでっかいバケガニが出た時に使ったら、海を割るくらいの破壊力だったせいで地形がちょっと変わっちゃったりしたからなあ……。




「えっ、じゃあどうやってクロアちゃんとチャンバラすれば……?」

「いや、アンタも魔女なら魔力剣くらい形成できるだろ?」




 んんっ!?

 わ、私も魔力剣を……!?

 そ、そう言えば、試したコトなかった気が……。




「んだよ、マスター。

 これまで試したコトないって顔だな。

 要領としちゃ、術式の詠唱と同じだよ。

 あとはてのひらに常時固定して、振り回したり出し入れすりゃいい。

 ま、投擲とうてきもフツーにできるけどな」

「そ、そうなんだ……」




 術式の詠唱と同じ……それを掌に固定……か。

 確かに、今思うと……これまで結構な数の魔物や有害召喚獣、合成キメラ魔獣ビーストと戦ったけれど……術式は詠唱したら、即相手に撃ってたから、掌に固定して振り回したコトなかったかもしれない(そもそも愛用の杖をいつも握ってたし)。




「ほら、こうやんだよ」





 ズ ズ ズ ……。





「(綺麗……凝縮された魔力の刃って、間近で見ると息を呑むくらいに美しいのね……)」




 クロアちゃんが見せてくれた魔力剣の青白い刀身を見て、私は素直に感嘆する。

 昔、刀剣がモチーフのゲームに一時期ハマってて、国宝や重要文化財の日本刀を見学しに行ったりしたけど……クロアちゃんの魔力剣の美しさは、まさにあれらに勝るとも劣らない気がする。




「(実際に、多くの魔物の命を刈り取ってきたからーーー)」




 妖刀ーーー多くの日本刀が実際に戦場いくさばで何人もの人間の血を吸って来たように……クロアちゃんの魔力剣もまた、同じように多くの魔物を葬り、その血を浴びて、今の美しさにまで研磨されたんだわ……。




「マスターもやってみな?

 見ててやっからよ」

「え、ええ……よーし!」




 ……別世界とは言え、ディケーの弟子にできるのなら……こっちのディケーにだってできるはず!

 見とけよ、見とけよー!





****





「クロ、でぃけたん!

 休憩のおやつ持って来たよー♪」

『鍛錬はその辺にして、みんなで食べようよ』




 ーーーその後もクロアちゃんとの鍛錬を小一時間続け、そろそろ休憩に入ろうかなと思っていたタイミングで。

 ナタリア様の一人娘のレムリアちゃんがティートロリーに乗った紅茶を、星妖精スターフェアリーのキラリちゃんがカゴに入ったクッキーを、それぞれ鍛錬場に持ってきてくれた。




『二人に差し入れするって、レムリアが聞かなくてさ』

「だって、レムがお紅茶、持っていきたかったんだもーん」

『(ティーセットが)壊れるなあ、って言ったんだけどねえ……言い出したら聞かないトコロ、ナタリアにそっくりだよー』

「そーかなー?」




 うーん、二人ともすっかり仲良しさんねえ。




「んじゃ、今日はこの辺でキリよく終わっとくか。

 ……さっきの感覚を忘れんなよ、マスター。

 慣れれば、頭で思い浮かべるよりも早く刃を出し入れできるようになっからよ」

「ええ、分かったわ」




 クロアちゃんから魔力剣のアドバイスももらえたし……とっさの時の切り札として使うのもアリね……クロアちゃんがディケー騎士団筆頭騎士を名乗りながら、普段から剣を持ち歩かない理由がよく理解わかるわ……その辺の剣なんかより、よっぽど切れ味鋭いんだもの……っと、まあそれは置いといて。




「ありがと、レムリアちゃん、キラリちゃん。

 魔力をちょっと消費しちゃって、小腹が空いてたから丁度良かったわあ」

「えへへ、だよねー。

 でぃけたんはレムのコト、分かってくれてるぅ〜」

『鍛錬でしっとり汗をかいたクロパイも、これはこれでおもむきがあるよねえ……ぐへへ』

「おう、ありがとよ、ドスケベ妖精」




 こうして、クロアちゃんとの鍛錬後のティータイムをレムリアちゃんやキラリちゃんも交えて、楽しく過ごしたディケーさんなのでした……。




「(来週には、いよいよステラちゃんに会えるのかあ……)」




 レジェグラの本編から三年前の時間軸……14歳のステラちゃんかあ……さぞ可愛かろうて……ぐへへ!

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