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【61万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-3 魔女ディケーは、おてんば公女殿下のお気に入り!?

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520/552

第520話 ハルバード公爵家御令嬢エリザの懸念

「えっ……。

 でぃ、ディケーお義母かあ様が特別講師として、キンドラーに……!?」

「そうだよ。

 ソロアお姉ちゃんがね、先生達に掛け合ってくれたの。

 母様、公女様に越境騎士に任命されてからちょっと有名になったし……それが効いたんじゃないかなー」




 夕食後、いつものように寮の自室で魔力オーラ強化のための鍛錬に勤しんでいると。

 ベッドの上で座禅を組みながら魔力を放出していたライアがふと思い出したように、同じくカーペットの上にクッションを敷いて鍛錬を行っていたエリザに、そう語りかけたのだった。

 無論、エリザからすれば寝耳に水の話であったが……。




「(これは……もしや、チャンスなのでは!?

 ディケーお義母様に、わたくしとライアのコトを認めてもらえる、千載一遇の……!

 今やお義母様は第一公女殿下であるメアリ様のお気に入りの騎士様……ここ最近は頻繁にお城にお呼ばれしていると、お母様からも聞き及びますし……いずれはスターレイム家が、我がハルバード家と並ぶ一大勢力となるのは時間の問題……。

 今こそ、ハルバード家とスターレイム家が手を取り合い、連合を組むコトこそがアーメリア公国の栄光の一助となるのでは……!?

 そのためにも、まずは私とライアが両家の架け橋として……)」




 エリザが小等部の頃から思い描いていた遠大な計画を、ついに実行に移す時が来たのではないだろうか。

 以前からずっとエリザはライアをハルバード家付きの魔術師として、自身の片腕兼護衛として雇い入れたいと考えていたのである。

 当然、友人同士の関係を超えた主従としてのオフィスラブ展開を思い描いたコトも一度や二度ではないが、それについては多くは語らない。




「(問題は……ディケーお義母様に私とライアの仲を認めてもらえたとしても……厄介な要素がまだ残っているコトですわね……)」




 そう、エリザの危惧する厄介な要素、それはーーー




「(聖庁直属……聖女護衛団!)」




 数年前、まだライアとエリザが小等部四年生だった頃。

 授業参観を兼ねたマジフト大会が行われた日、ライアを次世代の聖女候補と見定め、あわよくば拉致しようとした……あの物騒な集団は、エリザにとっても懸念材料のひとつとして、常に頭の片隅に置かれていた。




「(聖女様の擁立のためなら、非人道的な手段に打って出るコトもいとわないと、昔から言われていますが……)」




 エリザの実家であるハルバード家が正式にライアのパトロンとなるコトを公表して以降は姿を見せていないものの……未だに次世代の聖女が現れていないトコロを見ると、彼女達はまだ、ライアを諦めていない……という可能性は十分にある(聖女は聖庁によって決定される存在であり、勝手に個人が「我こそ聖女なり」と名乗り出ようものなら、場合によっては極刑もありうる)。




「(聖女様はもう何十年も空位の状態が続いていますし……そろそろ本格的に擁立する新しい聖女様を用意しないと、聖庁も聖女護衛団も存在意義が危うくなる頃合いですものね……しかも、来年はライアが15歳の成人を迎える年でもありますし……仕掛けてくる可能性は高い!)」




 エリザとてライアの親友として、この八年を共に過ごして来たワケで……いくら崇高な目的のためとは言え、自分からライアを奪うような輩が存在するのであれば、全力で叩き潰せねばと思う他はなかった。

 やはりエリザもまた、母マリーの血を継ぐ、ハルバードの女なのである。




「(何より、ライア自身が聖女様になるコトを望んではいないのですし……本人が望んでいないコトを強要するなんて、許しちゃおけねーのですわ!)」




 ーーーとまあ、興奮すると公爵家の御令嬢らしからぬ荒っぽい口調になってしまうのが玉にきずのエリザなのだった。

 閑話休題。




「えへへー、学校でも母様に会えるの楽しみだなー」

「ライアは本当にディケーお義母様が大好きなのですわね」

「うん。チョー好き。

 お休みで家に帰る度、母様と一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たりしてるよ」

「ふ、ふーん……」




 屈託のない笑顔を浮かべ、母ディケーとの再会を心待ちにするライアとは対照的に。




「(ディケーお義母様……うらやまけしからんってレベルじゃねーですわね!

 未来のしゅうとめとなる方に失礼千万ではありますけども、それはそれ、これはこれ、ですわー!!!)」




 ーーー同じ女として、ディケーに対して嫉妬心を覚えずにはいられないエリザだった。

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