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【60万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-3 魔女ディケーは、おてんば公女殿下のお気に入り!?

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第519話 星の落ちた日 〜オペレーション・メテオ〜

『ーーーディケー。

 森の奥に立ち入ってはいけないと、大魔女マスターから言われているでしょう?

 ……もう、二度と近づいては駄目よ』

『ソフィー姉様、森の奥に何があるの?

 どうして立ち入ってはいけないの?』

『……貴女が大魔女の弟子となる少し前、宇宙そらから星が降って来たのです。

 貴女はまだ幼かったから、覚えてはいないでしょうが……このブロッケーナ山の一帯を大きく揺らす程の、凄まじい衝撃でした。

 地面には巨大な穴が穿うがたれ、星が落ちた周囲の木々はみな焼け焦げていました。

 ……我々魔女は、この星以外の由来のモノを本能的に異物として認識し、忌み嫌います。

 ……ですから、ディケー。

 貴女も、もう決してーーー森の奥に近づいてはなりませんよ』

『……はぁい』





****





 ーーーまた、夢を見た。

 銀色の髪の少女に手を引かれて、一緒に森の奥から出て来た、黒髪の幼い少女。

 ……どちらの顔にも、見覚えがあった。




「(あれは……まだ小さかった頃のソフィー姉様と、ディケー……?)』




 ーーー幼いディケーは森の奥に行きたがっていたけれど、姉様に連れ戻されてしまって……一体、森の奥に何が? 空から星が落ちてきたってコトは、隕石か何か?




「(レジェグラの本編でも、設定資料集でも、本編開始前の世界でそんなコトが起きたなんて、一言も言及されてなかったけれど……)」




 設定自体は作られていたけど本編で語られなかったとか、容量の都合で没にされた、裏設定のたぐい……とか?




「(うーん、散々レジェグラをやり込んだ割には、初めて知るような設定ばっかだからなあ、転生して以降……)」




 ディケーの中の"私"も実年齢で言えばアラフォー間近だし、ちょっと記憶もあやふやになってるトコロがあるかもだし……もう、今の状況的に既存の設定は攻略知識としては、あまり役立ちそうにない気がする。




「(これも私が、本来のレジェグラのシナリオを大きく変えてしまった影響なのかしら……)」




 うーん、分からないわあ……。

 とーーーそもそも私、何やってたんだっけか。




「(って、私……確か、ソフィー姉様の膝に頭を乗せて、撫でてもらってたはず……その私がソファーに寝かされているってコトは……)」




 部屋にソフィー姉様が居ないところを見ると、外に出てしまったのだろうか。

 私はソフィー姉様がかけてくれたであろう毛布を畳んでソファーに置くと、一旦部屋を出た。

 小腹が空いたので、ちょっと食堂で何かつまもうと思いまして……(いつでも来客が現れてもいいように、食堂には常に食料がストックされている)。




「(姉様も大魔女も、こんな寂しいトコロに住んでて退屈じゃないのかな……?)」




 ……魔女の塔の内部は、相変わらず静かで、私の歩く音だけが石の階段に反響していた。

 うーん、私だったら、せっかく割とすぐ近くに港町のブロケナがあるワケだし、週三くらいで遊びに行っちゃうけどなー(まあ、ミア姉様は退屈に耐えかねて、ここを出て冒険者になっちゃったんだけども……)。

 ……てか、高位の魔女なら空間接続の術式が使えるんだし、塔の中から(一度行った場所に限られはするけど)好きな所に行けるはずよね。

 ディケーの空間接続の術式も多分、大魔女から習ったんでしょうし。




「(みんなストイックなんだから……まあ、港区女子みたいに年中港区でウロチョロして、男漁りのパーリィ毎日やってるよりかはマシかあ……)」




 少なくとも魔女は、"スター観測者ゲイザー"としての使命があるワケだし……他の魔女の先輩達はちょっと分かんないけど、少なくとも姉様と大魔女は、ここで星見を続けているんだわ……。

 ……なんて考えながら石の階段を下って、食堂に着くと。




「おや、目が覚めたのですか、ディケー」

「あ、はい……。

 毛布、ありがとうございました、ソフィー姉様」




 ちょうど遅めの昼食を摂っていたソフィー姉様が、テーブルに着いていた。

 よく見れば、食事の内容に見覚えが……これはブロケナの市場で売ってるサンドやらお惣菜では? ん? ってコトは……。




「姉様、それ……ブロケナで買い物されたのですか?」

「……息抜きで、たまに出掛ける程度です。

 あまり行き過ぎると、俗世にまみれますからね。

 なるべく夕方、タイムセールで半値になった食料品を購入する時だけです」

「(いや、だいぶ俗世にまみれてるよね?)」




 なんだ……私が勝手に想像していただけで、姉様もブロケナに遊びに行ってたんだ……融通の利かない人ってワケでもないのねえ……。




「……お腹が空いたのなら、立っていないで隣に座りなさい。

 一人では少し多いと思っていましたし、分けてあげます」

「ど、どうも……」

「……お腹が減ると、すぐ食堂に来るクセは直っていませんね」

「(そーだったんだ……)」




 ……ん?

 じゃあ……転生初期の頃、私が戦いの度にお腹がすごい減ってたのは……単にディケーが食いしん坊だっただけ……ってコト!?

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