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【61万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第9部-3 魔女ディケーは、おてんば公女殿下のお気に入り!?

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第511話 女王陛下の007……ならぬ、公女殿下の魔女ディケー!?

「スターレイム卿、貴女の今後の活躍に期待しておりますよ。

 帝国との大戦おおいくさを経て幾星霜の年月を経た今もなお、公国の領内を跳梁跋扈ちょうりょうばっこする数多あまたの有害召喚獣……。

 我が公国の領民に被害が出なかったコトは不幸中の幸いでした……」

「は、はい、公女殿下……。

 ありがたき御言葉……」




 後日。朝から快晴の良い日和に。

 私は久々にアーメリア公国の首都、トワシンに呼び出され、第一公女のメアリ様にお目通りしている真っ最中だった。

 ーーーそれというのも先日、ハルバード公爵家から貸与された領地に出現した巨大な有害召喚獣、皇帝エンペラー潮招シオマネキを倒した件についての報告のためである。




「それで?

 その後、有害召喚獣はどうしたの?」

「あ、はい……。

 放置して腐らせるのも勿体ないため……その場で解体し、領民の人々や駐在しているハルバード公爵家の魔術師団の方々におすそ分けを。

 残りは自宅に持ち帰り、グラタンやコロッケやクリームパスタなどに調理しましたが、とても美味でした」

「まあ、魔物を食べてしまったの?

 ふふっ、市井しせいのマーケットには魔物のお肉やらもたくさん流通していると聞き及んでいましたが……スターレイム卿は見た目によらず、食いしん坊なのですね♪」

「メアリ公女殿下……お、お戯れを……」

「冗談よ♪

 倒した命を無駄にしない、その冒険者としての貴女の精神は、とても尊いものですね」




 そう言うと、メアリ様は心底楽しそうに笑ってくれた。

 大公家のお城に足を運ぶ度、メアリ様からは私のここ最近の冒険者としての活動の話をせがまれるので、今日は何を話そうか……と、ネタ切れにならない程度に話を思い出さないといけないので、ちょっと疲れる。

 ディケーさん、十代後半でギリ通用する見た目してるせいか、メアリ様もお友達感覚で接してくれてるけど……中の人、もう転生時のアラサー飛び越えてアラフォーですからね!

 思い出すのも疲れるんですよ……。

 閑話休題。




「あーあ。

 でもわたくしも食べてみたかったなあ。

 スターレイム卿の手料理の数々を」(チラッチラッ)

「も、申し訳ありません……。

 カニ肉は非常に傷みやすく、水揚げしてから時間の経った物は食中毒を起こす細菌が増殖してしまう可能性がありましたので……そ、その日の内に全て家族と食べてしまったものでして……」




 一応、漁村の人達やハルバード家の駐在の人達におすそ分けした分には、食中毒を防ぐ呪いをかけておいたから大丈夫とは思うけど……た、大公家に献上する分は、そう言えば用意してなかった……キラリちゃん、ネリちゃん、ソロアちゃん、キャルさん……スターレイム一家のみんなで、全部食べちゃったから! 不覚ね、私!!




「(童話の『長ぐつをはいた猫』でも、猫が王様に『カラバ侯爵からの贈り物です』って、毎回捕まえたウサギを献上してたもんね……)」




 ……高貴な方々とお付き合いするなら、何かしらの貢ぎ物はやっぱ欠かせないのは、私の世界でも異世界でも同じなワケか……面白いわねえ。まあ、メアリ様はそういうニュアンスで言ったワケではないとは思うけども。




「まあ、手料理に関してはいつかお願いしますね。

 ……実はスターレイム卿には別のお願いがあるのです」

「ええと……メアリ様がわたくしに、ですか?」




 大公家のお姫様が私に……?

 何か、仕事の依頼かしら?

 欲しいものがある……とか?




「(……ま、まさか『竹取物語』のかぐや姫みたいに『ドラゴンの首のボールを取ってきて♪』とかだったり?)」




 つ、ついに、今度こそ摩訶不思議な大冒険アドベンチャーが始まっちゃうのかしら? つかもうぜ、ドラ◯ンボール!?

 へへっ、オラ何だかわくわくすっぞ!(CV:野沢雅子)




「実は風の噂で聞いたのですが……。

 スターレイム卿は、他人の注意をそらす『認識阻害』と呼ばれる術式の使い手だとか……それは本当でしょうか?」

「あ、はい……まあ、それなりですが……」




 ……これに関しては隠し立てする必要もないし、メアリ様に話しちゃってもいいかな。

 暗殺者アサシンのネリちゃんが使う独自スキルの「気配断ち』とは別系統だけど……まあ、別に魔女の専売特許ってワケでもないしね。私以外にも使える冒険者の人、これまで何人か会ったコトあるし。





「それは具体的にはどういうものなの?

 私、ちょっと興味があるの」

「そ、そうですね……どう説明したものでしょうか。

 文字通り、術式が有効な間は他人から存在が認識されないようになります……。

 ただ、気配を消しているワケではないので、単にものすごく気づいてもらえなくなる、と言いますか……」

「ふぅん?

 では、その術をかけていれさえすれば、顔見知りに出会っても認識されないと?」

「そう、ですね……。

 よほど高位の魔術師が、よーく目を凝らしでもしない限りは……ハイ」





 言うなれば、そう……ファミレスにグループで行って、一人だけウェイトレスさんから水をもらえないような、ちょっと存在感の薄い人……そういう感じになるのね。

 キラリちゃんと町にお出かけする時は毎回かけてあげてるけど……。





「……何だか、とっても面白そう!

 どうかしら、スターレイム卿。

 私にその認識阻害をかけて、これから城下町にお忍びで遊びに行くというのは?

 ね、いいでしょう? 私の越境騎士様♪」

「(な、な、な、何ですってーーーーッ!?)」(CV:近藤玲奈)





 ……意外と、おてんばなお姫様なのね!?

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