表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の笑顔を取り戻すために、転生した俺は魔王を倒しに行くと決めた!  作者: しゅうらい
第2章 目指すは、海の向こうのアイーダ国
14/39

14 襲撃

 俺が呟くと、ツクシ以外の全員が武器を構えた。

「え、なになに! 皆どうしたの!」

 ツクシは俺にしがみつきながら叫んだ。

 すると、またゆうひの体が黒く光りだす。

「ゆうひ、しっかりしろ!」

 俺が呼びかけても反応が無い。ずっとうつろな目をしている。

「ゆうひ!」

 俺はゆうひの肩を掴んで、必死にゆすった。

「あれ、そうま君?」

 ゆうひは意識が戻ったようで、首を傾げていた。

 すると、茂みから次々とモンスターが姿を現した。

 スライムやオーガ、オークにゴブリンもいた。

「これではっきりしたな。ゆうひ殿が魔物を引き付けている」

「これも呪いのせいですか?」

「多分な。しかしちと数が多いな……」

 アルタさんが苦笑いを浮かべていると、ゆうひが前に出た。

「私がなんとかします。これは私のせいだから……」

「何言ってるんだよ、ゆうひ! お前だけのせいじゃないだろ!」

 俺の話を聞かずに、ゆうひはモンスターに斬りかかった。

「はあぁっ!」

「ゆうひ……お前のせいじゃないのに……」

「話し合いは後でしてくれないかい? 今は戦闘に集中だ」

「わ、わかりました!」

「ツクシ殿は防御に集中。メアリ殿は援護を頼む」

「かしこまりました」

「ガイナ、行くぞ!」

「はい、アルタ様!」

 アルタさんが皆に指示を出してくれて助かった。

「あれ? アルタさん、俺は?!」

「ソーマは攻撃魔法で援護を頼む! だが、俺たちに当てるなよ」

「き、気をつけます」

 モンスターたちは、狂ったようにこちらに襲いかかってくる。

 ゆうひ、アルタさん、ガイナの剣や槍さばきで次々と倒していくが、数が多くて苦戦している。

 俺も攻撃魔法を出しているけど、相手が素早すぎて当たる事がない。

「くそっ、なんで当たらないんだよ!」

「ソーマ、集中だよ。特訓の事を思い出して!」

 ツクシのアドバイスで、俺は特訓の日々を思い出す。

「相手をよく見て、目をそらさず……」

 俺は集中して呪文を唱える。

「燃やせ、フレイム!」

 呪文を唱えると、大量の火の球がスライムやゴブリンに当たった。

「よしっ! 今度は当たったぞ!」

「その調子だよ、ソーマ!」

「この数ではラチガあかないな。退路を作って奥に行くぞ!」

「わかりました。退路は私が切り開きます」

 ゆうひはそう言うと、素早い動きでモンスターを倒していく。

 すると、人が通れる道ができ、全員そこを通って奥へと進んだ。

 奥へ走っていっても、モンスターたちは雄たけびを上げながら追ってくる。

「ひぇーっ! まだ追ってくるよー!」

「ツクシ頑張れ!」

 別の所からもモンスターが現れ、俺たちはもっと奥へと逃げた。

 しばらく逃げていると、モンスターの気配はなくなっていた。

「だ、だいぶ走ったけど、もう追ってこないよね……」

「そうま君、もう少し体力つけた方がいいよ」

「はぁ……ゆうひはなんで息切れしてないんだよ……」

「これでも私鍛えているからね」

「はー、そうですか……」

「話はそれぐらいにして、だいぶ奥まで入ったな」

「アルタ様、何かモンスターどもに誘導されたような気がします」

「あいつらに、それだけの知識があるのか……」

「あのー、一応先に進んでみませんか?」

 俺の提案に、アルタさんは考えこむ。

「……そうだな。疑問はいくつかあるが、先に進もう」

 俺たちが先に進むと、大きな扉が現れた。

「うわぁ、でっかい扉だな」

「おかしいわね。私がこの森を通った時は、こんな扉無かったわ」

「という事は、10年の間に誰かがつくったって事か?」

「そうなるわね。でも、誰が何のために……」

 話していると、急に扉が音を立てて開いた。

「どうやら、入って来いと言っているようだな」

「中は何があるかわからない。全員気を引き締めろ」

 ガイナはそう言うと、また先頭を歩き始めた。

 中は案外広く、光る石がたくさん埋めこまれていた。

「へぇー、中は意外と広いんだな。これってダンジョンって感じがする」

「ダンジョン?」

「あぁ、気にしないで。こっちの話だから」

 ツクシが首を傾げていたので、俺は慌てて手を振った。

「おや? 珍しい来客じゃないか」

 俺たちがしばらく歩いていると、どこからか声が響いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ