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Sim Racing Novel Faster Fastest  作者: 赤城康彦
55/99

New changes ―新しい変化―

 メールが来る。フィチからだ。ビデオチャットをオンラインにする。

「順位表を見たかい?」

「見た」

「強敵あらわるだよ」

「カール・カイサだぜ」

 SNSも積極活用し、Forza Eの世界大会出場を表明し、先日の予選に通過したことも書き込んでいた。

 さらに、

―タイムトライアルでやっと4位に入ったよ。シムレーシングプレイヤーも速いね!―

―彼ら彼女らも世界大会に出るんだね。本戦を楽しみにしているよ!―

 との書き込みもあった。

 順位表は変動するものだが。Forza Eの1位から4位までの変動は最近はなかった。それだけ速く走れていたということなのだろうが。そのまま固定化されるということも、さすがにないということだった。

「おもしれえ。やったろうじゃん」

「そうだね、願ってもない好機だ」

 テレビやディスプレイ越しながらカール・カイサの走りを見てわくわくしたいちモータースポーツファンでもあり。闘争心はさらに燃え上がるというものだった。

 ヴァイオレットガールにレインボー・アイリーンも、その挑戦受けて立つ! と意気込みの書き込みを自身のSNSでした。

 しかし出発の準備もある。タイムトライアルもそうそう出来るものでもない。だから、本戦レースで決着をつけるのだ。と、皆闘争心を燃やしながら、着々と準備をしていた。

 龍一のもとに航空券のチケットが届いた。

―航空券届きいました! ありがとうございます!―

 とメールをすれば。

―いえいえ、お会いできるのを楽しみにしています ^-^―

 と、返信が来た。

 手続きも費用も、すべてチーム持ちだ。ただただ感謝しかない。

 Forza Eの世界大会であるForza E・ワールドグランプリは、アイスランドはレイキャビクのスポーツアリーナで開催される。

 通常なら観客を入れての開催なのだが、コロナ禍である。無観客試合となる。また、選手やチーム、大会の関係者しか来れないようになっている。友人はもちろん、家族を招くのもダメ。

 それは仕方がないことなのだが、やはり残念なことでもあり。

―残念だけど、仕方がないわ。でもやっぱり、率直に言えば、家族で大会を楽しみたかったわ―

 と、レインボー・アイリーンはSNSに書き込んでいた。同じくカール・カイサも、

―ファミリーで行って、ほかファミリーとの交流もしたかったのになあ。残念だよ―

 といった書き込みをSNSにしていた。彼は既婚者で10歳の息子と8歳の娘がいた。

「……」

 龍一ももちろん、このコロナ禍の中で、色々と思うことがある。が、心を奮い立たせる。

「頑張れるうちは、頑張ろう」

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