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Sim Racing Novel Faster Fastest  作者: 赤城康彦
37/99

Go over 100%! ―100%を超えろ!―


 サタデーナイトだと浮かれず早めに寝たが。緊張感のせいか夜明け前に目が覚めて。

 コンディションを優先して二度寝をして。

 次に夜が明けてから起きた。朝日もまぶしい、秋晴れだった。

「こんな日に大雨の設定でレースだもんなあ、もったいないなあ」

 と、ぽそっとつぶやいた。

 シャワーを浴びて、身繕いをして。朝食を食べて。

 時計を見た。

 今朝の8時半。

 ビデオチャットは9時に繋げる約束だった。早めの時間だが、下手にだらだら後回しにするより、早めに済ませてしまおうと話し合ってのことだった。

 Forza Eを立ち上げて、タイムトライアルの、ゴーストオフで、単独で軽く走るウォーミングアップ。

 割り当てられたゼッケンは2。

 ゼッケンの数字は特設サイトにアカウントを作ったときにランダムで割り当てられて。エントリーリストに載る。

 ハンドルネームでの登録なので、龍一は[2 Dragon]との表示。フィチのゼッケンは3で[3 Spiral K]。ヴァイオレットガールのゼッケンは7で[7 Violet Girl]。レインボー・アイリーンのゼッケンは6で[6 Rainbow Eileen]となっている。

 深呼吸をして、力まず、ノーミスで周回をこなすことに専念する。

 9時になった。プレーを中断し。サイドテーブルのノートパソコンでビデオチャットを開始する。

 ソキョンをはじめとするウィングタイガーの面々とフィチは例の拠点にいた。優佳もビデオチャットに参加する。

「おはようございます。予選の日です。決勝に向け、ベストを尽くしてください。私からは以上です」

 K-POPアイドル然とした溌剌としたソキョンは言い。最後に期待を込めた満面の笑顔を見せる。

 フィチはすでにシムリグにスタンバイして、右手の親指を立てた。龍一と同様、チャット開始前にウォーミングアップをしていた。

 優佳も、

「私も余計なことは言いません。頑張ってください」

 と真剣な笑顔で言う。

 ウォーミングアップをまだするか尋ねれば、龍一もフィチも、予選レースを始めてもいいと言う。

 ノートパソコンを乗せたサイドテーブルを動かし、プレー状況が分かるようにする。

「OK。見えてますよ」

 ソキョンと優佳が言い。龍一はうなずいて、シムリグにスタンバイして。特設サイトにログインし。

 メニュー画面の、Race Startを選択すれば、Caution! 注意書き。

 予選レースはリセットは出来ません。完全な一発勝負です。レースを開始しますか?

 と表示される。

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