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いざ、街へGO。



デーモンって精霊なのか?

今1番の疑問です。


皆さんどうも愛良です。


今レイアスが用意してしたハーブティを飲んでいます。

このハーブは森に生えてたやつらしいです。

ほんのり甘くて香りも良いので庭で育てようと思います。





レイアスは上着?コート?的なものを脱いで今はシャツにベスト、スラックス姿だ。

脚の長さが際立ってるぜ。



「あっ!」



「アイラ様?どうかしましたか?」



「レイアスの着替えないじゃん!」



「あぁ。そう言えばそうですね。」




大事なことを忘れてた。私の服ならあるけどこの家に成人男性の服は無い。



レイアスさんや、そんな興味なさそうにしないでよ。困るの貴方ですよ?




「大至急買い出しに行こう?私の服なんて流石にサイズ合わないし。」



ほぼスカートだしね。



「(さいず?)よろしいのですか?私はお金の持ち合わせがありませんよ?」



「良いよ良いよ。流石に高いのは買えないけど下着とか必要でしょ?それに仕事も探さなきゃだし。パンとかあったら食べたいし。」




今の主食は芋だからね。






私はテーブルの上に地図を広げた。

レイアスも覗き込んでくる。



この地図はどうしたのかと言うと、この家に3冊だけあった本と一緒に立て掛けられていた。



本のタイトルは


馬鹿でもわかる魔物図鑑〜初級編〜


馬鹿でもわかる植物図鑑〜初級編〜


馬鹿でもわかる精霊術〜初級編〜



ご覧の通り馬鹿でもわかるシリーズで揃えられている。




それと一緒にあったのがこの地図で、この家の周辺のことが大雑把に書いてある。



北西に進むとカレロイナルと言う大きな街があり、南東に進むとミロナと言う村があるらしい。


いきなり異世界の都会デビューはビビるけど大きい街の方がものも、仕事もありそうなので今回はカレロイナルに向かおうと思う。




「とりあえずカレロイナルで色々揃えようと思うんだけど、レイアスは行ったことある?」



「申し訳ありません。人間どもに興味は無かったものですから・・・。」



「お、おう。」



至極申し訳なさそうに誤ってくるがレイアスの言葉にはたま〜に引っ掛かるものがあるんだけど・・・。




「あぁ!勘違いなさらないで下さいね。アイラ様以外の人間がどうでも良い訳であってアイラ様のことはとても興味がありますから!」



「お、おう。」




慌てて弁解してるけどそれもどうかと思うよ。

もう、お、おう。しか言葉出てこないよ。



「ですが場所はわかりますので案内はお任せください。」



レイアスは恭しく自分の胸に手を当てて腰を折る。


レイアスといると本当にお嬢様にでもなった気分だよ。




「よろしくね。レイアス。」




笑顔ではい、と返事が返ってきた。



























「レイアスさんや。街はまだかいの・・・。」




どうも、愛良です。


かれこれ2時間は歩いてるんじゃないでしょうか。

時計ないから知らんけど。






「もうすぐですよアイラ様。あと30フィースです。」



「フ、フィース?」



単位かな?知らんがな。




「お疲れでしたらお運びしますよ?」



「運ぶ?何か魔法的な手段でもあるの?」



「このレイアスが抱き上げてお運びいたします。」



「遠慮します!!!」




何てこと言い出すんだこのイケメンは!そんな事されたらこっちの心臓が停止するわ!

何でちょっと残念そうなんだよ!抱っこしたかったのか!!!じゃあこんどお姫様抱っこしてよ!短距離で!ちょっと憧れてたよ!



あぁ、自分でも何言ってんだろ・・・。





「それにしても、もし街中で仕事見付けてもこんな距離じゃ通うのも大変ね。あの家があるし、街中に住むのはもったいないし・・・。」



「それでしたら転送の魔法が使える精霊と契約なさったらいかがですか?」



「え?そんなこと出来る精霊いるの?」



「はい。なんなら今すぐ捕まえてきますよ?」



「つ、捕まえる!?」




少々お待ち下さい。と言うとレイアスはサッと何処かに消え、サッと帰ってきた。

所要時間約1分。私の体感だけど。






「お待たせしました。こちらです。」





にこやかなレイアスの左手には、淡く光る白いホワホワが握られていた。

そう、結構な強さで握られていた。

ホワホワは小刻みに震えている。





「なんか苦しそうじゃない?」



「気のせいですよ。」




ねえ、そうですよね?と笑顔でホワホワに話かけているけど何か恐いよ。ホワホワ貴方にビビってるよね?明らかに恐れてるよね?




「とりあえず放してあげよう?」



「ですが、手を放すと逃げる可能性がありますよ?」




「大丈夫だから。」




ね?と言うと、アイラ様がそうおっしゃるなら。とレイアスは手を放した。





白いホワホワは力なく落下していく。



「うわおいっ!」



女子から出る声じゃない叫び出しちゃったよ!てかぐったりしてるじゃん!力強く握りすぎじゃん!



地面に着く前にキャッチした。





「ちょ、ちょっと大丈夫?おーい!レイアス、この子大丈夫なの!?なんかすごくぐったりしてるよ!?」



「大丈夫ですよ。アイラ様が気にかける必要はありません。」






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