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まずは状況確認だ。


眩し日射しで目を覚ました。


外には鳥の鳴き声だろうかチュンチュン聞こえる。





「・・・・目を覚ますと知らない天井だ・・・。」




とまぁ、ふざけてみたけど、あの出来事は夢じゃなかったみたい。





状況確認。


天井は木目調。どうやら木のおうちらしい。



8畳程の広さにクリーム色の壁紙。木の床のベッドの下には壁と同じクリーム色のカーペットが敷かれている。

シーツは白、毛布と枕はクリーム色、カーテンもクリーム色。どうやらクリーム色で統一されてる。


ベッドの横には木の小さいテーブルにステンドグラスのランプがのせてある。オシャレだ。


そのランプの横に手紙が置いてある。

しかもちょっと光ってる。



「スゲーな。この世界の手紙は光るんだー。」



とりあえず手紙を読んでみることにしよう。








親愛なる愛良さんへ




この度はこのような事態を引き起こしてしまい。誠に申し訳ありません。


そしてこんな無茶苦茶な事を言っているにも関わらず、私の提案を受け入れて頂きありがとうございました。






この世界は貴女のいた世界よりも文明があまり進んでいません。

貴女が向こうの知識を披露したらきっと天才なんて言われちゃいますよ。ちょっと楽しみですね。


この世界で何をしろ、これをするなとは特に言いません。

好きな事をして幸せに生きてください。



でも悪い人には気をつけて下さいね。

貴女のいた世界の貴女の国より平和ではありませんから。

犯罪も多いですし、貴族にも悪い人はいますからね。充分気を付けてください。




貴女の護身用と生活に役立つ能力をお渡ししますね。




申し訳ありませんが、貴女の好きそうな力を勝手に選ばせて頂きました。




先ずは護身用の能力です。




精霊召喚術。これは精霊とお友達になることで、色々と助けてもらえるようになる素敵な力ですよ。これで貴女は精霊術師、なんて呼ばれちゃうかもしれませんね。


結界を張る力も付けちゃいますね。

この力は本来なら神聖魔法に入るんですが、精霊とお友達になれば神聖魔法なんて要らなくなっちゃいますからね。自衛のために結界術だけ付けておきます。



次は生活に必要な能力です。


ストレージ。これは生き物以外のものを空間に収納出来ちゃう便利な力ですよ。

愛良さんの良くやっていたゲームに似た能力がありましたよね。これで愛良さんの好きな時にものが出し入れ出来ちゃいますよ。落とし物の心配が無くなりましたね。

また、ストレージの中は時間の経過もないのでお料理を入れてピクニックも行けますよ。



ストレージにはいくつか必要そうなものを入れておいたので後で確認してくださいね。



何だか楽しくなってきましたね!



クローゼットにはお洋服をいくつかと、キッチンには調理道具と数日分の食材を置いておきました。




後その家は愛良さんに差し上げます。好きに使ってください。お金が貯まったら増築しても良いかもしれませんよ。


お金持ちになったり、冒険の旅にでたり。


お庭で野菜を育てたり動物を飼ったりしても良いですね。


愛良さんの好きなゲームを全て練り込んでみました。

ワクワクしますね!



後は私の加護も付けておきました。

要らないかもしれませんが、もらってください。



貴女の幸せを願っています。




エリスファーラより









便箋5枚にびっちり書かれた文章をとりあえず読み終わった。

女神(仮)ちょっと楽しんでない?まぁ良いけどさ。

そうだね。精霊術師とか中2心を擽るね。好きです。

野菜とか動物を飼ったりとかも私の好きなゲームです。

本当に好きなもの練り込んでくれたんだ。



そう言えば





「ストレージに色々入れといたって書いてあったよね?どうすれば見れるんだろ?」




とりあえずストレージ見せてください。的な事を念じると、中身がベッドの上に現れた。



「おおぅっ。念じるだけで出てくるんだ。どういう仕組みだろ?それにしても初期装備にしては結構くれたな〜」




先ずは積まれた金貨。すげぇピカピカだよ。初めて見たわ。

数えると50枚あった。多いのか少ないのかわからん。



次に金色の短剣。赤い宝石のようなものが着いている。

ご丁寧に何処かに着けれる用にベルト付きだ。



そしてこれまた金に緑色の宝石のような石の指輪。石には複雑な模様が描かれている。


似たような腕輪もある。これの石?宝石は白い。

白と言っても角度によって色が変わる。早い話がダイヤモンド的なかんじ。



水筒のような金属製の入れ物に、ランプ、マッチ、寝袋のようなものひとつに、ベッドに乗らなかった簡単なテントのようなもの。人が2人やっと寝れそうな大きさだ。



これは冒険に行く用だね。ここまで用意してくれたんだ。

まだ行きませんよ?




とりあえず出したものをストレージに仕舞う。




良くわからんが、この装備品らしき指輪と腕輪を着けとこ。




「この剣も着け・・・の前に着替えなきゃだな。あきらかに寝間着だよね。これ。」



そう、今の私の格好は白いズドーンとしたワンピースのような服装だった。

パンツとブラはしてた。ブラにワイヤーは入ってないが。どちらも白いレースだった。



「クローゼットに入れてくれたらしいけど・・・おー!可愛い!」




クローゼットを開けるといくつかワンピースとコート?、カーディガンに小さい引き出しには下着が数セット、あと、ありがたい事にショーパン(短いズボンね)、靴下数セットに下のちょっとした棚には靴が3つ入ってた。




どれも可愛い。女心を擽るぜ。ありがとう女神(仮)。下着は全部白いレースなのね。良く見るとデザインが違う。ありがとう。




とりあえずその中から淡いピンクの膝丈ワンピースを選んだ。

袖がパフスリープになっていて、腰の白いリボンでウエストが引き締まってみえる可愛いデザインだ。勿論下にはショーパンを履いてる。


三十路越えでこんな可愛いの大丈夫か?と思ったけど、ある程度若返ってる予定らしいし、オッケー。


白い靴下にキャメルのブーツを履いて腰に短剣を着けてみた。



「お〜ちょっとファンタジーっぽい?てか、鏡ないと良くわかんないなー」





部屋を見渡して見ても鏡はなさそうだな。




「まぁ、いっか。家の中探険しにいこ。」




オラ、わくわくすっぞ。





私が寝てた部屋は2階みたいだ。ドアを開けると他に部屋が2つあり、中を確認してみると窓にクリーム色のカーテンと、シーツもマットもないベッドしか置いてなかった。



階段を降りてみる。

正面にドア。開けるとトイレだった。水洗のようで安心した。


トイレの隣のドアははお風呂みたいだ。ねこあしのバスタブにシャワーが付いている。

入り口側の角の棚にはタオルのような布がいくつかと、固形石鹸がいくつか箱に入っている。

もしかして頭もこれで洗うんだろうか・・・。




1階はトイレとお風呂以外は広いリビングのようなひと部屋で暖炉の前に少し大きめのテーブルに2人掛けソファーがこれまたクリーム色の絨毯の上にある。

そしてキッチンがトイレの反対側にある。キッチンの近くにダイニングテーブルみたいなテーブルとイスが2つ。その近くの壁沿いに食器棚がある。

キッチンの壁にはフライパン、鍋、お玉、フライ返しがかかっている。菜箸はないのか。



テーブルの上には木箱が乗っている。

中を見てみるとキャベツのような野菜3つと赤い果物っぽいものと黄色い果物っぽいもの5つずつ、カブっぽいもの5つに、芋っぽいものニンジンっぽいもの6つずつ、全部ぽいがつくのは私が知ってるものと色が微妙に違うから。がいくつかずつ入っていた。

それとまたもや光る手紙。





愛良さんへ



おうち探険も終盤でしょうか?

この箱には野菜と果物。キッチンの横の金属製の箱にはお肉とミルク、その他にも色々いれておきました。

キッチンの棚にはいくつか調味料を用意しておきました。

お肉が入っている箱は愛良さんが言うところの冷蔵庫として考えてください。

時間は経過するのでストレージには劣りますが、殆どが貴族のおうちか、お金持ちしか持ってないものですよ。凄いでしょう?

是非活用してくださいね。


後、調味料は森にあるもので作れますからね。

精霊の力を借りて作ってみてくださいね。


いい忘れてましたが、外の倉庫に農作業に必要な道具と別の倉庫に小麦粉の入った袋をいくつか用意しておきました。

確認してみてくださいね。



エリスファーラより







何か貴族がどうのって書いてあったような・・・いや、私には関係ない。

貰えるものは貰っとく。ありがとう。女神(仮)。




2通目の手紙をストレージに仕舞うと早速キッチン横にある、私の頭ひとつ低いくらいの金属製の箱を開く。




中には私の顔くらいの肉の塊3つとニワトリの卵くらいの卵20個、ビンに入ったミルク3本にバター4つが入っていた。



「おっきい肉。何の肉だろ?冷蔵庫って書いてあったっけ?とりあえず使いそうな分だけしまっておこうかな?」




時間の経過があるという事らしいので冷蔵庫には肉1つと卵6つ、ミルク1本にバター1つだけ入れといた。残りは全部ストレージに入れておく。




「んで、調味料は・・・これか。」



調味料を見つけた。

それぞれラベルが付いている。


塩、胡椒、砂糖、酢、油の5種類。

油って調味料?まぁ、良いか。




「あ、これマヨネーズ作れるわ。後で作ろ。」



マヨネーズは人類の究極の発明である。



「その前に倉庫確認しなきゃね。外に出るのか〜何かどきどきするなぁ。」





そしていよいよ外に続く扉を開けた。








太陽の日射し。広がる緑。





木の柵の向こうには森が広がる。







「私、ほんとに違うところに来ちゃったんだなぁ。」














まぁしみじみもこのくらいにして倉庫を確認するんだったよね。




家の隣に小さめの小屋が2つ建っている。


家に近い方から開けてみた。




麻袋って言うんだっけ?袋が積み重なっている。



「これが小麦粉かな?沢山あるなー主食だからかな?てことはあっちが道具の倉庫かな?」



もうひとつの小屋に入ると、中にはクワ、カマ、リヤカー?手押し車って言うのか?と釣竿等が並べられていた。


何か色々ある。女神(仮)よ。本気の農業道具じゃん。

私は農業初心者よ。農業は無理だよ。

家庭菜園レベルなら何とかなるかもだけど。




「とりあえず、ごはんにするか・・・。」









家に戻ってきた私はとりあえず腹ごしらえをする事にした。



卵にミルク、バターに芋とくりゃあオムポテトだろう。本当ならオムライスが良いのだが、米がない。ついでにケチャップも。

最初に塩と酢と卵でマヨネーズを作った。乳化させないように頑張ったさ。




細かくした肉、本当は挽き肉が良いけど無理なので出来るだけ細かくした肉を炒めて、芋を炒める。塩と胡椒で味を整え、それをバターで焼いた卵でくるむと簡単、オムポテトが出来上がる。

色々足りないけど仕方ない。これが今の材料の限界だ。






それにしても卵結構使うなぁ早く人のいる場所にいかなきゃかも。





とりあえず次する事は・・・・風呂だな。










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