アルザックの猛攻
アルザックは大剣を持ち直し、不敵な笑みを浮かべた。そこには異様な居心地の悪い空気が流れた。
俺は、剣を生成し身構えた。
「俺を随分コケにしやがった分を返してやる!」
そう言って、アルザックは地面を強く蹴った。その速さはなんと形容して良いのか分からないが、圧倒的な速さを誇った。
そして、瞬間的に俺の目の前にアルザックの剣先が現れた。ほんの数秒の出来事であった。
俺は切られる寸前で座標移動を使い、アルザックの攻撃をかわし、距離を取った。
そして、俺は地面に手をついた。手をついたところからは変わった文様が現れた。
その後俺が
「ケルベロス召喚!」
と言った瞬間文様から数十匹のケルベロスが姿を見せた。ケルベロスはアルザックだけを見つめていた。
そして、涎を垂らし睨んでいた。
「召還スキルか、初めて見た!だが、俺の前には無力だ。神スキルと言えど、他人のスキルの猿真似か!
そんなんじゃ俺は倒さない。」
「そうか?なんで、人間にスキルが一つしか与えられているか考えたことあるか?」
俺はそう言って、剣を握り直した。
「神の公平さに欠くからだ!」
「違うな…。」
「じゃあ、何だ?」
「後で、お前はそれを思い知ることになる。」
「ふっ!面白い!期待しておいてやろう。」
アルザックはそう言って普段と変わらない、人を見下した態度を取った。アルザックはまた地面を強く蹴った。そのスピード先程よりも上がっていた。
一般人ではなし得ない速さであった。俺は幻影を使いアルザックが大剣で切ったと思った俺の姿はゆらゆらと消え、アルザックの真上から長剣を振り下ろした。
「入った!」
そう思った刹那、アルザックは有り得ない速度で反応し、大剣で俺の体を吹き飛ばした。そして、俺は宿屋の壁に思いっきり打ち付けられた。
一発の一振りがとてつもない衝撃であった。
とても、常人離れしていた。
俺はゆっくりと立ち上がろうとした瞬間目の前にはアルザックがいた。そして、俺はギリギリの所で座標移動し、アルザックの攻撃をかわした。
しかし、咄嗟に座標を設定したため、俺はかなり高い所に移動してしまった。
5階くらいの高さに移動したため、俺はその高さから落ちていく自分に恐怖を抱いた。
「落ちる落ちる!」
俺はそう叫びながらも、地面に巨大なマットを生成させ、俺はそこにダイブした。
そして、俺はダイブした瞬間前方に巨大な硬い壁を生成させた。その瞬間、その壁はいとも簡単に破壊された。ほんの数秒の出来事であった。
「落ちた瞬間狙うのは戦いの定石だよな、アルザック!でも、単調すぎねーか。」
「ああ、でもかなりへばってねーか、さっきまでは威勢がよかったのはどこにいった?」
そう言って、俺を挑発してきた。そして、俺は次の戦略に出た。
俺はまた剣をしっかり持ち、アルザックの動きを待った。そして、またアルザックは地面を、強く蹴り俺に迫った。しかし、その速さはどんどん増していた。
俺に迫るほど速くなっている。そして、俺はスキル【幻影】でその攻撃で俺が吹っ飛ばされた幻影を見せた。
しかし、アルザックはそれが俺の幻影だと気づくとすかさず上を見た。俺は上ではなくアルザックの背後にいた。そして、俺はケルベロスを召喚するために地面に手をついた時に仕込んでおいた鎖を発動させ、アルザックの両腕両足を硬い鎖で固定した。
そして、俺は待機させておいたケルベロスに指示し、アルザックに食らいつかせた。その後俺は長剣でアルザックの脇腹をさした。
しかし、アルザックは余裕な表情を浮かべ、鎖を馬鹿力で破り、ケルベロスを殴り、一網打尽にした。
ケルベロスは叩きのめされ、地面に這いつくばった。
その後、アルザックは余裕な表情で俺が刺した長剣を抜いた。
「それがお前の言っていた奥の手とやらか?」
そう言ってアルザックは俺の目を見てきた。その時、俺は【催眠】を発動させ、アルザックを完全に眠らせようとした。
そして、アルザックはふらっとして倒れかかったが、
舌を強く噛み、意識が遠のくのを防いだ。
俺は心の中で、何てタフな野郎だと、敵ながらある意味敬意を覚えた。
「今のは危なかったが、俺は立っている!万策尽きたか?神スキル!」
そして、アルザックは指を鳴らし、大剣両手で持った。その後、高くジャンプし、大剣を思いっきり地面に振り下ろした。刹那、激しい衝撃波が俺を襲った。
そして、衝撃波とともにあたりの建物、道路などが破壊され、瓦礫はとてつもない速さで俺に迫り、凄まじい衝撃波が俺を襲った。
俺は目の前に簡易的に巨大な壁を設置したが、意味をなさ無かった。そして、吹き飛ばされ、地面に何回も転がり体を打った。
体は傷だらけで、所々血が多量に出て、体に激痛を与えた。
俺が立ち上がろうと瞬間目の前にはアルザックがいた。手には大剣は持っていず、巨腕を強く握り俺の腹に打ち込んだ。
「グハッ!」
俺の溝落ちに見事に決まり、俺は口から涎を垂らした。腹が焼けるように痛かった。
そして、俺は意識が朦朧とする中、舌を噛み意識を戻した。
「お前のパンチ効くな…。」
俺は余裕を保ちながら言おうとしたが、それは無理であった。今の一撃が重すぎだため、相手も察していた。
「終わりだ!神スキル」
アルザックはそう言って右手を思いっきり俺に振りかざした。
元ボッチ異世界転生で更新が遅くなってしまいました。すいません。
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