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(旧)こっそり守る苦労人  作者: ルド
第2章 苦労人と球技大会 上
29/64

球技大会の準備 後編

後編になります。

現在朝の朝食の時間です。

朝の朝食は・・・・美味しいデスヨ?


球技大会まであと2日となった木曜日


・・・・はやいですね〜?


急に日が経ってしまったと思った方々にこれまでの事や話してないことも含めて簡潔にまとめる事にしました。



今週起きた事をついてプレイバック!!


月曜日

この日は、生徒会にお呼び出しが掛かってきたので、放課後、生徒会室へ行き、あの思考が既に人類レベルを超えてしまっている宇宙人こと我が校の生徒会長の沙耶さんに球技大会で行う委員会戦に生徒会の助っ人として出てくれと半ば強制的にメンバーに加えられてしまった。他のメンバーも申し訳なさそうではあるが(一部の人間は楽しんでいた!名前は言わないが!)、沙耶さんの意見に賛成のようで、一緒に俺の参加を促してきた。(促すと言うか・・・無理矢理だよな・・・アレ(・・)


火曜日

そんなこんなで、助っ人として生徒会のメンバーと一緒に委員会戦の参加を決めた俺は、この日に行われる球技大会の説明会に生徒会の助っ人とメンバーとして出席、競技は『ドッジボール』と『卓球』に決まり、委員会戦や部活戦では『卓球』を行うことになった。(本来であれば、これで話は問題なく終了であったが、そのあとウチのアホ会長が風紀委員の水野先輩を怒らせたせいで、俺にまで飛び火が・・・今度ハリセンで叩いたるあのアホ会長)

まぁその後、いつもの喫茶店で合流した転校生と軽く(・・)トレーニングした事と新種の魔獣についての話があったが・・・・・別にいいか。


水曜日

クラスのチーム分けと作戦会議の予定だったが、気がついたら、我がクラス恒例のバカップル(仮)のイチャイチャシーンでした・・・・・とっとと付き合えそして爆発しちまえ!!

なんだかんだあったが、無事にチーム分け完了、俺はドッジボールのチームに入った。いつものメンバーも殆どがドッジボールに入ったが、女性メンバーで桜井だけが卓球に入っていたが、驚いた事に英次の奴も卓球に入っていたんだ・・・・・ぷっ、おっと!イカンあんまりからかうと桜井がマジでキレるからな〜♫ 気を付けねば(笑)

その後、チームごとに軽く作戦を立てたり、放課後に他のクラスとコートを分けながら体育館で練習したりして終わった。(練習中武の顔に何度もボールが当たったり、何故か?美希が憤慨した顔で俺と藤堂の個人練習に割り込んだ時にぶつかって転んだ際・・頭が・・サンドイッ・・・・ケフケフ!何もありませんでした。)・・・・・何もなかったからねっ!美希の尻とか藤堂のむっ!っグフッ!グフッ!・・・・何もありませんでした。

ただ一言言うなら・・・やわらかかったーー顔が


あとそのあとが地獄だったーー



そんなこんながあった次の日の木曜日

俺はいつものように・・・少し体が痛いが何とか起き上がり、いつもの様に愛しの妹様が作って下さった朝食を・・・・


「葵さん?もし大変だったら俺が作っても良いのですよ?(汗)」

「大丈夫ですよ?それより兄さん急に敬語になってどうしたんですか、口調もお嬢様言葉になってますよ?」

「いや何でもない」


*何度も言うが妹の料理については一切表現しません!!・・・・・・絶対ですよ?




そんないつもの和やかな?朝食の時間中に俺は球技大会の話を妹にした。


「へ〜もうすぐ球技大会なんですか〜」

「あぁ、だから今週の土曜は、留守にしてるから家の事よろしくな?」

「はい、分かりました兄さん」


笑顔で了承してくれる妹

嬉しいけど、ちょっと申し訳ないなぁ〜


「わるいな」


せっかくの休暇なのに、構ってやれないことに、俺はどうしようもない罪悪感に襲われていた。・・・一般的な考えでは別に何も悪くないのだが、俺たちは・・・・色々となぁ


普段は休日とか、なるべく一緒に居るようにしてるからな




だが妹はそんな俺の心情を察したのか、俺に微笑んでくれる。


「良いですよ、頑張って下さいね兄さん」

「・・・あぁ!!」


頑張る!!お兄ちゃん頑張る!!(シスコンですね。)

相手が誰だろうがこの笑みが消えぬ限り俺は戦う!!(大袈裟です。)

ああ!!なんて、謙虚で純粋な娘なんだろうか!!お父さん嬉しい!! (娘ではありません妹です。)


・・・妙なツッコミが聞こえてきたがきっと空耳だな。




妹からの声援のおかげで、現在、テンションが有頂天になってる俺に妹が質問してくる。


「それより兄さん♫」

「ん?どうした?妹よ?」

「いえ、私の気のせいでしょうか〜?

ひとつ兄さんに聞きたいことが・・・」

「???」

「最近ですが、兄さんから私の知らない

・・・・・・・女の匂いがします(・・・・・・・・)。」


「・・・・」


はい?妹よ?いったい何それ?

におい?ニオイ?臭い?匂い?




「葵?何言って「兄さん♫」」


警察犬か?というツッコミを入れたいところなのだが




言い訳(言い訳)は・・・また夜にでも☆」ニコッ

「・・・・はい」


ツッコメなかった。

頷くことしか出来ませんでした。



つーか俺の妹がどんどん変な進化を果たしてる・・・・俺の知らないところで

いったい学校でどんな教育を?


********

零の教室


「零?珍しいなお前がこんな早く学校に来るなんてよ。」


何時もチャイムの少し前にしか来ない俺が珍しくも、チャイムの遥か前に学校に到着していた事に武だけでなく周囲のクラスメイトも驚きを隠せずにいた。



「・・・・まぁ色々あってな」


そんな驚きの視線にさられていた当の俺は、死んだように自分の机にうつ伏せになっていた。

妹の視線(可愛いいけど、どこか怖い・・・そんな視線)から逃れる為に早く家を出てきたのだが・・・・正直しんどいです。



「ん〜?ま、いいか」


武の奴はそんな俺の状態を見て、下手な追及をしようとしなかった。



「お〜!零よ、はやいの〜!」

「おはようございます泉さん石井さん」

「や〜二人とも早いね〜」

「おはよう泉君、石井君」



いつもの四人美少女の登場だ。

そう言えば最近、この四人のことを総称で『熾天使』もしくは『セラフィム』と呼ばれてるらしい。


うん、世にも恐ろしい二つ名ですね。(等々転校生にも)

あの3人には、他にも別の呼ばれ方してるけど、それはおいおいとして、なんか変な誤解が始まっていた。




「つまりあれだな!!

零も気合が入ってるということだな!!」

「いや・・別にそんなことは、ないが」

「いや〜スゲーな零

オレも気合入れないと!」

「ちげーよ武、オイ聞けよ。」

「照れんな照れんな、昨日あんなに(・・・・・・)張り切ってた(・・・・・・)おまえだ・・・やっぱ気合の入りどころが違うな〜(笑)」

「・・・・」

「うっ!///」プシュ〜!

「あ、あ、あっ!////」ボワッ!

「「はははは・・・・・ジト」」


武の余計な発言に無言になる俺に、顔真っ赤にして顔から煙を出している美希と藤堂、そしてそんな彼女たちを苦笑いしながら見たあと俺にジト目をしてくる桜井と転校生・・・・・・・・・・おかしいな・・俺は地獄(妹の視線)から逃げて来たはずだが


此処にも安息の地は無いと?



「どうしたよ零?(笑)黙り込んでよ(笑)」


・・・・まぁとりあえず


「それが貴様の遺言か?・・・武?」(少し本気(マジ)の殺気で)


・・・殺るか


その後先生が来たので、気まずい空気から無事に解放されたが、美希や藤堂からのなんとも言えない視線や桜井と転校生からの分かるけど分かりたくないジト〜とした視線を全力で無視して授業に集中したのだった。



ただ


「先生〜石井の奴が天井で磔にされてますけど?」

「う〜ん?そうか・・・」

「・・・いいんですか?」

「う〜〜〜ん?・・・・良いんじゃないか?」

「「「「良いんですか・・・」」」」


みたいなやり取りがあったが、気にしない・・・ん?武?親友?だれですか? そんな人いましたか?

などなど近くの席の人に聞かれたけど知らないので、無視しました。


ホントダレノコトデショウカ??


「・・・だ・・だれ・・か・・・た・・すけ・・ガクッ」


*朝の朝礼後、自業自得とはいえ、さすがに可哀想に思えてた一部のクラスメイト達が瀕死状態を負っていた武を救助したのだった・・・既に虫の息だったが



********

放課後の体育館


「泉さん、いきます!」

「よし、来い」


只今ドッジボールの練習中

フォーメーションとか作戦は、もう大体纏まったので、殆どの時間を練習試合に使ってるのだが、


俺と藤堂だけ、その枠から離れて一対一のマンツーマンで練習をしている。

と言っても実際は、今やってるのはボールの投げる練習や受け止める練習をしてるだけ


・・・なのだが



「やッ!」


流石剣道部か気合の入った声でボールを投げる藤堂

・・・しかし


「んっ!・・軽い」


投げ慣れてないせいか、ある程度近くから投げても、威力があまり無いのだ、さら言えばスピードも全然無いので、躱そうと思えば躱せる速度である。




「・・ハァハァ・・済みません泉さん」

「気にすんな、初めてなんだろ?仕方ねーって」


なんと、藤堂はこれまでドッジボールだけでなく、ボールで遊んだ事があまり無いとのことだ。

藤堂の家は名家らしく(有名らしいけど俺は知らない)昔からこういった娯楽には触れて来なかったのだと言う、小中はお嬢様学校にいたそうだが、そこでもなかったらしい(驚いた事に葵の通ってる学校でした!)



「ハァハァ・・妹の(まい)は、ハァ・・ハァ・・結構こういうの・・・得意なんですけど・・・」


逆に妹さんは、よく外でこういったので遊んでいたらしい(因みに妹さんも同じお嬢様学校の様だ。年齢聞いたら葵と同い年だった。)



「誰にも苦手分野はあるって」

「ハァ・・ハァ・・でも私のせいで泉さんにまで迷惑を」


昨日練習から藤堂がボールに不慣れなのを知った俺は、練習に付き合ってるだが(その時にみんなと練習していた美希が何故かこっちに来て事件が起きてしまったが、それは忘れる様に努力します。)、それが申し訳ないのか、最初は何故か?真っ赤になって笑顔で練習していたのだが、時間が経つにつれてドンドン暗くなっいく藤堂



「そう暗くなるな、別に体力がないってわけじゃないだろ?」


もう随分投げてるし、普通の女子の体力ならとっくにへばってもおかしくない。

息切れしてるけど、大したもんだよこの子、可能性はいくらでもある。


練習を続ければ、本番までにはある程度は!






「・・・けど泉さん・・・私って体力はありますけど・・・動きが・・」

「・・・・」

「剣道は昔からやってきたことなんで、身体に染み込んでますけど・・・他の運動になると・・・運動音痴って言うんですよね?これって、以前妹から聞きました。妹は天然音痴って言ってましたが・・・」

「・・・・」

「泉さん・・・本当に私、大丈夫なんでしょうか?」

「・・・・ダイジョウブ、オレガツイテルカラ」

「片言にッ!?い、泉さん!?」

「サァ、レンシュウヲツヅケヨカ」

「泉さん身体もロボットみたいになってますよ!?」

「アキラメルナトウドウ、オレガツイテルカラ」

「泉さん!?聞こえてますか!?泉さーーーん!?」


突然俺の思考がフリーズするアクシデントが発生したが、問題なく?練習を終えたのである。




練習終了後に藤堂から


「泉さん・・本当に本当に大丈夫なんですか?・・・私?」

「・・・・大丈夫だ!俺たちが敵を倒すから!!お前の手を汚す事はない!!」

「あの・・大変カッコいいのですが、今この時に言うセリフではないと思いますが?」


などのやり取りがありましたが、


・・・ダイジョウブオレガツイテルです。


球技大会直前へ続く。


おまけ

とある兄妹について


武「あの2人は、なんと言うか〜・・・異常だな」


佳奈「異常?」


武「そう!零はシスコンだし、妹さんはブラコンなんだよ、しかも2人とも重度の」


佳奈「うん?でも泉君の話聞いてると妹さんは、あまり泉君の事を普通に接してるみたいだけど?」


武「それは、本人が隠してるんだよ。

零にバレない様にな。」


佳奈「え?そうなの?」


武「あぁ隠れブラコン、とでも呼ぶか?

とにかく、妹さんはその隠れブラコンで4年近く兄の事を思ってるんだとよ?」


佳奈「え〜〜〜!!それって!つまり・・・そ、その〜・・ひ、ひとりの男性として?」


武「いや、さすがにそこまでは、(どうだろうな・・・時々会ってるけど・・・あの眼は)ないと思う・・・あくまで大好きなお兄ちゃんってレベルだろうな」


佳奈「へぇーそうなんだ?

でも何でそんなに泉君の事が好きなんだろう?」


武「えッ!(汗)」


佳奈「だって私兄妹いない(似た様な人はいる)けど、一般の兄妹としては、変だよ?それ(私のところも充分変だけど)」


武「あー(原因は・・・明らかなんだよなぁ。しかも零はそれを気にして、妹さんに優しくしてる節がある。間違いなく)」


佳奈「石井君?」


武「・・・・色々あるんだよ。あいつにも」


佳奈「あっ・・・・そうだねごめんなさい。」


武「いや、オレに謝ってもらって困るから」


佳奈「うんそうね。」




武「まぁ今回のオチとしては、その結果、零は毎日命懸ってことだがな。」


佳奈「え?」


武「弁当だ、妹さんの手作り弁当、アレ(・・)中学時代から続いてるけど、アレ(・・)のせいで、零は毎日生き地獄を味わってるのさ。」


佳奈「ま、毎日?アレ(・・)を?(汗)」


武「そうアレ(・・)を、因みに家の料理も妹さんが作ってる、零も作れるけど、妹さんが『兄さんの為に作りたいんです!』って言われたらしくて、それ以降ずっとアレ(・・)を家と学校で食べてるんだあいつ・・」


佳奈「・・・前から思ったけど・・・アレ(・・)本当に食べ物なの?(汗)」


武「・・・さぁ?(汗)」


*今回の話であの2人の兄妹についてまた更に謎が深まった。(同時に()の料理とそれに対し()が何故あそこまで頑張るのか?果たしていつまで保つのか?謎が深まっていったのだった。)

次回は来週の月曜日か火曜日くらいに出したいと思います。

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