オタク3
清花の所に行ったが誰もいなかった。
『私に任せといて!』
神にあれこれ言われながら機会を弄り、席に座る。
『さぁ地獄への案内をいたしますー』
ノリノリの神に不安を覚えながら眠りについた。
「ようこそおいでくださいました」
その声で目を開ける。
謎のテーマパークの入口に立っており目の前には浮いている妖精がいた。
「私も名前は悪魔と申します。どうぞお見知り置きを」
どう考えても外見と名前が合わないが口には出さない。
『凄いでしょう!ここが地獄の入口なんだよ!』
「どう考えてもそれはおかしい」
天国の入口と言われても信じるくらい楽しそうなテーマパークなのに......
「さあさあ、立ち話も何ですし案内いたします」
そう行って先頭を歩く。
「なあ......ここって本当に地獄の入口なのか?」
『そうだよ!って言っても私もまだ入った事はないんだけどね』
「だめじゃん......」
その会話から歩く事数分。
「あちらに乗って頂きます」
そうして案内されたのはジェットコースターだった......
「vipですので待たずに乗れます。ご安心下さい」
人の並びに驚いたと思ったのかそう言う悪魔。
でも驚いてる部分はそこじゃないんだよ。
「さあさあ早く乗っちゃって下さい。大丈夫です私も乗りますから」
そうして無理やり乗せられた。
「準備はよろしいですか?発進しますよ」
『楽しみだね』
「ここ地獄だよな......」
「楽しかったですか?」
至って普通のジェットコースターを楽しみ帰ってきた。
『楽しかった!』
「それは良かったです。でも面白いのはこれからですよ」
ジェットコースターは止まらず、再度坂を上昇し始める。
「何で止まらないんだ!?」
「そういう仕様ですので」
止まらない仕様ってなんだよ!
「大丈夫ですって、2回も同じ道を通りませんから」
その言葉を聞いてさらに不安になった。
坂を下るとすぐトンネルだが何故か異様に長く感じる。
「お、出口が見えてきましたよ」
確かに出口は見えてきた。しかし見える景色の光景には目をつぶりたかった。
なんで針山が見えるんだよ......
「ジェットコースター名物地獄の拷問落としです」
そう言ってすぐ聞いたことのない鳴き声がし、バサバサと羽の音が聞こえた。
後ろを振り返ると飛んでいる生き物が人を捕まえ針山に落としている。
「ここのテーマパークはですね。遊んでいるうちに何処に落とされるか決められ、このジェットコースターで実際の場所まで行って落とす。というのがが現閻魔様のご意向でして」
『へえー斬新』
斬新で片付けるなよ......
「でもあなた方は終点まで行きますのでご安心下さい」
安心できねえよ!
これを見てそう言われて安心する方がおかしいわ!
「もう......どうにでもなれ」
後ろで落とされる音や悲鳴を聞きながら終点へと向かった。