忍者の里へ
地獄から無事に帰って来ると伊織からこう言われた。
【鈴達が帰って来たら大変な事になるから明日帰るぞ】
帰るぞって何処に?
【忍者の里だ】
うわー行きたくねぇ......
【貞操を守りたければ行け】
何!?
行かなきゃ襲われるの!?
【襲われたくないなら行ったほうがいいぞ】
......わかったよ
次の日、俺が乗っていた電車が横転した。
俺は死にそうになったが伊織に助けてもらった。
どうやら死傷者はいないようだった。
次にバスに乗り、ハイジャックされ、そのまま崖下へ落ちた。
また伊織に助けてもらった。
今回も誰も怪我しなかったらしい。
【今度は瓦礫か!?】
危険だと判断した俺は歩きに切り替えたが案の定駄目だった。
【一体どうなってやがる......】
俺が聞きたいんだが......
『っち......また失敗か
やはりあいつが厄介だな』
無事里に着いた頃にはただ何も考えず歩くほど疲れていた。
「厄日だ......」
【厄日で済まないだろこれ
地獄で何か悪さしてきてないだろうな?】
ただゲームをしただけだよ
【勝ったのか?】
相手が変な奴の姉だったから催眠で......
【それだ!】
っえ?
【地獄でゲーム出来る奴で女なんか魔王の娘しかいないからな】
へぇー
【それでお前を次期魔王にしたいがために死んで欲しい訳だ】
へぇー......っえ?
【このままだと本当に死ぬまでこんな事が起きるぞ】
俺また地獄に行くなんて嫌だぞ
【安心しろ、それは俺が行く
お前が行ったら帰ってこれなくなるだろうからな】
もしその間に死にそうになった時は?
【運良くここに来てるんだ
助けてもらえ】
はぁ......わかった
【じゃあ後は俺に任せろ
3日で帰ってこなかったら諦めろ】
頼むぞ!
もう疲れたよ。
綾瀬を成仏させれたと思ったらいきなり現れて......
そしたら変な奴も現れてしまいには次期魔王だって?
もうそろそろゆっくりしてもいいんじゃないかな......
そう考えながら使っていい部屋まで案内されすぐ眠る。
全て......そう......高校入学した頃に戻って......
今まであった事が......全部やり直せたとするなら......
あなたは......やり直す?
目が覚めた。
周りを見るが誰もいない。
どうやら夢だったようだが......
「意味がわからなかったな」
全部やり直せるなら......か
興味はある。
もし鈴をあそこで助けなかったら......
もし見捨てていたら......どうなっていただろうか。
もし......変わらず流石とオタクを続けていたら......
そう考え、途中で考えるのをやめた。
どうせ戻れないのだから考えても無駄だと。
次話も出来次第すぐ投稿したいと思います。